202110月 中村祐司の教育日誌

 

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21/10/04. Mon.

 

外国語文献講読

The Japan Times Weekend“If you provide vaccinations, they will com”” The Taliban’s victory is a crippling blow to the global ‘war on terror’を読む。 初回からいきなり行く。10月授業はゼミや卒論・修論指導を除いてすべてオンラインだが、敢えて毎週オンタイム(ライブ)でやることとした。今の国内外の諸課題が対象となる。継続が力になると自らを鼓舞していきたい。

 

スポーツ・余暇政策

テーマは、コロナ禍での仕事・生活環境の激変を取り扱った記事から入る。Zoom上での「対話」を重視する考えを伝える。できないことを嘆くより、できることを一つ一つやっていきたい。どうしても週末に準備に追われてしまうがそれも仕方がないだろう。

 

卒業研究準備演習

基本的にはまちづくり提案とジョイン準備に当てるが、それ以外の内容も盛り込める貴重なコマだ。実質的に学部3年生とまちづくり提案に参加する院1年生が主導していく。教員としても博士院生の指導に当たるなど、このコマを有効に活用していきたい。後半は次のコマのオンライン環境の準備。教室も変わり、配置一つとっても工夫が必要となった。一方で新たなネッ環境はありがたい。みなで協力して準備を整えた。プロジェクターの鮮明さも嬉しい。

 

卒論・修論・博論指導

後期の研究指導スタートであるにもかかわらず、9月中旬からばたばたして国外の研究生とのアクセスを整えたり、新しいメンバー(卒論生、博論生)を迎えたり、さらには伝達事項や今後の活動スケジュールなど前日まで作成した。そのせいか、何だか一つのゴールを迎えたような錯覚を持った。各々が新たなスタートを切る貴重な機会となった。還暦になっても迷いだらけだが、まだまだ学びたい気持ちを大切にしていこう。

 

政策形成と協働(大学院修士授業)

この授業の10月のスケジュールだけは、オンタイムとオンデマンドでやる。とにかく各自の修論作成に役立つ内容にしたい。実質的な提出は1年数カ月先なので早過ぎることはない。初日の授業がこれで終わったとほっとしていた次の瞬間、一つの試練が待っていた。

 

政策ガバナンス特論(大学院博士授業)

何と受講生が教室の外で待っているではないか。これは教員側の日程設定をめぐる不覚であった。急遽気持ちを切り換えてとはいかなかったが、研究室で実施。以後はこのコマに固めることはせず、研究室所属の博士院生と同様、その都度その都度の社会人院生と教員の都合に柔軟に合わせていくことにする。終了後はさすがに疲労困憊で機材など最低限の片付けをするのが精一杯であった。

 

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21/10/05. Fri.

 

グローカルな視座を養う(大学院オムニバス授業)

300数十名相手の初回担当のためオンライン環境には慎重にも慎重を期したつもりだったが、自分の理解が及ばぬ仕様の制約でグループの振り分けができなくなる。個人提出とするなど対応の変更に追われたが授業をどうにか終了することができた。新型コロナのワクチン副反応で休む受講生が多かったが、欠席者対応に回ってもらうことで結果的には乗り切れそうだ。電子ソフトの便利さは両刃の剣だということが身に染みた。

 

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21/10/11. Mon.

 

外国語文献講読

“How the child care crisis became a global economic fiasco”を読む。分量の点で1本にしたことで問題ないと思ったが予習の段階で後悔した。教員にとってもかなりの量であった。それでも実質脱落者はいないことを力に前に進んだ。予習の質レベルは本人にしか分からない。最後までは到達できなかったものの、担当教員には納得感が残った。

 

スポーツ・余暇政策

間髪入れずにそのまま授業に入る。課題の文章を一人一人コピー・ペーストしたが後に受講生がそのことはC-Learning上でも可能だとのこと。大変ありがたい助け船だ。就活生の「裏アカ」は受講生にとって皮膚感覚の課題であり、ネットの公開性やプライバシー、心情の自由など、話し合いの中でいろいろな論点が見えてきた。

 

卒業研究準備演習

この時間はゼミ生・院生にとっても教員にとっても柔軟な運営ができるという点で貴重なコマだ。今回はまちづくり提案とジョイント準備を柱としつつも、社会人院生や留学生院生も参加し、助言と与えてくれたようだ。このコマは他の研究室メンバーがその時々の都合に合わせて出入りすることで、貴重な経験を積める機会となるはずだ。

 

卒論・修論・博論指導

実質的に今回から各自の研究報告が始まった。国外からのリモート参加の設定も輪番とする(学部ゼミ生→修正1年生→修士2年生といった具合に)。4人から報告(数カ月には論文を提出しなければならない卒論生と修論生)。いずれの内容も格段に良くなっていた。次回以降は全員での意見交換の時間をぜひ取りたい。

 

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20/10/18. Mon.

 

外国語文献講読

オンラインのおそらく事前設定ミスで開始が遅れる。めげずに“How Asia, once a vaccine laggard, is moving ahead”を読む。訳の進め方は受講生各々のペースを尊重しなければいけないと反省した。時間内に全部終わらせようと焦ると肝心の内容把握がおろそかになってしまう恐れがある。次回についてはさすがに量が多く、分担することとしたが、ぜひ対象全てにチャレンジしてほしい。

 

スポーツ・余暇政策

反転授業の対象とした新聞記事が充実(「ウーバー運転手」「飛べぬCA」「コロナ下のアパレル」「ワクチン情報」「「孤立させない」」したせいか、2回のグループ討議の中身が濃かったようだ。全体の報告においても、たとえば21カ国語でのワクチン情報提供では、情報の受け手の文化性までを考慮すべきとの視点には、教員としても気付かされた。次回と次々回の2回は敢えて楽しく総選挙に向き合う機会を提供したい。

 

卒業研究準備演習

この3コマは社会人・留学生院生や学部4年生も顔を出すことできる柔軟な機会だ。学部3年生と修士1年生が取り組むまちづくり提案とジョイント準備(まだ幹事校からの連絡はないが、「つもり」のスタンスで進めていこう)も着実に進んでいるようだ。また、次のコマの準備の時間としても使える。学生・院生によるこうした自主運営に近いコマは、教員としても非常にありがたい。

 

卒論・修論・博論指導

肝心の国外参加者からの音が聞こえない。こちら側からの発信も良く聞こえないようだ。各自の持参ノートはマイクとスピーカーをオフにしておく点にも注意が必要だ。窓を開ける必要ありだが、ブラインダーを降ろしておかないとスクリーンが見えづらくなるなど、とにかくいろいろやってみて、覚えていくしかない。報告は4名から。いずれも力強く、内容も安心できるものだった。みんなの間でのやり取りの重点を置き、進行も含めてできるだけ口を出さないようにしたが、正解であることがわかった。いよいよ研究室活動が大きく回り始めた。

 

政策形成と協働(大学院修士授業)

急遽、3名の受講生が今回から参加し、さらにそのうち1名は通信状況が悪く、その他カメラ設定などで、開始が遅れる。ただ、自己紹介の際に、3名はいずれも10月入学者とのことで、責める訳にはいかないと気を取り直した。ただし、今後の授業スケジュールの変更が必要となりそうだ。終了後に気付いたことは、対面授業の際も今やC-Learningなどのネット使用はファイル共有や報告の際には欠かせないのではないかということ。ネット環境に問題なければ、ファイルもネット上で取り扱った方が格段に便利である点をようやく実感するようになっている。

 

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20/10/25. Mon.

 

外国語文献講読

“Japan’s convenience stores look to the future”をリレー形式で読む。このやり方が功を奏したようだ。いずれの受講生も何とも力強く訳したのであった。こうした積極的反応に接すると逆に教員の方が励まされる。コンビニ誕生の背景や時代の趨勢に応じた変容、アジアへの浸透戦略、さらには未来のコンビニの姿など、いろいろと考えさせられた

 

スポーツ・余暇政策

昨夜、受講生のレポートを貼り付けて一つのファイルの集約しておいたので、授業開始後それを添付した。各々が自分なりの目線で小選挙区の注目区に切り込んでいて、若い世代の可能性を感じた。もう1回同じ課題を出した。どれだけ掘り下げてくれるか楽しみだ。こちらも、次回には各レポートを集約して終わるのではなく、何とか時間を見つけて事前に目を通しておこう。

 

卒業研究準備演習

選挙に関する取材対応に当てる。やり取りを聞いていて、正直もどかしい気持ちがあったものの、若い世代には政治に対する自分たちなりのスタンスがあるのだろう。記者の方が言っていたように、確かにこの数日で状況がどう変わるかわからない。また、ここ数日は全国の小選挙区をめぐる新聞報道も見るようにしているが、狭い日本、島口とはいっても、なかなかどうして、289小選挙区をめぐる短い報道を追っていくと、その蠢くようなダイナミズムに目が眩むようだ。

 

卒論・修論・博論指導

毎回、オンラインとノートパソコンの設定者を変えているせいか、なかなかスムーズにはいかない。辛抱強く対応していこう。それでもネット環境が格段に向上したので、前期の環境とは比べられないほどよくなっている。今回は体調不良などで欠席者がやや多かったのを逆手に取って、遅ればせながら丁寧な自己紹介や出身地に関する質疑応答をリラックスして行った。本来であればこれを最初に行うべきであったが、リモート設定に必死で当初はそんな余裕がなかったのだ。ようやく良い形で歯車が回り出した感じがする。

 

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