20187月 中村祐司の教育日誌

 

 

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18/07/02. Mon.

 

行政学

テキストは第8章の議会基本条例。受講生に地方議会に対する関心を持ってほしいという思いは伝わったのでは。コラム2本のうち1本目(大阪都構想)に時間を割き過ぎ、レジメの説明(行政需要と行政ニーズ、法令案作成の意思決定過程)が押せ押せとなってしまった。加えて終了時に受講生からMoodleにファイルが掲載されていないとの指摘。1昨日のサッカーW杯フランス対アルゼンチン、昨日深夜のウルグアイ対ポルトガル観戦の疲労が、掲載チェックのミスにつながってしまったのかもしれない。

 

現代政治の理論と実際

この授業でも出だしは事前に掲載をうっかりしてしまった2020年東京五輪関係の原稿内容の説明から入る。しかし、グループ討議は盛り上がった。何をグループで話し合ってほしいのかについて、教員からの提示内容が大切であることを再認識した。明日深夜の日本対ベルギー戦に至る予選リーグ(H組)ついては、決勝トーナメント進出のプロセス(フェアプレーポイントでの決着過程)に絞って説明した。

 

コミュニティデザイン演習

ゼミ論報告会の前半。予想していたよりも活発さに欠けたものの、ゼミ生にとっては初めての経験であるし、質疑応答の中でのなるほどと思われる発言を拾うように心掛けた。時間が少し余ったので、教員から5本のゼミ論の結論部分について質問した。最後に今後のゼミ活動について皆で共有する。716日がなし(オープンキャンパス)で、23日はゲストスピーカーを招くので、教員が主導するゼミ活動はあと2回を残すのみだ。

 

地方自治論

東京五輪をめぐるグループ討議は活発であった。やはり教員からグループへの問いかけの内容が重要なのだろう。あるいは自筆の迫力が受講生に伝わったのかもしれない。現政でもそうだったが、開催中のW杯への関心が意外と低いのが予想外だった。それでも決勝トーナメント進出のルールについては興味関心を喚起できたと感じた。

 

卒論・修論指導

午前の授業が峰キャンパスのせいか、陽東11号館の教室の新しさをありがたく感じた。3名からの報告予定が2名となった。留学生には今の段階から修論につなげるために何とか文章化したページを作成してほしい。ゼミの形式が前期完結型とは言っても、研究室活動は教員、学部34年生、院生とで成り立っており、残りの研究室活動で研究に向き合う一体感を醸成したい。

 

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18/07/04. Wed.

 

地域の姿と課題U

同僚教員が女性県議を招いてのやり取り。ヘルプというかサポートの役割を担当する。飾らない率直な語り口がとくに印象的だった。受講生にとって地方議員のイメージが変わったのではないか。議会や女性議員をめぐる豊富なデータも非常に参考になった。

 

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18/07/05. Thurs.

 

スポーツ社会学(白鴎大学)

3日未明のサッカーW杯日本対ポーランド戦を振り返って、観戦者にとっても糧となるようなキーワードを新聞報道から抽出した。壮絶な逆転負けだったにもかかわらず、日にちが経過するにつれて、爽やかな気分になってくるような試合であった。教員も受講生もあの試合を、これからの日常の励みとしていければと思う。

 

スポーツ行政論(白鴎大学)

サッカーW杯一次リーグでの日本対ポーランドの試合に注目し、後半終盤に後方でボールを回す遅延戦術がもたらした賛否の内容を整理した。「結果を他力(コロンビア対セネガル戦)に預けるリスクと、自力にこだわって自滅するリスク。てんびんにかけ、チームは前者を選択した」など、印象に残った新聞記載を紹介した。ロシアにおけるごみ分別の課題や中国の巨額な広告費などにも言及した。

 

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18/07/09. Mon.

 

行政学

テキスト第10章(政官民関係)を執筆した際の問題意識を中心に説明。コラム関連では5年前の富岡町訪問の写真を提示。レジメは予算編成過程。ここまででどうにか予定していた試験範囲の説明を終えた。来月の試験についてほぼ確定版を提示(正式提示は今月30日頃の予定)。来週はオープンキャンパスのため次回23日のゲストスピーカー提示の資料掲載(遅くとも16日までにMoodle掲載)についても言及。やや慌ただしくなったが、今後の授業スケジュールを受講生に漏らすことなく伝えることができた。授業評価を実施。

 

現代政治の理論と実際

参考となるコラム(新聞切り抜き)の提示と内容の解説の後、今月30日提出の課題(現代政治コラム作成)について丁寧気味に説明。グループワークではまず個人でコラムのタイトルと構成を考えさせ、その後グループで内容を共有。大学における8月上旬まで続く試験の経験は、1年生にはまさに未知の領域だが、何とか乗り切ってほしいし、乗り切れるはずだ。

 

コミュニティデザイン演習

ゼミ論報告の後半。前回と異なり、ゼミ生からの積極的な発言が続き、頼もしかった。これで実質的にゼミ活動は一区切り。しかし残り2回も非常に大切。再来週はゲストスピーカーを招くし、最終回は4年生から「就活等進路情報の中間報告会」となる。ゼミ生にはぜひ最後まで伸び伸びとやってほしい。

 

地方自治論

現政の授業と同じスタイルで、課題(地方自治コラム作成)について説明。グループワークの時間をやや多めに取った。グループ内での共有後に、今後の授業スケジュールを示した。次回23日のゲストスピーカー提示の資料掲載については、同じく遅くとも16日までにMoodleに掲載することとした。充実した資料が予想され、ぜひ事前に読み込こんできてほしいし、質問も事前に用意してきてほしい。受講生には休まれては困る旨も伝えた。

 

卒論・修論指導

いい加減ということでは決してないが、体の動きとしては惰性で教室(ワークショップ2)に入る。不思議と飽きの来ない教室だ。4名から報告。この形だけは崩せない。その後、再来週の研究室前期打ち上げについて4年生・院生と段取りを相談。303コマのゼミについても協力確保を確認した。何とか前期のゴールが視界に入ってきた。

 

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18/07/11. Wed.

 

地域の姿と課題U

ゲストスピーカーは地域公共交通の市民従事者。世代間ギャップなどの心配はしていなかったが、そのとおりで、とくに後半の質疑応答のやり取りには迫力があり、筆記しながらも引き込まれた。この授業は、受講生が地域に入って学ぶ上でのきっかけ作りかもしれないと思った。これでひとまず、自分が担当するゲストスピーカーの招致と講話はすべて終わった。とはいっても課題の受け取りや成果報告会などはこれからで、最後まで気を抜かないでいきたい。

 

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18/07/12. Thurs.

 

スポーツ社会学(白鴎大学)

冒頭、試験対策について説明。2019年ラグビーW杯や2020年東京五輪のボランティアについて考える。シニア世代も含めて一人一人の向き合い方が問われそうだ。その他にもサッカーW杯ロシア大会で日本人サポーターによる「ゴミ拾い」の影響、イングランド代表選手の育休優先、サンクトペテルブルクで子どもたちにサッカーを教える日本人コーチにも言及した。

 

スポーツ行政論(白鴎大学)

市街地における巨大スポーツ施設がもたらすもの、県総合スポーツゾーンの工事進捗、高校生のバスケ九州大会での留学生による審判殴打の背景、聖火リレー東北3日間の「意味」、部活動指導員と外部指導者との違い、東京五輪期間中の「ホテルシップ」(豪華客船)の導入とその効用を対象とした。最後の話題については、大人数の宿泊客に市場が注目するのも無理ないと感じた。

 

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18/07/19. Thurs.

 

スポーツ社会学(白鴎大学)

W杯ロシア大会における大勢の中国人観戦客、ロシア人ボランティアの奮闘、日本におけるスポーツ鬼ごっこ、ティーボール、スリッパ卓球、ラウェイ(ミャンマーの国技)、総合馬術、ウオーキングサッカーを素材として取り上げた。スリッパ卓球が商店街の活力と人々の交流に役立つ可能性がある点など教員にとっての発見もあった。最後はスポーツ精神とフェアプレイの意義に言及した。ここまでが試験範囲。来週は振り返りと関連の動画を提示する予定。

 

スポーツ行政論(白鴎大学)

体操の採点とAI(人工知能)技術、VAR(ビデオ・アシスタントレフェリー)の導入と課題、大規模スポーツイベントにおける施設の仮設化を取り上げた。県内スポーツの拠点整備(矢板市の仮称とちぎフットボールセンター、鹿沼市のサンエコ自然の森総合公園サッカー場、壬生町総合運動体育館のボルダリング施設、佐野市のクリケットタウン創造事業、2022年国体開催に向けた栃木県による市町競技施設整備費補助金)について言及した。授業の最後にスポーツ行政研究の間口の広さ(公的セクターのみならず、私的セクターやボランタリーセクターも対象となる)を強調した。試験範囲はここまでで、来週は関連の動画を提示したい。

 

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18/07/23. Mon.

 

行政学

本日の授業すべてにJAICA(国際協力機構)のスタッフ2名が関わってくれる。宿舎から徒歩で峰キャンパスまで歩くと早くも汗だくに。ゲストスピーカーによる講話、受講生による質問作成、質疑応答と続いた。受講生のほとんどは学部23年生。今回の貴重なお話しで、卒業後の進路が変わる学生が出てくるかもしれない。次回は全体の振り返りと教員による目下の研究上の問題関心を提示したい。

 

現代政治の理論と実際

教室の移動距離はほとんどなかったが、前の時間にTAから大きめの出席カードをもらうのをうっかりしてしまう。受講生の学年によって違うのか、この授業の雰囲気が良いのか、真摯に耳を傾ける雰囲気を感じた。講話なしでは授業はもちろん成り立たない。一方で質疑応答には予定調和の展開はなく、ゲストスピーカーと受講生とのやり取りそのものが大いに勉強になる。次回は課題の提出とグループ内での共有、そして自分なりに現代政治と向き合う視点についても言及したい。

 

コミュニティデザイン演習

どう陽東キャンパスに移動するかが悩みの種であったが、自家用車を使い、スムーズに移動できた。狭さに恐縮しながら研究室に案内し、軽食。その間着替えて、3コマのゼミに向かう。午前中の授業で関心を持った学生2名が臨時に参加。自己紹介の後、敢えてゲストスピーとのやり取りに入ったが、これがよかった。JAICA2名の方の引き出しの多さとその深さに感銘を受ける。次回は研究室の4年生・院生の協力を得て、この時間帯に進路情報中間報告会を実施する。

 

地方自治論

この時間帯もJAICA2名の方に主導してもらう。講話に続き、個人での質問作成、それをグループで調整し、その後グループ単位での質疑応答。最後に2名の方から受講生へのメッセージ。教室の違いよりも受講生が醸し出す雰囲気の違いに驚く。地域コミュニティを学ぶ上でもグローバルな視点が欠かせないことを再確認できた。

 

卒論・修論指導

HDMIケーブルのトラブルで開始が遅れてしまったが、気を取り直して普段の指導の様子を見てもらう。僅かな残り時間で質疑応答。最後にメッセージ。前向きに仕事に向き合うことと、体を動かすことによる情報収集の大切さをこの時間帯でも確認できた。その後の前期研究室活動の前期打ち上げを兼ねた懇親会では、ベトナム出身の同僚教員の参加してくれて、また、JAICA2名の方を囲んでいろいろな相互コミュニケーションの輪ができて、これまで自分なりに準備に奔走してきて良かったと思った。次回は卒論・修論関係での報告を行い、夏休みの計画を全員から聞き、後期に向けた当初の研究室活動スケジュールを示す。

 

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18/07/25. Wed.

 

地域の姿と課題U

主として国政レベルにおける政治に従事する方からの示唆に富む話しと、質疑応答での当意即妙かつ快活・前向きな受け応えに感銘を受けた。大学教員として、学生・院生、同僚教員はもちろん、キャンパス外の社会で出会う人々とどう向き合えばよいのか、大切なヒントももらえた。今回のみ受講生のオープン参加を認めた。教室変更、受付や机・椅子の配置など労を取ってくださった事務にも感謝したい。

 

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18/07/26. Thurs.

 

スポーツ社会学(白鴎大学)

「教育日誌」を見ながら、これまでの授業を振り返った後、サーフィン、BMX、スケートボード、レッドブルエアレース、バトントワリング、サッカークロアチア代表の帰国時の歓迎ぶり、クロアチア観光の動画を紹介した。準備するのは結構大変だが、関連の動画を授業の素材とする機会を持つことは、授業のアクセントを付ける意味でも必要だと思う。次週が期末試験。

 

スポーツ行政論(白鴎大学)

同じく教育日誌を追った後、ボクシング減量失敗の場面、eスポーツの日本選手に対する盛り上がり、スポーツクライミングの妙技、大自然に溶け込んだMTB走行、ネット中継する登山家に関する動画を紹介した。前回は動画を詰め込み過ぎたので、今回は余裕のある提示ペースを保つようにした。この授業も次週が期末試験。

 

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18/07/30. Mon.

 

行政学

東から西へと経路を進んだ台風12号の影響は大したことなくほっとした。前期最終回の授業。JAICAボランティア経験者の自治体採用枠、新聞切り抜きからサブリース問題に関わる行政需要についての意識の欠如、教育日誌を提示してこれまでの授業の振り返り、動画2本の提示(BMXMTB)、2020年東京五輪研究の目次提示、まちづくり提案の誘い、といったように盛りだくさんの内容となった。最後まで授業をやりきれて一安心だ。次週は期末試験。

 

現代政治の理論と実際

課題の社会科学系コラムを一人一人受け取る。その後、グループでの内容の共有と話し合い、さらにグループを変えての話し合い。動画2本の提示(BMXMTB)と自分の2020年東京五輪との関連を力説する。学年は関係ないと思い直し、まちづくり提案の誘い。授業終了後前向き感のある受講生がいたことにこれからの可能性を感じた。間を置かずにコラムをしっかり読むようにしたい。

 

コミュニティデザイン演習

研究室の4年生・院生に出てもらい、ゼミ3年生に対して進路情報中間報告会を開催。学部の違いに関係なく、先輩の話はゼミ生に響いたはずだ。ぜひ今後の参考にしてほしい。これでもって前期の3年生ゼミは終了。試行錯誤はあったものの、ゼミ論も含めてどうにか足跡を残すことはできたのではないか。

 

地方自治論

現政と同じく、課題の社会科学系コラムを一人一人受け取る。その間、コミュの学生には学修目標をめぐるアンケートの実施。グループでのコラム内容の共有。前期ゼミ生のうち、この授業を受講する7名からゼミ論についての報告(peer to peer授業の試み)、JAICAボランティア経験者の自治体採用枠、動画の提示(他の授業と同じ)、自分の研究について紹介して授業を終える。現政もそうだが、後期から前期に変わって戸惑いも大きかったが、どうにか終えることができた。少しは自分を褒めたい。

 

卒論・修論指導

今日も何とかここ(卒論・修論指導)までたどり着くことができた。1昨日作成した後期研究室活動のカラー紙(赤)を持って、4年生・院生に向き合う。報告を急ぎ気味に行った後、一人一人から夏休みの計画について説明を受ける。留学生について国外滞在期間を把握する。最後に後期研究室活動について説明。この内容は研究室内卒論・修論締切日などが記載されており、非常に重要だ。正式な研究室活動としては次回が101日。皆で慎重に内容の共通理解を行った。前期はすべて終わったと思ったのも束の間、明日は地域の姿と課題Uが、明後日には同Tがある。8月に入るが、この二つの授業を終えて教育日誌を作成してから研究室HPへの掲載となる。もう一踏ん張りだ。

 

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18/08/01. Wed.

 

地域の姿と課題U

この授業も最終回まで来た。試験該当授業として、各班から報告、全体の内容共有、他班への質問と応答を行った。今回、初めてということで試行錯誤はあったものの、やり切ったことが大きい。担当教員にとって、ゲストスピーカーを呼ぶ実務がとても勉強になった。確かに結果は大切だが、何事ものそのプロセスにも思いをはせなければ、と感じた。

 

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18/08/02. Thurs.

 

地域の姿と課題T

最終回は試験扱いで、12分間で25班からパワポスクリーンを使って報告。ゲストスピーカーの回数と授業全体の回数と混同した班があったので、この点は来年度修正しなければ。受講生も教員もぎりぎりでここまでたどり着くことができたことを喜びたい。達成感からか、終了後に期せずして拍手が湧き上がったことも嬉しかった。

 

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 (その後、82日(木)の白鴎大におけるスポーツ社会学とスポーツ行政論の試験、86日(月)の宇都宮大における行政学の試験についても、無事終了。それにしても4月からとても長く感じた前期であった。採点が残っているものの、ひとまず前期授業はここで全て一区切りを付けることができた。何とかやり遂げた事実を素直に喜びたい。)

 

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