20171月 中村祐司の教育日誌

 

 


 

 

17/01/10. Tue.

 

 

地方自治論

火曜だが月曜日授業の実施。前半は地方を拠点としたIT事業成功の事例や鋳造工場の海外進出と難民雇用についての新聞記事を紹介した。後半は授業モードを今回からレポート作成に向けるため作成要領を丁寧に説明した後で、まずはスタートを切ろうということで、書く内容やテーマについて考えさせた。次回までにテーマを確定してくることとした。次回テキストは第9章の論文とコラム。

 

 

現代政治の理論と実際

今年初回の授業を無事終え少し気が楽になったせいか、トランプ政権のブレーンをめぐる新聞記載を提示した説明をスムーズに行うことができた。ネットの「情報爆発」や受験生苦心の暗記ごろあわせの新聞記載についても紹介した。その後レポート作成要領の説明と短時間の制限内での内容とテーマ設定に踏み込んだ。まずは取り掛かってみようというのが今回の授業のねらいである。地方自治論と同じく次回までにテーマを確定してくることとした。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

最初に年末年始を各自で振り返り、また、1月の研究室活動について頭を整理するために確認し合った。ジョイント・まちづくりの研究室HP掲載、卒論読み込み、卒論発表会や研究室活動紹介の準備などやることは結構ある。教員も最後まで愚直にやりきるしかない。卒論指導と同じく次回を予備日と設定したことで多少余裕感が持てたのが救い。

 

 

卒論指導

卒論全員無事提出。その後修論も本日中に提出。これでまずは一安心だ。自分が書いたわけでもないのにほっとして体の中から力が抜けていく感じだった。1月の研究室活動はいよいよ最終コーナーだ。卒論発表会、進路情報交換会、そして資料室の掃除なども含めてあと3回の中で最後まで中身の充実を追求していこう。

 

 

比較政策研究(大学院)

3人から報告。今回で各自の報告は一区切りとなる。果たしてこれまでの報告がどれだけ修論作成に役立つのかはわからないが、一定の授業スタンスは維持できたと思う。次回は修士論文の目次を全員が提出。この時期に敢えて修論の屋台骨あるいは骨格を考え抜くことが、必ず後に役立ってくる。

 

 


 

 

17/01/16. Mon.

 

 

地方自治論

センター試験監督翌日の一コマ目で体はきつかったものの、授業も今日を含めてあと3回。テキスト第9章とコラムの後で、書くことについての新聞コラムや新聞活用の有意義性を提示した。その後、小規模無農薬農業の実践や議会改革などの新聞報道を紹介した。残りの時間を使ってグループ討議。レポートのテーマを書き出して全員で共有した。次回はテキストの最終章。途中原稿も含め、可能な限り目を通すつもりだ。

 

 

現代政治の理論と実際

オバマ大統領の最終演説動画の終盤10分弱を提示した。そして新聞各紙による8年間のオバマ政権に対する評価のポイントを新聞記事の切り抜きを投影しながら指摘した。残りの時間でグループ討議の形を取りつつ、各自のレポートテーマを簡易黒板に書き出させた上で、皆で共有した。地方自治論と同じく途中原稿も含め、可能な限り目を通すつもりだ。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

予備日に設定したことが成功。来週、再来週の研究室活動を確認し、再来週の午前中授業での事業紹介の準備などの時間にあてた。余った時間で資料室の掃除にも取り掛かった。潔癖症はいけないが、やはり使いっぱなし終わりではなく、それなりの掃除で対応するのが共有と継続のルールだと思う。資料室空間も皆の心掛けによって快適となったりならなかったりする。

 

 

卒論指導

同じく予備日と設定したことが成功。卒論生による研究室掃除、院生の研究計画の確認、研究生の修士模擬面接など個々バラバラの活動だったものの、この時間を最大限に有効活用した。おかげで個々に取り組んだすべてがステップアップした。各々が目指す目標は異なっても、この時間帯はある種のメンバー全員の共通プラットフォームが形成されている。

 

 


 

 

17/01/23. Mon.

 

地方自治論

時間的に無理があるのは承知で、個別に短時間だが面接形式でレポート作成の進捗具合を確認した。教員が立って見下ろすような形で授業を進めるのとは全く違う印象を受けた。11で向き合うというのは相互コミュニケーションのまさに原始形であり、来年度の授業ではこのやり方をもう少し取り入れてもいいかもしれない。来週が授業最終回であり、レポートの提出日。今日の欠席者がやや気になるものの、全員気持ちよく提出してもらえると信じたい。テキストについても今日で一区切り。単著のテキストを使うやりがいを肌で感じることができたのが収穫だ。

 

 

現代政治の理論と実際

地方自治論よりも受講者数が多いので、急ぎ気味でレポートをめぐるミニ面接指導を行った。それでも残り時間が少なくなり、授業評価を何とか終了時間ぴったりに終えた。やはり一人一人と向き合うのはそれだけ重いというか、教育面での質が高くなるのだろう。教員が「個」の受講生に向き合うのか、「複数」の受講生に向き合うのかで、こうも授業の雰囲気が変わるのかと驚いた。地方自治論と同じく、受講生にはグループ討議に従事させたが、残念ながら個々のグループの容までは把握できなかった。来週が授業最終回であり、レポートの提出日。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

最初に大学地域連携事業で購入した消耗品の配布について説明し、その使い方をめぐる共通の認識を持った。来週午前中授業2コマの一定時間を使って、研究室紹介をゼミ生に行ってもらうので、その段取りについて確認した。今の時期は教員にとっても1年のうち最も慌ただしい時期ともいえるが、これまで目の前のことに正面からチャレンジし続けてきた自信と誇りをゼミ生と共有していきたい。

 

 

卒論指導

卒論・修論発表会。ゼミ生、卒論生、院生が一同に会した。やり取りを見守りながら、よくぞここまでたどり着いたと感慨深い思いがした。卒論・修論生にとっても教員にとっても大きな一区切りだ。残るは来週の進路情報交換会と論文作成助言会のみとなった。そうはいっても4月以降の研究室活動とそれまでの課題を提示しなければならないので、早めに作成しておこう。

 

 

比較政策研究(大学院)

修論の目次案を全員から提出。敢えてこの授業の中で現修士1年生にとっての本格的論文作成のスタートと位置づけた。あと正味10カ月程度なので早過ぎることは決してない。大学院授業も今回で一区切り。受講生本人の修論作成を重視したこのスタイルを今後とも継続していきたい。

 

 


 

 

17/01/30. Mon.

 

 

地方自治論

前半はレポートを一人一人確実に受け取りつつ、各々が書いた中身の共有と話し合い。後半はpeer to peerの実践で、研究室23年生と院1年生がとくに後期の研究室活動を中心に紹介した。完全にプレゼン慣れしたというか、聞く側に回って改めて若い世代の吸収力と成長には目を見張る思いがした。非常に良い形で授業を締め括ることができてよかった。

 

 

現代政治の理論と実際

地方自治論と同じく、前半はレポートを受け取りつつ、グループでの話し合い。後半はpeer to peerの実践。基盤教育で学部も違うし、全員1年生で反応はどうだろうかと少し気をもんだものの、何と数名がまちづくり提案やジョイントに強い関心を示してくれた。ゼミの履修は無理でもプロジェクトチームを組めばいい。教教分離を進めていけばいい。こうした受講生の反応に接すると力が湧いてくる。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

ゼミ生は1コマ、2コマと頑張って説明してくれたのでまずそのことを労う。その後、4月以降の前期研究室活動について、開始時までの課題や学外での研究室活動(日光活学舎)について説明し皆で確認する。ジョイントやまちづくりの準備が重なり、苦しい時期もあったが、今はぜひ達成感を味わってほしい。そのことが次のステップの原動力となる。教員としては毎回毎回新たな発見があり、それがこの仕事の醍醐味だと思う。

 

 

卒論指導

いよいよ今年度最後のカリキュラム上の研究室活動となった。卒論作成の助言は短めとし、進路情報交換会(就職日誌)がメイン。社会人院生のつながりで外部からも1名大学生に入ってもらう。教員にとってはほとんど未知の領域であり、聞き学問というか毎年度興味が尽きない貴重な機会だ。どうにか最後まで放棄せずにやり遂げたことは、プロとして当たり前といえば当たり前だが、製品やサービスの売り上げどうこうとかいった市場価値の次元を超えた充実感が得られた。この教員日誌も4月までしばらくお休みだ(とはいってもあっという間なのだが)。

 

 


 

 

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