20151月 中村祐司の教育日誌

 

 


 

 

15/01/05. Mon.

 

 

地方自治論

短い冬休みはほぼ書類作成に追われたままで、新年早々に授業を行う。直近の研究会や原稿作成のために収集した議会基本条例関連の資料を提示しつつ、地方の政治機構としての地方議会に注目した講義を行った。その後19日提出の受講生のコラムに向けてグループ討議を実施した。来週が休みなので残すところあと2回だ。

 

 

現代政治の理論と実際

新年早々の新聞報道における東京一極集中と地方、原発、国際関係、経済政策などをめぐる特集記事をピックアップして提示。2015年の政治・経済変動に思いをはせた。その後は地方自治論と同じく19日のコラム提出に向けたグループ討議を行う。テーマが見えてくればしめたものだ。書き出して内容やテーマすら変わることがある点、また、17日までには完成させて、いったん原稿を寝かせてから翌日に見直すよう助言した。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

演習の授業として資料室を使うのは今年度初めてではないだろうか。ジョイントとまちづくり提案の研究室HP掲載作業、そして、26日のゼミ紹介についての段取りを決めた。前者については、完成が見えるところまで奮闘してくれた。HPについては皆でやるといってもなかなかそうかいかないのが研究室の積年の課題になっている。資料室パソコンのあまりの稼働の遅さにショックを受けた。

                                                                                                                                                 

 

卒論指導

卒論の最終チェック。この段階でもどうしても間違いが出てくる。院生に手伝ってもらったスキャナ作業は各ページの上下がひっくり返ってしまったりして大誤算だった。自分の操作慣れが相手にプレッシャーを与えてしまったのかも。卒論・修論についてもどうにか道筋が付いたのではないだろうか。完全とはいかないまでも一安心である。

 

 

比較政策研究(大学院)

5名から報告。1名を除きどうしても参照文献のなぞりで終わってしまっているのが残念だ。大学院のマネジメントと研究の質とのバランスを取るのは大変である。個の力も重視して何とか切り抜けていくという思いだけは捨てたくない。次回はいよいよバーチャル的ではあるものの、受講生全員が修論目次(章と節)を提出する。ぜひもうひと奮起してほしい。

 

 


 

 

15/01/19. Mon.

 

 

地方自治論

校正段階ではあったものの、まずは自分が作成したコラムを提示。その後、1グループ4人で各自が作成したコラムを読み合って、感想や意見を交換した。いずれののグループでも時間をかけて書いたものを素材に、楽しそうにあるいは真剣に向き合って会話する雰囲気が伝わってきた。各グループを回りながら、もう一セット、メンバーを変える手もあるのではと思った。今日の授業はちょっとした読書会といった雰囲気であった。やはりもう一方的な講義は難しくなってきそうだ。授業評価もゼミの学生に手伝ってもらってスムーズに終了。

 

 

現代政治の理論と実際

同じく最初に自分が作成したコラムを提示。このクラスでは内容が政治・政策領域とういうこともあり、思い切って6人グループとした。途中どうして33人のまとまりで分裂気味の会話が生じたのはやむを得ない現象か。ちょっとしたことかもしれないが、1グループの人数によってがらっと空気が変わってくることを知った。やはり4人、多くて5人がベストの人数のようだ。各自のコラムにじっくりと向き合いたい。授業評価も同じくゼミの学生に手伝ってもらいスムーズに終了。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)・卒論指導

3コマと4コマを使って卒論・修論発表会。やり取りを聞きながら、合計で10本の今年度の論文指導の風景を思い出した。活字を積み上げていくのは、しゃべりとは違う苦しさがあることを改めて確認した。同時にだからこそ、活字の世界は対面なしに長い時系列で読み継がれることを可能とするところの、古典的で秀逸な伝達ツールなのだ。それが紙であろうと電子であろうと関係ない。

 

 


 

 

15/01/26. Mon.

 

 

地方自治論

受講生作成のエッセイをこの日までに読み切れず、2月に入ってから優秀エッセイを研究室HPに掲載すると伝えた。県内の高速道路の維持管理の難しさを示す資料を提示して、日頃、私たちが当たり前のように享受している公共サービスを担う側の職責の重さを受講生に問いかけた。後半は卒論生から震災後のボランタリー活動の紹介とゼミ生からジョイントとまちづくり提案についての説明を行った。残るは成績の作成のみ。

 

 

現代政治の理論と実際

当初は直近で書いた地方議会改革(議会基本条例)の原稿内容を説明しようと考えていたが、過激派組織イスラム国の日本人人質事件のことが頭から離れず、子どもたちに今回の事件をどう伝えるかという課題を設定した上でのグループ討議を中心にした。限られた時間の中で各グループとも真摯に向き合った。この授業も残るは成績の作成のみ。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)・卒論指導

いよいよ今年度最後のゼミと卒論指導。3コマの時間に集約して定番の進路情報交換会を開催した。卒論生が3年生の時から各々が置かれた状況の中で、必死に模索してきた就活経験だけに、いずれの話の内容も迫力があった。就活の体験談は教員が学生から学ばなければいけない領域だと思う。来月には活学舎もあり、院生の審査や発表会はこれからなので、これで今年度の研究室活動が終わったわけではないものの、どうにかここまで到達できたことに安堵した。

 

 

比較政策研究(大学院)

今年度最後の大学院授業。各自が想定している修論の目次を提供し、全員から説明を受けた後で質疑応答。この授業では、よく言えば間口の広い、悪く言えば総花的な内容が続いたが、論文テーマの多様性ゆえに仕方がない面もある。受講生は今日が修論作成のスタートの日と位置づけてほしい。1年後の論文提出に向けて心の中でエールを送った。

 

 


 

 

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