2020年1月 中村祐司の教育日誌
20/01/06. Mon.
外国語文献講読
新年スタートの授業。“Fix the ‘employment ice age’ crisis” と”Step up the fight against road rage” を読む。二本とも重い課題を取り扱った内容であった。共通していたのは、人々の関心向上も含めたシステム的な対応が不可欠だということである。受講生の訳にも勢いが出てきた感じがする。最後まで気を抜かずに、この調子でやっていきたい。
スポーツ・余暇政策
ゲストスピーカーを招き、国民体育大会についての貴重な運営・背景の情報と視点を提供してもらう。それ以外にも行政職員の実務の現場について、本質をずばりと突く指摘が続いた。経験値の引き出しの多さに受講生も驚いた様子だった。もう一コマ、二コマ続けたいと思わせる濃密な授業となり、感謝の気持ちで一杯となった。月曜は授業が詰まっているため、終了後に研究室でゆっくり話ができなかったのが残念。
卒業研究準備演習
先月23日の授業から2週間後、新年の研究室活動がスタートした。今月の研究室活動も重要な作業(研究室HP掲載)や行事(卒論修論発表会など)が控えている。今回も含めてあと4回、また、研究室HP掲載のための自主的な集まりが1回ある。その他(基礎自治体調査活動など)も含め、まずは動いてみてから考えるというスタンスで、とにかく攻めの姿勢で前に進んでいきたい。
卒論・修論指導
卒論修論の早めの提出を行おうとする学生や院生は他の研究室にも相当いるようだ。混んでいて製本に苦戦との連絡が入る。この時間を利用して研究生2名と院1年生と、今後のスケジュール等について話し合う(英語、日本語、中国語が飛び交う)。後半になって修論無事提出との直接報告があり、ひとまずほっとする。面接試験や最終報告会が控えているが、まずは大きな山を越すことができた。
20/01/14. Mon.
外国語文献講読
“Put children first in custody fights”と”Eliminate
casino corruption”を読む。 前半の社説が読み応えがあった。養育権を離縁や別居の親の片方に認めるという民法の規定をめぐり、いろいろと考えさせられた。今月のスケジュールがあまりにもきついこともあって、次回、次々回(最終回)の英文社説を受講生に配布。
スポーツ・余暇政策
最終回に提出のエッセーについて、各自で現段階での中身を整理してもらう。後半は定番の新聞切り抜きを使った授業(AIの脅威と可能性、アプリを使った個人でのライブ配信、BabyMetalの勢い、宇都宮市の上下水道動画、草の根フットサルのW杯、ラグビー映像の新技術)。次回を冬休みに書き上げた未定稿の内容を受講生に問うこととした。
卒業研究準備演習
峰資料室で研究室HPの掲載作業に向き合う。ジョイントの感想など少しでも出来た事実が大きいと思う。とにかくやってみることが大切だ。URLベースでのリンク設定が壁となったようだが、習うより慣れろの精神を持って前に進んでいこう。
卒論・修論指導
卒論・修論の研究室HP掲載作業。こちらも継承者不在で、最初はどうなることかと思ったが、卒論生によるスピード習得により作業を終えることができた。次回は発表会となる。次々回の進路情報交換会など、残り2回が重要な総括の機会となる。
20/01/20. Mon.
外国語文献講読
“Time to discuss same-sex marriage”と”Ensure education for foreign kids”を読む。二つの社説からわかったのは、いずれも問題山積(前者は公共サービス受容の資格無、後者は所在の把握の難しい事例など)だという点だ。ただ、たとえば前者について、事実婚の場合の不利益の中身について教員の側が把握しておらず、理解に戸惑う箇所があったのが、教員側の反省点だ。
スポーツ・余暇政策
次回最終回提出のエッセーについての執筆状況を各グループ内で確認した後、東京五輪をめぐるマラソン札幌移転と大会経費(会計検査院と政府との間の認識の違い)について、受講生からの質問を受ける形で授業を行った。思い切って教員側の問題意識をぶつけて良かった。今の視点をぶらさずに、さらに考察していく勇気をもらった気がした。
卒業研究準備演習・卒論・修論発表会
研究室の3年生、4年生、研究生、院生が集まっての卒論・修論発表会。これまでジョイントとまちづくり提案、卒論・修論作成と別々に突っ走ってきたが、後者をテーマに両方が融合した貴重な機会となった。それでも研究室HP掲載、市貝町地域連携事業、修論面接試験および最終発表会など、まだ山はある。最後まで気を抜かずにやっていきたい。それでも終了後の送別会は簡素ではあったが、大きな空間と見晴らしの良さも相俟って、とても居心地のよい教室空間となった。
20/01/27. Mon.
外国語文献講読
”What a decade of Netflix did to Hollywood”とSussex Inc. can work as royal spinoff”をどうにか読み切る。The Japan Times が社説の掲載方針を変え、ネイティブ英語一色となったため、予習の時間は増えたが、正直読み応えは倍増した。とくに前者におけるNetflix, Disney, Amazon, Appleなどの間での急速かつ凄まじい市場獲得競争には、思わずたじろいでしまった。後者のイギリス王室をめぐる転機についても考えさせられた。受講生の頑張りが毎回の授業を実のあるものとした。
スポーツ・余暇政策
この時間はまず、課題のエッセーの受け取り後は、一転、リラックスを心掛けた。まずは三つのグループの中での読み合いと感想、次に四つのグループで同じことを行い、さらに、対面式でのやり取りを2セット実施した。受講生からも他者のエッセーを読み、作成者本人とやり取りできた充実感が伝わってきた。残りの時間で新聞記事(アドレスホッパー、ひとり空間、中小企業と若者後継者をつなぐサーチファンド、北関東の豊かさ、編集・営業・発送・経理を一人でこなす出版社)を紹介した。時間切れで動画提示はあきらめる。
卒業研究準備演習・卒論・修論指導
前者は進路情報交換会。国籍に関係なく先輩経験者の話には、終活に向き合う上で貴重な示唆があった。後半は4月以降の研究室活動に向けて、課題の提出などについて敢えて皆で共有した。これでもって2019年度後期におけるカリキュラム上の授業・研究室活動はすべて終了した。修論面接試験や市貝町自治基本条例推進会議など、実質的な活動はまだ続くものの、大きな一区切りを付けることができた。ジョイント・まちづくり提案の研究室HP掲載も問題ないだろう。最後に自然発生的に拍手が起こり感激した。