2017年10月 中村祐司の教育日誌
17/10/02. Mon.
地方自治論
先月の陽東キャンパスへの研究室引越後、相当落ち着いてはきた。しかし、後期授業はすべて峰キャンパスで行う。授業で用いるノートパソコンを運んだり、必要な文具が手元になかったりといった戸惑いは予想外だった。慣れるしかないだろう。後期授業のスタートは、先月訪問した福島県各地で考えたことを柱とする。授業資料のMoodle掲載や教科書の使い方などについても丁寧に説明したつもりだ。回数を重ねる中で徐々にペースをつかんでいきたい。
現代政治の理論と実際
それにしても昨年は米大統領選挙、今年は総選挙とこの時期は毎年重要な政治イベントが到来する。政策の主要課題として、新聞報道から財政健全化、社会保障、原発・復興、働き方改革、外交・安保、教育を挙げた。受講生には次回までにこの中から一つを選び自分なりに深掘りしてきた上で、グループ討議の場で簡単に報告するという課題を与えた。あやうく忘れるところであったが、Moodle掲載のことも授業の最後に駆け込みで説明した。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)
書籍や旧パソコンなどは残っているものの、旧研究室における昼休みの時間が、これまでとはまるで次元の違う感覚だった。気を取り直して後期ゼミに向かう。ジョイントなど確認することが多々あると思ったが、実際にゼミ生らと顔を合わせてみると懸念するには及ばなかった。後半はまちづくり提案に向けて、来校してくださった市の方から説明をうかがう。二つのチームともまさにこれからという感じであった。教員としては、とくにこの時点で口を出すのは慎んだつもりだ。いよいよ研究室活動がスタートした。
卒論・修論指導
この研究室に限らないのだろうが、後期はとにかく正念場が続く。論文の研究室内締切を11月下旬に設定したことに一瞬自らもたじろいだが、やはりこのスケジュールを堅持すべきだと思い直した。各自から夏休み中の研究活動の報告。時間が迫ってきたなかで、急ぎ気味に研究室内提出日である11月27日までの毎週の報告者を割り当てる。研究室メンバーのfacebookも社会人院生の協力ですんなりと構築できた。後は誰もが論文作成に向けてやるのみ、といった雰囲気になった。
比較政策研究(大学院)
この授業では各自の修論作成に貢献する授業にしたい、という思いは毎年変わらないし、変えないつもりだ。そのような意図を説明した後、各受講生の研究テーマを共有する。その後報告の割当を行って終了。帰り際、卒論・修論指導のコマが時間割掲示版に記載されていないことに気づく。結局、こちらの提出ミスで、慌てて申請書を提出し事なきを得た。授業のペースや感覚をつかむ上で初回は大切であり、その意味でもどうにかやり切れたことに安堵した。
17/10/16. Mon.
地方自治論
まだ10月中旬なのに非常に寒い雨の1日だった。2回目の今回以降は1週間ずつコンスタントに授業が続く。22日投開票の衆院総選挙と絡めて、地方創生をめぐる各党の公約についてグループで討議する。自民と民進(昨年の参院選のものがHPに掲載されている)の政策集や通常の新聞切り抜き提示資料、次回の授業内容などPDFファイルが六つとなった。とても印刷できないがMoodle利用で受講生の手元(スマホ)内に常に置けるようになる。次回のテーマは選挙結果判明後の生活に直結する政策実施の今後の展開について。テキストは第2章とコラム。下野新聞のSmatch(県内小選挙区の候補者の主張との距離・マッチングがパソコンやスマホで気軽に行えるもの)も紹介。動画も随時紹介していきたい。
現代政治の理論と実際
この授業では今度の総選挙で争点となっている主要政策を対象に、受講生の関心に応じて一つを選択させ、それについての考察の深掘りを促した。地方自治論と同様、事前に良く調べてノートにまとめてきている受講生がいて、こうした熱心な応答に接すると教員は非常に力づけられる。短いものだが、県選管と総務省の投票PR動画も紹介。もちろんSmatchも紹介。次回は選挙結果を受けて、主要政策の今後の展開と政党間摩擦と連携を予想する。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)
ジョイントとまちづくりに向けた準備がいよいよ本格化する。広い意味での学業に真剣に向き合う絶好の機会となるはずだ。教員側は陽東と峰を行ったり来たりして、新研究室と旧研究室の使い勝手に慣れるまではもうしばらく時間がかかりそうだが、ゼミ生には資料室(相当すっきりした空間になった)をぜひ有効に活用してほしい。ゼミの時間は無理だろうが、成果報告のようなものをいずれは陽東の新棟で行いたい。
卒論指導
研究室内締切を考えると卒論作成もまさに佳境の時期に突入した。地道な積み重ねがなければ論文は書けないし、精神論のみでは乗り切れない。しかし、そうは言っても向き合うスタンスが決め手なるのも事実である。それは何とか書こう・書けるという気持ちを維持できるかどうかだろう。半分以上は原稿締切の迫った自分に言い聞かせながら、心の中で卒論生・修論生を応援した。
比較政策研究(大学院)
前回は実質ガイダンスだったので、今回から割り当てられた受講生の報告がスタート。ページ数としては何とか2ページ。文献のまとめが主流であっても構わないが、自分の文章としてまとめることと、必ず自分の考えを入れること。そして出典を明記することが最低限のルールだ。発表の回数が少ない分、一回の発表には内容の質が問われることになる。
17/10/30. Mon.
地方自治論
先週、台風の影響で授業が休講となったものの、23日にやる予定の授業は来週とし、今回は下野市を拠点に多方面でまちづくり活動に精力的に従事しているゲストスピーカーを招く。空理空論とは対極にある実践者の話は、わからない点もあったとは思うが、受講生の心に届いたはずだ。情報紙など資料もたくさん持ってきてくださったことにも感謝したい。
現代政治の理論と実際
この授業では23日にやるはずの内容(衆院総選挙後の主要政策の展開予想)をスライドさせて臨んだ。学部混成のグループ討議が新鮮だったようで、活発な意見交換があった。各グループの報告も行ったため、時間が押してしまい、事前に用意した資料の説明を端折らざるを得なくなった。提示動画の録音がうまくいかなかったのか、歌詞が聞き取れず残念。次回にもう一度やり直したい。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)
来月になるとジョイントもまちづくり提案も待ったなしの状況になる。その意味でも1回1回のゼミが大切となる。実質自主ゼミとなったが、後で参加してくれた4年生から状況を聞いてカバーした。
卒論指導
教員は遅れての参加となった。卒論作成もゼミと同様で、これから切羽詰まってくる正念場の時期だ。研究生2名の大学院合格を喜ぶ。研究室参加活動である活学舎にも、あくまでも可能な範囲ではあるが、研究室メンバーにその都度声掛けしていきたい。
比較政策研究(大学院)
この授業も2週間ぶり。受講生にはとにかく報告してもらうことが大切だ。一見、全く言及できそうにない分野もあるものの、その幅広さが国際学研究科の強みでもある。こうした皆で吸収し合う雰囲気を維持していきたい。