201810月 中村祐司の教育日誌

 

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18/10/01. Mon.

外国語文献講読

後期授業の開始。しかし台風の影響による交通機関の乱れ等のため、残念ながら初回の授業が成立せず。新カリキュラムにおける陽東での後期月曜一コマかつ対象も1学科3年となると厳しいかもしれない。英文社説を精読する意義は確かなものがあり、教員が予習した分は持ち越し、次回の様子を見ることとしよう。

 

スポーツ・余暇政策

まず余暇領域を非常に広く捉えるとした上で、新聞切り抜きから「ふたりごと文庫」「プレジャーB」「講談で成年後見制度」「自治体広報誌日本一」「オリエンタルランドの経営」「映画今を生きる」「海外ボランティアの前に」「被災地での子どものボール遊び」を紹介した。いくつかについては動画も提示。時間が押したが余暇について受講生の捉え方を聞く。

 

卒業研究準備演習

まちづくり提案の準備が本格スタート。市政研究センターの2名のスタッフから貴重な助言をもらう。今後、聞き取りの担当部局につないでくれるのも大変ありがたい。次回以降はジョイントの準備にも入っていく。教員にとってのマンネリを大敵として、毎回新しくチャレンジする気概で向き合っていきたい。

 

卒論・修論指導

内定式と重なってしまい、卒論生4名を欠く中での後期スタート。しかし卒論・修論の研究室内締切は11月下旬であまり時間があるとはいえない。出席者全員から報告の後、成績表の配布、11月のかぬま多文化共生講座など研究室活動日程の確認、修論生の副査希望の確認、さらにはアンケートなど、細かな実務が結構あった。何年やってもこの種のものに慣れるには、出だしからある程度の時間が掛かるものだ。

 

大学院比較政策研究

新大学院(修士課程)の設置が先日認められ、国際学研究科開設のこの授業も今年度が最後になる。しかし陽東での授業は今回が初めて。研究室のメンバーによって授業が成立する見込みだ。それはそれでこの時間帯を柔軟かつ有効に使える機会だと捉えたい。

 

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18/10/15. Mon.

 

外国語文献講読

実質今回からスタート。予習が必須の授業なので、今日は臨時的に授業内で少しでも予習させるようにした。”Mixed anti-smoking efforts”2パラまで読む。中国からの留学生も出席しているので、たとえ僅かでも中国語の社会科学用語の吸収にもチャレンジしたい。次回はこの続きともう1枚。

 

スポーツ・余暇政策

 新聞切り抜きから、K-POPを通じた日韓の若者の双方向の交流、筋肉体操、似顔絵パフォーマー、福祉ラッパー、パレスチナで公演するギタリスト、盲目のシンガーソングライターによる東京パラリンピック応援歌、福井県庁広報課職員によるPR動画製作、アーバンサバイバルの実践家を紹介。動画もできるだけ提示した。時間切れで就活関係については次に後回し。次回の課題(主要30業種から一つを選びローカルな視点から論じる)を提示して終了。

 

卒業研究準備演習

ゼミ生と留学生チームによる二つのまちづくり提案発表に向けての報告と意見交換。もう少しの期間、手探りの状態が続きそうだ。ジョイントについても次回あたりから本格化する。締切などが錯綜するであろうが、個の力とメンバー全員で正面から向き合っていこう。

 

卒論・修論指導

卒論生、研究生、修士1年生、修論生が全員揃った。何となくほっとした。11月下旬の卒論・修論の研究室内締切に向けてスタートを切ることができた。成績配布やアンケート依頼など書類上の配布・確認もできた。次回以降の報告スケジュールも決まる。後はもうやるしかないといったところか。

 

大学院比較政策研究

拠点が陽東に移ったが、研究室所属以外の院生からも受講希望(嬉しい誤算)があった。新大学院開設のため今年度で最後となる国際学研究科修士課程の授業が今日から実質的にスタートした。自己紹介を兼ねて個々の研究テーマについて紹介してもらった後、教員の研究内容についても話しをする。その後、今後の進め方(修士論文に活きるような文章化したレジメ報告)を説明。次回以降の報告者の割当を決める。

 

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18/10/22. Mon.

 

外国語文献講読

”Mixed anti-smoking efforts”2パラから。意欲的な受講生の読解に力を得る。スクリーン映写もそれなりに有効であるのがわかった。”Reducing Japan’s plutonium stock”まで読み切る。受講生が予習をあきらめなければ、受講者数の多寡に関係なく、この授業の質は必ず維持できるはずだ。

 

スポーツ・余暇政策

 前回やり切れなかった就活などの話題(悪質クレーム、NPOの売買問題、就活における自己PRや就活ルール、学術を習得する教育機関としての大学の価値)から入る。その後グループに分かれて、主要30業種のうち各自が選んだ業種についてローカル(地域主義)な視点から考えさせた。追加の話題提供として、ツイッターのフォロワーへの向き合い方、若者の間でのツイッターの使い分けと多様性、記録映画「雨傘運動」の監督の問題意識を提示した。

 

卒業研究準備演習

まちづくり提案の2テーマについての準備状況の報告。改めて確信たのは、ネット情報は本格検討に入る上で前段的な資料としては極めて有効であろうが、やはりインタビュや現地調査を柱としなければいけないという点だ。論文の提出締切など今後益々プレッシャーが掛かってくるだろうが、前向きに伸び伸びやれば必ず新たな問題意識や発想が出てくるはずだ。

 

卒論・修論指導

3人から報告。卒論作成についても、実質今回から本格的な始動といった感じか。他の授業と同様、まだ教室の広さを活用しきれていないものの、ダイナミックな展開(たとえば発表会や公開授業など)についても、とにかくいろいろ試してみるのを頭の片隅に入れておくようにしよう。卒論は文章の量にこだわらず、しっかりしたものが書ければ、量については提出条件の下限でも構わないと思う。

 

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18/10/29. Mon.

 

外国語文献講読

1本目は、”Mahathir reorients Malaysia”.受講生による訳を確認しながら進む。2本目は、”Japan’s first-ever plea bargain”でこれが相当に難解。しかしめげずに教員主導で進む。英文社説の読み込み意義は読解に止まらず、内容そのものが社会科学を学ぶ上での基礎的知識を提供してくれる点にある。1回につき2本の社説を読み込むペース配分らしきものが見えてきた。

 

スポーツ・余暇政策

ドーナツ経済学の枠組みから循環型(環境再生産的)と再分配型の事業について受講生に考えさせる。具体的事例となるとなかなか難しかったようだ。大きめの出席カードの裏を使ってスクリーンに映写する初めての試み。焦点の当て方や上下の向きなどで頭が混乱してしまうが、次回以降も使えそうだ。出し惜しみせずに新聞切り抜きから、就活関連、野宿野郎、高根沢の魅力を唄った動画、カリスマ的若者ユーチューバーを紹介。次回は2020年東京五輪ボランティアをテーマに意見交換する。

 

卒業研究準備演習

まちづくり提案について、試行錯誤の末、今回で方向性が固まってきた。いよいよこれからだ。ジョイント共通テーマについてもサブゼミを今後行っていくとのことで、教員としてもありがたい展開だ。次回以降、まずは論文やレジメ完成に向けた内容の充実に力を注いでほしいし、必ずできるはずだ。

 

卒論・修論指導

 4人から報告。この4週間は非常に大切な期間となる。卒論・修論生の問題意識が高まるのに平行して、もっと調べたい事や書きたい事がどんどん出てくる。そのことと残された時間とのバランスをどう取っていくのか、という意味でも正念場となる時期だ。教員としても、卒論指導に時間外であっても可能な限り対応していきたい。

 

大学院比較政策研究

2名から報告(留学生支援事業、生活ごみ分別システム)。この授業では、修論にそのまま盛り込めるような文章作成を目標とするが、2本とも及第点のレベルに達していた。後はどう現場の息吹を今後の文章に吹き込んでいくかだ。現段階から修論を強く意識することは決して早過ぎないと思う。

 

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