201712月 中村祐司の教育日誌

 

 


 

 

17/12/04. Mon.

 

 

地方自治論

ロヒンギャ問題は各国の思惑や宗教・民族問題が絡み、非常に複雑な状況にあるという認識を受講生と共有した。AP通信など関連の動画も提示。ミャンマーの首都ネピドーの動画もあったので紹介。首都建設に掛かった巨額な資金の一定割合を問題解決に振り向けることはできないのだろうか。次回のテキストは第7章とコラム9

 

 

現代政治の理論と実際

上記問題をめぐって活発なグループ討議が展開された。授業で取り上げなければ、教員の理解も表面的だったろうし、受講生は問題の所在そのものを知らないままだったかもしれない。壁にぶち当たったものの、解決策を全員で模索した事実は残る。共通の資料では「しまなみ海道」に関するものがあり、事前に迷ったもののSTU48の動画を提示。地域という点では同じなのに、平和な風景と迫害難民とのあまりの対照性に両方の残像が、授業終了後も残った。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

ジョイントに向けた模擬発表を急遽入れる。しおり等が手元にないのは不安だが、自分たちとしてはとにかく運営をフォローするスタンスで臨もうとゼミ生に呼び掛けた。ただでさえ師走の慌ただしさの中、今週は出張も入り、来週の授業準備や雑務対応など先手先手でやっていかなければ間に合わなくなる。緊急性の高いものから一つ一つ対応していきたい。

 

 

卒論指導

先週が研究室内締切で、週末に目を通して赤を入れたものを、卒論・修論生一人一人に伝える。次回の直前までに研究室フェイスブックに完成ファイルを掲載することとした。正直もう赤は入れたくない。その後さらに1週間で、執筆者による文章チェックを徹底したい。その次の回の25日までに印刷したものに教員が目を通し、本人に直接渡すのを目指す。

 

 


 

 

17/12/11. Mon.

 

 

地方自治論

ジョイント合宿が終わった翌日の1コマ目で、寒さもつのって、足を引きずるように授業に入る。樺太(サハリン)をテーマに周縁地域の歴史と現在を新聞特集と動画も交えて考察する。当時の時代状況の一端を垣間見ることができたため、今の時代がいかにありがたいかということと、戦争の愚かさを忘れてはいけないと肝に銘じた。ゼミ等との共通資料について、今回は北朝鮮の電力不足や地方の困窮状況、北朝鮮兵士の脱北の国連動画など、内容の硬いものとなった。次回テキストは第8章とコラム10

 

 

現代政治の理論と実際

気候変動、グローバル化、テクノロジー・仕事をめぐる中国と米国の対応の違いを、これからの両国の趨勢と絡めてグループで討議した。日本の今後の立ち位置についても考えた。非常に大きなテーマであったが、自分たちの近辺にも影響を及ぶす課題だけに、いずれのグループ報告でも他人事感は全くなかった。その勢いで共通資料の動画提示に入ったせいか、最後まで緊張感が抜けない雰囲気を持った授業となった。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

ジョイントの疲れは年齢に関係ないということか。力尽きたのか男子2名が体調不良で欠席。とはいってもまちづくり提案は待ってくれない。パワポファイルの締切が明日、ポスターが明後日、プレゼン本番が明明後日と正念場が続く。教員もジョイントからまちづくりへの切り替えが難しい中、酷とは思いつつも、やや強い口調で叱咤激励したが杞憂だった。急な模擬プレゼン報告の中に両グループともに光明を見出すことができたのは大きい。過去をばねにしてこれからに向き合うゼミ生の姿が頼もしい。

 

 

卒論指導

印刷はしないものの、1週間の加筆修正期間を経てのfacebookへのファイル掲載。明暗を分けたというか、ほぼ前者なのだが、後者の存在も。論文作成は単座の飛行機のごとく、自分がやらなければ事態展開はない。しかし、完成という同じ目標を目指す点では、教員も含めて誰もが仲間であり、互いに励まし合う力は貴重なはずだ。まだまだあきらめるには早い。脱落者なしでのゴールを目指したい。

 

 

比較政策研究(大学院)

院生2名からの報告。レジメの形式がどうこうよりも、記載内容にもとづいた話題が広く展開するよう心掛けた。この授業の雰囲気は明るくていいが、良い意味での緊張感が必要かもしれない。構え過ぎるのも良くないだろうが、修士1年生とはいっても、締切まであっといういう間なのだ。早めの始動で損をすることはないと、自戒を込めて再確認した。

 

 


 

 

17/12/18. Mon.

 

地方自治論

何と本来1週間前にMoodleに上げておくべき授業資料を忘れていた。そのことに気づいたのが昨日の午後。仕方がないので、反転授業を変更する。米国と中国のこれからと日本の立ち位置について、グループ討議はなしにして、教員から受講生に考えを聞いた。テキストは8章とコラム10。留学生の積極的なマイナンバー取得に驚いた。共通資料ではインターンシップや若者の恋愛、コスプレによるまちづくりなどを取り上げる。関連の動画の迫力もなかなかのものであった。次回はゲストスピーカーによる講話のため、テキストはなし。資料を今度は間違いなくアップしておきたい。

 

 

現代政治の理論と実際

前回取り上げた地方自治論のテーマ(樺太の今)をクロスさせる形でこの授業でも対象とした。授業資料の事前アップを忘れてしまったため、地方自治論を同じく、まずはその内容のポイントを説明してから学生が主人公の動画を観る。同じくグループ形式ではなく、複数の受講生に教員から意見を促すスタイルを取った。次回分を前倒しして、2017年を振り返るAFP通信の動画で終了。そろそろこの午前中の2コマについて、試験に代わる課題を考えなければならない。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

ジョイント、まちづくり提案が終わり、ほっとした雰囲気の中、今年度残りの研究室活動について教員から説明する。研究室HP掲載作業や卒論・修論読み込みなど、学年が交錯したり、担い手の制約があったりで苦心したが、ゼミ生と共通認識を持つことができた。活動スケジュールをかなり必死になって作成した甲斐があった。10で完結だとすれば、現段階は7を超えたといったところか。年内あと1回、都市が明けて3回、最後までこの調子で突っ走っていきたい。

 

 

卒論指導

各自の中で卒論の完成原稿を印刷して提出。その意味では大きな区切りの日だ。教員が今後1週間(実際には土日で集中して読むこととなりそう)でチェックを行う。卒論・修論生にはこの1週間は論文関係では何もやらずゆっくりするよう助言した。もう一度各論文の中身を見てみなければ何ともいえないものの、この段階で誰もがやり尽くしたことの意義は大きいと思う。来週の研究室忘年会は数年ぶりにキャンパス外で行うことに。良い形で締め括るためにもうひと頑張りしたい。

 

 


 

 

17/12/25. Mon.

 

 

地方自治論

 今年のラスト授業は日光市職員をゲストスピーカーとして招き、少子高齢者社会の本格到来や地方創生事業の課題などをめぐり、データと経験にもとづいた話をしてもらった。どこを拠点に何をして働くのかについての受講生に対する問いかけもあった。今年の授業を締め括るにふさわしい、きりっとした内容提示に感謝したい。

 

 

現代政治の理論と実際

地方議会と行政との関係といった政治機能についても話題を振ってもらいながら、引き続きゲストスピーカーに話をしてもらう。後半は一つのテーブルを囲み、本音トークと称して受講生とのやり取りを重視した。観光地日光というイメージを転換させ、地域で暮らし仕事をすることの意味を考え直した受講生もいたのではないだろうか。質を伴った形で授業にアクセントを付けることができ、この面でも感謝したい。地方自治論と同様、終わり際に来年129日提出の小論について、既にMoodleに掲載した旨を伝えた。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

ジョイントとまちづくりの感想の提出が締切直前に続き、旧パソコンで慌てながら集約した。資料室に場所を移して、研究室HP掲載作業、掃除、来年度以降の卒論生・院生の棚のスペース確保などの調整を学生にまかせる形で行う。どちらも結果として時宜を得たものとなり、気持ちよく一区切り付けることができた。たとえば、HP掲載作業に取り組んだ3年生の吸収力の早さには脱帽した。

 

 

卒論指導

前コマのゼミの時間に思い立って、隙間時間を利用して卒論生3人の最終チェックを行っておいてよかった。4人の修論チェックに思いの外時間が掛かったからだ。どうにかぎりぎりで間に合って、後は執筆者本人による見直しと製本として、教員のやるべきことは一区切り付けることができ静かな喜びを味わった。やはり研究室内締切を11月に設定しておいてよかった。研究室HP掲載(来年110日頃)についてももう心配はいらない。

 

 

比較政策研究(大学院)

最後まで油断してはいけないと思いつつも、この後10年近くぶりぐらいに研究室の忘年会を学外で行うこともあって、3人でなく2人による報告が時間的にありがたかった。1年生であっても各自による研究テーマの掘り下げが、今後不可欠となるであろう。次の次が最終回となるので、次回で報告は終わり、最終回は修士論文を睨んだ目次作成となる。今年の授業を何とか休みなしで終えることができてよかった。ところが、忘年会に向かおうと研究室を出て、何気にゴミ箱を見ると、何と紙袋にペーパー、金属製品、ビニールなどがごっちゃになって詰め込まれているではないか・・・・無言で(半分は怒りに震えながら)分別して紐で縛ったりして、ゴミ袋外に置き直した。来年は研究室メンバーに分別ルールを徹底させなければと心に誓った。・・・・・浮かれるには早かった。

 

 


 

 

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