201410月 中村祐司の教育日誌

 

 


 

 

14/10/06. Mon.

 

 

地方自治論

台風の影響で宇都宮は警報こそ出なかったものの、朝から風雨が強い中での後期最初の授業となる。やむを得ず欠席した受講生もいたと思われ、急遽内容を切り換え皆でネットアクセス(UUAP)作業を行った。実際にやってみるとなかなか説明書どおりには行かなかった。セキュリティ面での縛りがどうしても使い勝手を悪くする。何とかほぼ全員がアクセス可となったものの、スマホやタブレットを使わない受講者もいるので、ツールとして全面的に依存するわけないはいかない気もした。。

 

 

 

現代政治の理論と実際

天候の回復傾向と関係があったのか、予想外に受講生が多かった。よく来られたと思いつつ、この時間もUUAPへのアクセスに従事した。スマホの機種や設定によって、アクセスの成否が生じ苦戦した。最後の方に事前に用意したテーマの導入部分について説明した。次回以降、机の配置なども工夫したい。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

予定どおりまちづくり提案の中間打ち合わせを実施。市政研究センターの方とゼミ生とのやり取りを聞きながら、UUAPに再トライするもうまくいかなかった。今回はゼミの時間を使って、まちづくり提案の今後の方向性やスケジュールについて直に打ち合わせたことで、出席者間で共通の理解を持つことができたのが大きい。

 

 

卒論指導

天候の影響か、卒論生は半分が欠席。院生は遅刻はあったものの全員出席。卒論にしても修論にしてもこれから大詰めの時期となる。皆で今後の報告担当のスケジュールを決めた。進路の件や修論副査の検討など直接やり取りすべきことをうっかりしてしまった。大学・学部からの連絡は結構あるので、毎回確認しておかなければ。

 

 

比較政策研究(大学院)

大学院の授業も今日からスタートだ。各自の修論に役立ててほしいという旨を強調した後で、一人ひとりの研究テーマについて聞いて回る。その後、報告のスケジュールを設定した。今後、どうしても多少の出入りがあるので、雰囲気が落ち着くのは次回以降であろう。

 

 


 

 

14/10/15. Wed.

 

 

地方自治論

月曜振替授業の日。前回は台風の影響で受講者数が限られていたので、今日から実質的なスタートとなる。人口減少社会についての課題と先日の第1回日光活学舎の活動を紹介した。自分の研究活動のスタイルなど述べた後で、グループに分かれて地域資源について話し合う。初回なのでまずはリラックスした形で情報交換を行わせる。次回は受講生にとっての故郷について紹介し合った後、グループ討議のスケジュールを提示した上で、地域資源活用の課題等について話し合わせたい。

 

 

現代政治の理論と実際

イスラム国をテーマにせざるを得ない状況だ。この授業も実質的には今日からスタート。まずはオンラインメディアのハフィントンポストの報道などを提示、勢力地図も示しながら、今現在の極めて困難な状況を伝えた。その後グループ討議に入る。その場でネット情報を活用する意義はあるのだろうが、やはりそれらは脇において受講生各自が自分の言葉で相互にコミュニケーションを取ることが重要だと分かった。次回までに各自が調べてきたことをグループ内でまず一人3分程度で伝えた後、討議に入る予定。グループ討議の進め方について時間を区切った形で予め提示したい。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

前回は市政研究センターの方との打ち合わせに当てたので、実質的には今日からスタート。教員からは冒頭に三つの柱を強調した。一つはジョイントでは幹事校としての準備もあるが、自らの研究発表の質もぜひ上げてほしいということ。そして、まちづくり提案については市が舞台を整えてくれることに感謝し、研究発表に全力投球してほしいということ。三つ目は教員が自治の実践として運営にかかわっている日光活学舎のかぬま多文化共生に可能な範囲で協力してほしいということである。さっそくゼミ生間で打ち合わせを開始された。Line等を駆使し紙媒体を全く使わない光景に感心した。

 

 

卒論指導

3名から報告。研究室内締切を来月中旬に設定したので、あと1カ月はプレッシャーとの戦いになるだろうがぜひ乗り切ってほしい。この時期に入ったらもうやるしかない。それにしても自らを振り返ると複数の締切につぶされそうな感じである。卒論生への鼓舞激励は半分以上は自分に言い聞かせているようなものだ。キャリアセンターへの進路報告や成績をめぐるポートフォリオなど、細かい実務的な仕事も前向きにこなしていきたい。

 

 


 

 

14/10/20. Mon.

 

 

地方自治論

コラム原稿2本目を紹介した後、グループ分け(1グループ4人程度が良いようだ)。受講生にとっての第一の故郷が置かれている課題について話し合う。各々のが原体験にもとづいて話をするので、いずれのグループでもやり取りが盛り上がっていた。次回は地域資源を活用したまちづくりのあり方について、1グループにつき模造紙2枚、ポストイット、マジックをどんどん使ったグループワークを行う。

 

 

現代政治の理論と実際

イスラム国についての新聞報道切り抜きからの情報提供で押さえが効かなくなってしまい、説明時間が予定より長くなってしまった。その後、やはり1グループ4人程度で、「視点」を互いに提供し合うようにした。事前にどれだけ調べてくるかで、発言量に差が生じたが、グループ単位での考察の良い部分は出たように思った。次回は解決策というか、それには遠くても何かしなければいけないことは確かなので、その中身について各グループから提案してもらうことにする。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

全員揃ってのゼミ。とにかく本番に向けて前に進んでいくしかない。ゼミ生間のチームワークが良く、常に明るい雰囲気なので、心配する必要はない。締切に合わせてやるべきことの優先事項を整理して、めりはりつ付けて取り組んでいくことが大切だ実務面でも勉強面でも学ぶことは多いので、失敗や結果を恐れずチャレンジしてほしい。

 

 

卒論指導

卒論も各自のペースで追い込みをかけるしかない。これまで個々の論文を読み込めていないが、教員側もこれまでやったことのない電子ファイル上での赤入れ(ワード上での修正の指摘)などに向き合っていかなければ。分量にこだわる必要はない。自分でまとめ、自分で考察する。図表のレイアウトなどは問題意識がしっかりしていれば後から付いてくる。

 

 

比較政策研究(大学院)

今回、受講生がようやく定着した。3人から報告。専門分野は全く異なっても、知見を追求しようとする姿勢は皆が共通する。他者の報告内容を関係ないと見なすのではなく、自分の修士論文にぜひ生かすようにしてほしい。その意味では教員にも受講生にも集中力が要求される授業である。

 

 


 

 

14/10/27. Mon.

 

 

地方自治論

 月1回執筆しているコラム原稿の第3回(人口減社会と地方創生)と第4回(地方都市における自転車利用)を紹介した後で、地域資源の生かし方についてグループ討議を行う。最後に1グループ2分程度で提案報告。最初なので大きなテーマを設定したが、一つのテーマについて、@課題の共有、A課題の整理・対応策の模索、B課題解決に向けた提案、といった具合に次回以降も3回で一括りにしたやり方で進めていきたい。次回は地域資源の保全をめぐる地元の問題を取り上げる。

 

 

現代政治の理論と実際

「イスラム国」についての最終回。知識どうこうよりも、どのような対応策が考えられるのかについて各グループで知恵を絞った。情報戦略的な反撃策などの提案が出された。今後も注視していきたいが、大人世代はともかく、子ども世代に責任はない。命の取り扱い方などこの点はどう考えても理不尽であり、考察を継続していきたい。次回以降、エボラ熱を取り上げる。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

まちづくり提案の原稿やジョイントのレジメの締切を逆算すると、今日を入れてあと4回。前者は2本、後者は分科会1本と共通1本。担当人数がややアンバランスではあるものの、幹事校としての実務も多く、ゼミ生の考えに納得した。発想などを出し合う話し合いもいいが、そろそろ具体的に書いてきたもの(途中成果)を持ち寄って、擦り合わせを行う時期だ。教員の判断で次回から合計4本について報告することとした。

 

 

卒論指導

2名から報告。やはり当事者の現場の声を把握し、整理した報告には迫力がある。数値データから読み解くことも大切だが、実際の政策やこれを受けた事業の実際に先入観抜きで触れることができるのが、学生の強みであろう。研究内締切まであと3週間となったが、あきらめるにはまだ早い、と自分が抱える締切は棚に上げて自らに言い聞かせた。

 

 


 

 

14/10/27. Tue.

 

 

大学院国際学総合研究

オムニバスの授業のため、FDと教授会を途中抜けだして授業を行う。多文化共生社会をめぐる課題について、鹿沼市での経験を話した後でグループ討議。とくに留学生には日本に来て、生活、文化、習慣、食事、人間関係などで感じたところを率直に出してもらった。最後はグループ毎に話し合いの結果を報告。

 

 


 

 

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