201611月 中村祐司の教育日誌

 

 


 

 

16/11/07. Mon.

 

 

地方自治論

「公務労働について考える」と題して、テキスト第2章の「公務員制度改革」に触れた後で、その後内閣人事局が設置されたことに言及した。内閣人事局のHPから総合職、一般職を紹介し、一方で非常勤職員をめぐる課題を指摘した。その後、都道府県、市町村の職員採用と非正規公務員問題にも話を広げた。グループ討議では民間企業や行政で働く場合の良さと課題について話し合わせた。次回は地域に根付きながら人的ネットワークを積極的に形成しようとしているゲストスピーカーを招いた講話となる。テキストについてはその次の回から再開する。

 

 

現代政治の理論と実際

米大統領選を直前に控えた流動状況をどう把握すればいいのか考えた。前回の大統領選で50州の勝敗をすべて的中させた統計専門家のサイトも紹介した。「グローバル化の像グラフ」についても紹介した。日本時間では9日の午前中から夕方にかけて投票の行方が非常に気になるところだ。次回授業では私たちが今後どう向き合っていくべきかを論じたい。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

院生の授業履修関係ではんこやサインなど予期せぬ書類記入を何とかこなしながらゼミに入る。ジョイントとまちづくり提案のメーリングリストを作成。今年度はどちらも相当後発的な状況にあるものの、やるべきことを堂々と進めていけばいい。その兆しが見えるゼミとなった。資料室コンピュータの調子が悪いのが気になる。作業が停滞するのは困るが、新たに購入といっても実質難しいのが現状だ。まずは資料室にあるもう1台の活用を考えよう。

 

 

卒論指導

5名から報告。急ぎ気味に進める。図表の挿入やそれに付ける出典、注の付け方、本人の書き下ろしと文献からのまとめの峻別の曖昧さなど、どうしても微妙な部分が出てくる。論文作成とは、結局のところ、自分にどう向き合うかだ。皆でその途上を共有しながら、12月上旬の研究室内提出を目指してほしい。

 

 


 

 

16/11/14. Mon.

 

 

地方自治論

ゲストスピーカーを招いての講話とグループ単位での質疑応答。話の内容は濃密で、人とのつながりを通じて社会形成に寄与する実践の価値を実感できた。質問を用意する受講生のスタンスにも感心した。もちろん授業の進め方には形式的な技能が必要だろうが、結局のところ中身(コンテンツ)がすべてなのだと再確認できた。

 

 

現代政治の理論と実際

米大統領選後、紙媒体の新聞をひたすら読んだ上で、これだと思ったものを記事単位ではなく、行単位で切り抜いたものをA3用紙に貼り、全部で10枚、貼りきれなかったものは口頭で補足する形で紹介した。最も印象に残ったものを挙げれば、86歳の米社会学者イマニュエル氏のインタビュ記事である。教員からは筋道の立った理屈と追求し続けることと、現場の情報から得た情報を基軸とすること、そしてどのような他者ともコミュニケーションしようとする姿勢を持ち続けることの大切さを強調した。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

ゼミ生などに渡す細々とした書類でも億劫がらずに対応する。ジョイントのレジメ提出などに向けた打合せ日も設定した。資料室内の2台目のパソコンも気になっていたが、ネットも印刷もOKとなるようスムーズに設定できた。小さい事ながら、男子学生と女子学生の役割分担もうまくはまり適材適所の配列となった。やはり現実の環境を受け止めた上で、できることをできる範囲で取り組めば必ずポジティブに展開することがわかった。

 

 

卒論指導

研究室内締切まで正味3週間となった。あと3週間しかないと捉えるのか、まだ3週間あると捉えるのか。後者のスタンスで行けば、ぎりぎりのところで論文の中身も変わってくるはずだ。冬の季節の入り口にあたる今の時期は体調にも注意が必要だ。いろいろな意味で何とかバランスを保ち続けることができるのか。そのことが教員にも問われている。

 

 

比較政策研究(大学院)

この時間帯になると体力はともかく、頭がじーんとしてくる感じだ。しかし、とにかく授業を成立させることに集中する。3人からの報告。いずれのテーマについても受講生・教員間、受講生間の活発なやり取りが行われた。異なるテーマであっても自分のテーマを考える上でのヒントが必ず存在するはずだ。

 

 


 

 

16/11/28. Mon.

 

 

地方自治論

午後の防災シンポジウムでの報告内容を紹介した後、テキストの第3章とコラムについて解説する。その後先日の市長選で最大の争点となったLRT導入を取り上げ、新聞記事の切り抜きと両陣営のチラシを提示した。グループ討議も行った。早いもので次回からの授業は12月だ。授業スタイルを常に見直しつつも、地方自治に対する受講生の関心をさらに喚起させたいという思いは変えずに臨んでいこう。

 

 

現代政治の理論と実際

米大統領選の余波がまだ残っているような雰囲気だ。ドイツの著名な社会学者による指摘(国家が市場に従属している)に注目した後、日本の選挙権の歴史について動画も使って説明した。県知事選の争点や歴代知事についての情報も紹介した。グループ討議では、投票に行くということの意義はどこにあるのかについて話し合った。先日急遽購入したスピーカーが役立った。使える機材は授業でもどんどん活用していきたい。

 

 


 

 

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