2014年11月 中村祐司の教育日誌
14/11/03. Mon.
地方自治論
文化の日だが授業に加えて授業公開のオープンキャンパスも。1コマ目にかかわらず、数人の高校生が飛び入り参加。今回から3回にわたって塩谷町最終処分場問題を取り上げる。これまでに書いた原稿2本を紹介した後で、グループ討議。まずは問題の共有ということで話し合ってもらった。次回はポイントとなる課題の把握と解決策の模索。ぜひこの授業の受講生グループから、行き詰まり状況の打破につながるような考えを出してほしい。
現代政治の理論と実際
今日からエボラ出血熱を取り上げる。やはり紙媒体の新聞報道からの抜粋をした方が着実なパワーポイント資料につながるのを実感した。それでも昨日時間をかけてYou Tubeを探し、結局Vice Newsの動画を一部紹介した。この時間も飛び入りの高校生が参加。グループ討議にすっかり馴染んでいるように見えた。次回は1コマ目と同じく重要課題の把握と対応策の模索。受講生一人ひとりの情報収集と考察が決め手となるであろう。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)
3コマのゼミも公開対象としたが、残念ながらガラス越しには、廊下を通る高校生をほとんど見かけなかった。昼休みに学部説明会に出たので、昼食抜き。ジョイントもまちづくりもいよいよ準備の大詰めを迎えた。教員も含め皆忙しいのだから、その合間でどうチームワークを発揮できるかが鍵となる。思い込みでもいいから、すごいことをやっているんだというプライドと自覚、そして前向きな誠意を持つことが大切だ。
卒論指導
2人から報告。昼休みは少しでも休まなければやはりきつい。卒論作成も大詰めだ。活字、そして文章を積み上げて論文の体に至るまでの困難さをつくづく感じる。しかし、だからこそそれは活字文化がなくならない限り、長い間残っていく類のものになる。教員も時間がないとはいってられない。18時からの留学生の文章修正指導を約束した。
比較政策研究(大学院)
5人から報告。2枚を自分の文章主導で行けるかどうか論文作成の分岐点となる。その意味ではクリアできたのは半数ぐらいか。異国の言語で社会・人文科学の論文を書き上げるというのは実に大変なことなのだ。日本語で書かれた専門家の文章を紹介したいのなら、自分の言葉で咀嚼しなければいけない。院1年生といえども提出までに残された時間はそう多くない。
14/11/10. Mon.
地方自治論
塩谷最終処分場問題の10月末から昨日まで動きについて説明した後、問題の所在と解決への道筋をテーマにグループ討議を行った。ラーニングコモンズにある簡易黒板を各テーブルに置いて活用した。簡易黒板は磁石で縦長の黒板に付けることができるので、グループ報告の際に役立った。せっかくなので備え付きの機材をこれからどんどん使っていきたい。次回は各グループの提言に焦点を絞り、報告時間も多めに取りたい。来週のグループは次回も変わらない。
現代政治の理論と実際
エボラ出血熱についての2回目。今回、教員からの話題提供は西アフリカの植民地などの歴史的背景やリベリア大統領の寄稿、日本国内の感染症対策機関の課題などやや視点を広げたものとなった。動画はリベリアで奮闘する救急隊員に焦点を当てたものを紹介。その後グループ討議となったが、当初は問題の焦点を絞りきれなかったようだ。それでも次回、自分たちのグループでできることの提言に向けた真剣なやり取りが展開された。同じく来週のグループも今回と同じでやる。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)
今日と次回のゼミを得てジョイント本番を迎える。成績ポートフォリオの配布や22日の日光活学舎の連絡、学生の授業欠席の詫び状などを済ませ、ジョイント幹事からの連絡・報告の後、研究発表の準備報告に入る。二つのグループのうち一つは、まちづくり提案でもジョイントでも結論の輪郭も含め道筋が見えてきた。もう一つのグループは幅広く情報収集してきた努力はよくわかったので、後はどのような提言を行うかである。この1週間がものすごく大切となる。4年生1名の参加がありがたかった。
卒論指導
研究室内卒論・修論の提出締切まで1週間となった。3名から報告。中身に温度差が出そうな感じだが、やむを得ないだろう。とおしで読んだ後で、個別の対応になりそうだ。その際に院生等に手伝ってもらいたいのが本音だが、今年度は無理だろう。他の論文指導も含め、いろいろと重なるが教員としても乗り切っていくしかない。
14/11/17. Mon.
地方自治論
塩谷処分場問題の最終回。ぎりぎりまで最新情報を提供した後、グループ討議に入る。各グループの提言を前面の大型黒板に提示しつつ、報告会を行った。各提言の合成を生むまでには至らなかったものの、3回にわたり若い世代が解を求めて考え抜いたことに、それなりの意義があったと思う。次回は振替休日の関係で27日(木)となる。
現代政治の理論と実際
エボラ出血熱についての最終回。各グループでの報告を貼り付けて、全体として知恵を出せないか模索した。課題が残ったとすれば全体でのディスカッションか。今後は取り入れる機会を持ちたい。来月総選挙となったので、次回以降、急遽これをテーマとすることにした。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)
まちづくりの論文原稿とジョイントのレジメ作成が大詰めの時期に来た。提出まであと数日なので、やる気があるとかないとかの次元を超えて、とにかく完成させなければならない。とくにジョイントでは幹事校の実務面での仕事も加わっている。4年生や院生も手伝えるところは手伝って、研究室メンバー全員が何らかの形で関わって対応していきたい。
卒論指導
研究室内卒論提出日。中身の加筆修正は今後もあるが、ひとまずは全員が提出した。それをファイルに綴じて、来週個々に一人30分で指導する日程を決めた。読み込む時間を作らなければ。4年生ジョイント参加者と出発時間や連絡先など最終確認。卒論、修論、博論などいろいろな意味で慌ただしくなってくるが、早め早めに対応していきたい。
比較政策研究(大学院)
4名から報告。この授業はまさに異分野融合授業だ。まったく接点がないように感じられる領域でも、思考の仕方や論点の探求など、参考になることは意外に多いはずだ。修士1年生の場合、修論作成に残された時間は実質1年ちょっと。そのプレッシャ-を力に代えて、論文に向き合ってほしい。
14/11/27. Thurs.
地方自治論
月曜振替授業の日。ジョイント合宿前日ではあったが、午前中2コマを休講にするわけには行かない。来月14日投票の衆院選の小選挙区295を対象に、全国のブロックと検討グループとを合致させ、候補者の訴える政策を検討し、合わせて選挙結果についても来月8日の授業でグループ毎に報告することにした。受講生は最初のうちは戸惑いがあったようだが、選挙の最小単位(選挙区)から衆院選に切り込むことに興味を覚える受講生がどんどん増えていくように見受けられた。
現代政治の理論と実際
衆院選に向け主要政党の掲げる政策を「雇用」等の10の領域に類型化し、5グループが2つの領域を対象に論点整理を行うこととした。この授業ではあくまでも政策にこだわり、来月8日にそれを他の受講生に分かりやすく説明することを目的にした。この機会にぜひ、日本が抱える重要政策課題について考えてほしい。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)・卒論指導
3年生のゼミ生は全員が明後日からのジョイント合宿準備のため出掛けた。それに同行した4年生1名と都合が付かなかった院生1名を除き、8名の卒論生・院生の卒論・修論を一人30分の時間を取って個人指導。この時間以上に事前の読み込みが大変だったが、この時期に前倒しで行ったことで、論文の中身に好影響を及ぼすことは間違いない。今回初めての試みだったが、来年度もこのやり方でいきたい。