2014年12月 中村祐司の教育日誌
14/12/01. Mon.
地方自治論
ジョイントが昨日無事終了したが疲労は隠せず。這うように(と言うにはさすがに大袈裟か)授業に向かう。各グループで次回の報告に向けた準備。受講生にはブロック毎の小選挙区情勢が徐々に見えてきたようだった。次回は議席数獲得も含めて、報告の時間をできるだけ取り、また、次々回(15日)は選挙結果を受けて、今後の方向性についても受講生全員で探るつもりだ。
現代政治の理論と実際
10領域の論点整理をめぐり、各グループの認識が前回よりも深まってきたようだ。政党マニフェストの抽象化傾向もしっかり見抜いていた。雇用に限らず、社会保障など自分たちの問題として捉える契機にしてほしい。各グループが提供する次回の「ミニ講義」が楽しみだ。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)
昨日の今日だけに、さすがに気持ちをまちづくりに振り向けろというのは酷だと感じた。そこで、今後の研究室活動のスケジュール概要を来年1月も含めて教員から提案する形で、ゆっくり気味に進めた。その上で、一時中断していたまちづくり提案に向けスタートを切ることにした。プレゼン、パワポファイル、ポスターの三つが鍵を握る。ジョイントの経験を生かして2グループともグレードアップするはずだ。
卒論指導
ジョイントに参加した4年生3名と院生1名以外は、卒論・修論の作成が進んでいるはずなので、その状況を報告してもらった。今後の研究室活動についても言及した。12月の初めの段階で、今年度の残りの期間の研究室活動の見通しを提示できたことはよかった。ただ、ジョイントに参加していない卒論生3名の欠席は正直痛かった。
比較政策研究(大学院)
発表者を事前に割り当てているし、休むわけにはいかない授業だ。授業参加1回当たりの重みがある進め方をしているからだ。4人から報告。文献のまとめはもちろんOKだ。ただし、その後で自分の考えを盛り込まなければいけない。論文を書く上での基礎中の基礎を何とか浸透させるだけでも、この授業の意義はあるのかもしれない。
14/12/08. Mon.
地方自治論
衆院選前でいえばラストの授業なので、準備時間を取った後、全国ブロック別に候補者が訴える争点と議席予測の報告を行った。与党が圧勝という感じだ。いったん流れができるとそこに勢いがつくような政治状況になっている。最後に絶対安定多数などについて確認した。次回は衆院選翌日なので、小選挙区のブロック党派別当選者数の予測と結果を照合したい。
現代政治の理論と実際
政策領域別の論点について各グループが報告を行った。簡易黒板の磁力の問題で何枚かはずり下がってしまったものの、一応全グループのものを並べて、横串の論点も探った。与党圧勝によって道徳教育と集団的自衛権などが結びつく可能性を指摘した。次回は投票結果を受けて、その後の各領域の政策の方向性について、極端に振れた場合も想定して皆で考えていきたい。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)
ゼミ内におけるまちづくり提案に向けた模擬発表。内容については2グループの間で明暗が分かれたようだ。まだ時間はある。一つのグループはさらに内容を洗練させてほしいし、もう一つのグループはこの時間内で「やさしい〇〇語」を通じた相互交流の発想を見出すことができたので、それを生かしてほしい。
卒論指導
ジョイントが終わって、博士後期の論文指導が続き、この時間に今後のスケジュールを確認したら一山二山どころではないことに気づいた。仕方がない。こういう時には矛盾するようだが、あまり顔を上に上げ壁の多さに参ってしまうので、元気はなくさずにやや下向き加減で、目の前のことを一つ一つクリアしていく以外にない。卒論・修論生にとってもこの一週間が山場になる。
14/12/15. Mon.
地方自治論
衆院選の結果を受けて、栃木選挙区(1-5区)を中心に教員が考えたことを述べた後、全国の選挙区の党派別当選者数について各グループで振り返った。11ブロックをグループで検討したやり方は予想外に受講生の関心を呼んだ。次回は書くという行為を軸にレポート作成に向けた説明を行う予定。
現代政治の理論と実際
同じく衆院選の結果を受けて感じたことを述べた上で、各グループが担当した政策領域の今後の方向性について討議を行った。その際、敢えて公約の実行において極端な場合を想定したケースと公約どおりには行かないケースについて考えさせるようにした。次回はやはり書くという行為にこだわって、今後の授業スケジュールを含めた説明を行いたい。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)
19日のまちづくり提案発表の本番まであと僅かとなった。全部ではなかったが4年生と院生にもアドバイザーとして参加してもらい、2グループの模擬発表を行った。有益な助言がいろいろ出された。支援をめぐりぜひ行政を本気にさせてほしい。当日は他の研究室の報告からもぜひいろいろと学んでほしい。
卒論指導
今年度初めての試みだが、研究室内の二度目の提出日。さらに内容を精査してほしいという一念で敢えて設定した。前回ほどは丁寧に読めないが、1週間かけてもう一度すべてに目を通したい。情は脇に置き、内容をシビアに読んで、「越年者」が出てきても仕方がないと思いを定めた。
比較政策研究(大学院)
3名から報告。取り扱う対象が多岐に及ぶが、受講生には何かしらの関心を持って積極的に質問してほしかった。アプローチの仕方や波及する課題など、必ず各自のテーマとも無関係ではなくなってくるからだ。早いもので修士1年生に残された時間はあと1年間。論文作成は決して片手間ではできない。
14/12/22. Mon..
地方自治論
入試センター試験関係の業務が急遽入ったが、休講にするわけにはいかない。20分程度短縮する旨を述べて、1月の授業スケジュールと19日提出の課題(コラム作成。タイトルは「地方からの若者のつぶやき」)について説明した。受講生の参考となるよう教員が直近で作成したコラム原稿についても紹介した。書くとしたらどんなテーマになるのか、その後は時間ぎりぎりまでグループ討議を行った。
現代政治の理論と実際
地方自治論を受講し授業も履修しているゼミ生に、事前にコラム作成要領と教員コラム原稿を受講生人数分渡しておいて、30数分遅れて授業を開始した。1月19日提出のコラムのタイトルは「政治をめぐる若者のつぶやき」とした。少ない残り時間で現時点でのテーマ案をグループで話し合わせた。何とか今年の授業の区切りを付けることができた。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)
本日を含め今年度残り4回の研究室活動のスケジュールを提示した(印刷はピンクのコピー用紙)。皆で共通理解を持った後、ジョイント、まちづくり提案(とくに前者)について幹事校の経験を踏まえて、今後につなげるための課題提示と対応の仕方を話し合った。概ね出尽くしたところで終了。研究室HP掲載や卒論・修論発表会などまだ大切な研究室事業はあるものの、今年を無事締め括ることができてよかった。
卒論指導
修論生も含めて一人15分間ずつ取って、隣室で論文の最終指導(のつもりだった)。この期に及んで残念ながら卒論生1名、修論生3名が卒業・修了水準の点で課題山積であることが判明した。まさに「うれしさも中くらいかな・・・」の心境だ。それでもあきらめるわけにはいかない。葛藤はあったが、年内に日程を確保せざるを得なかった。論文を指導するとはどういうことなのか。この件でこれほど考えさせられたことはなかった。その後の忘年会では気持ちを切り換えたおかげで、虚心なく楽しむことができた。