20144月 中村祐司の教育日誌

 

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14/04/10. Thurs.

 

スポーツ社会学(白鴎大学)

新年度担当授業は白鴎大学からがスタート。物理的に重い情報(紙媒体)と軽い情報(電子媒体)のどちらがいいかと問題提起して、スポーツ社会関係の主な情報源として、紙媒体の新聞6紙を用いるとした。出だしはスポーツタイムマシンから。そしてサッカー界による日本とASEANとの結びつきの試みについて説明する。板書は極力キーワードのみとし、ネット情報も授業の最後に提示していきたい。受講生人数の関係で教室を移動したので、次回からは使用教室を確定させたい。

 

スポーツ行政論(白鴎大学)

東京五輪に向けた各自治体の売り込みについて紹介。その後、復興五輪をめぐる震災現地と東京の人材・資材の不足について指摘した。この授業でも関連のネット情報を紹介していきたい。スポーツ社会学を取り上げる対象が重複したとしても、視点の違いを強調して、この授業ならではの課題を提示していきたい。連続して教室移動を経験。履修登録前の受講生数と教室規模とのマッチングは相当に難しいのだろうと推測した。

 

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14/04/14. Mon.

 

国際学英書講読

何年やっても、最初はやはり受講生の雰囲気はどうだろうかなどと考え、多少緊張する。幸い20名弱で、この授業としては最適と思われる人数でスタートできた。授業のねらいとするところ(社説を丁寧に読むことの意味など)を説明し、早速、15分ほど予習に取り組んでもらう。結局、最初の“U.S.teens failing to land jobs”に続いて、2本目の2パラまで読み終える。しばらく読み込みに空白が生じたので、自分も徐々にリズムをつかんでいきたい。

 

余暇政策論

まずは余暇について自分が考える問題意識を提示(仕事の裏返し、生きがい空間など)した上で、グループディスカッションを積極的に取り入れたい旨など説明した。新聞切り抜きをスクリーンに映し進めるも、例年よりも初回の受講者数が多く、最後は冗談でなく酸欠気味に。教室変更を決意し、終了後に探すが、この時間帯E棟はすべて埋まっており、ラーニングコモンズしかないと聞き、少し焦る。幸い午後に確保でき一安心となった(来週受講生への張り紙を忘れないようにしなければ)。

 

行政学演習

ゼミにおいても資料室では手狭ではと場所を変更。大都市をキーワードに勉強していこうと呼びかける。最初に4年生1名が顔を出してくれたのも大きい。前期で完結するものの、ゼミとなると学生との距離も縮まり、自分の地も出る。とにかくのびのび思考してほしい。教員もこのスタートの前向きな雰囲気を忘れないようにしよう。Facebookも敬遠し過ぎずに研究室活動の一環として向き合っていきたい。

 

行政学

内装改善後の大教室での授業。ところが、最初のスクリーン投影でつまずく。何とスクリーンが詰まってしまい、上下できなくなってしまった。焦ってあまりにもボタンを押し過ぎたのがいけなかったのかもしれない。何とか直り、やや遅れて授業開始。テキスト使用の件では丁寧な説明が必要と判断し、時間を相当使って話した。伝統の行政学のエッセンスも伝えつつ、地方自治体の豊富な事例を含む新しい行政学にチャレンジしていきたい。

 

卒論・修論指導

卒論・修論指導もゼミと同じラーニングコモンズを使う。昨日締切の提出ファイルを結局確認できないまま臨んだ。成績配布とポートフォリオ記入に予想外に時間がかかってしまったの痛かったが、卒論生に持ち帰らせるより、その場で書かせたのは妥当だったと思い直す。研究生を紹介した後、各々から報告。今後の発表スケジュールを決める。卒論、修論、そして博論に向けて実質スタートが切られた日となった。LANのジャックがあったので、ルーターと無線LANでネットにつながるのではと安易に考えたが、その後、それでは無理なことが判明した。ネット環境がここで提供されれば本当にありがたいのだが。

 

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14/04/17. Thurs.

 

スポーツ・体育社会学(白鴎大学)

教室変更で横長の講義室となったが、その分縦が相対的に短いので受講生との距離感が近く、また、機器なども新しく非常にやりやすかった。放映権料の増大、1964年東京五輪に備えたインフラ整備、五輪憲章で義務付けられている文化事業などについて説明した。ネット表示はIOCの2020年東京五輪についての記述を紹介した。受講生が話を吸収しようと集中して向き合ってくれており、疲れが吹き飛ぶ思いがした。

 

スポーツ行政論(白鴎大学)

五輪合宿の誘致を動く地方自治体、都負担の五輪競技場の整備費の増加、一区一競技(一地域で一競技を応援する)の考え方、体育輸出事業、4プロスポーツ、大学、産業界が連携する栃木モデルの模索、種目文化からスポーツ文化への転換の可能性、7人制女子ラグビーなど、いずれも興味深い話題を取り上げた。ネットは、最後の女子ラグビーのトップチームのHPを紹介した。スクリーンのない教室だが、教室内4箇所にディスプレイが設置されている。それを活用する以外にない。

 

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14/04/21. Mon.

 

国際学英書講読

プリントNo.12本目”Abe’s forked tongue”3パラから。続けて”Mideast peace bid dead end”, “Mystery of missing Malaysia jet must be solved”まで読む。3本目のイスラエル紙がやや難解だったが、予習にまじめに向き合っていれば必ず克服できるはずだ。グループワークのしやすい教室に変更したので、ほどよい緊張感を維持しつつも、訳のグループリーダーが引っ張っていくような展開も試してみたい。

 

余暇政策論

先週、教室利用のWiFiアクセスにかなり苦労しながらアクセスに至ったので、これからの授業ツールとしても重要と捉え、この時間を使って受講生にアクセスさせる。ところが、台数が多かったせいだろうか。見込み違いで、電波の弱い反応が続出。1階に降りたり、つながった受講生が教えたりする展開となった。結局、アクセスできたのは3分の2ぐらいか。前向きにトライした結果なので仕方がないと割り切り、昨日の元首相の講演と東京地下鉄網を題材にした3D芸術作品の話題に触れた後、終了した。

 

行政学演習

 ゼミ生が自分の出身地や留学予定先、あるいは気になる都市について関心を持っていることがわかった。司会もゼミ生が行い、各自から簡単な報告の後、ゼミ生間で少しやり取りを行った。後半はペーパレスでの情報共有の仕方について検討させる。驚いたことにすぐにファイル共有も含めた相互連絡網をつくってしまった。このあたりはとくに小型の電子媒体を自然い操る若い世代との差を感じた。2グループをつくり、次回は1グループの各自が対象都市の歴史と魅力についてコンパクトにまとめてくることにした。

 

行政学

少し早めに教室に入り、スクリーン、プロジェクターについてチェック。問題はなさそうでひと安心した後、使用教科書目次のキーワードについて受講生に質問した後で、まずは従来の行政学と称して、福祉国家の起点と要件について事例を挙げながら説明。その後、キーワードについてネットから得た情報を使って説明。次回までに第1章を読んでくることにした。大教室だが一方通行で終わらず、できれば複数回はグループワークもやってみたい。

 

卒論指導

今日から1回あたり3人の報告開始。いずれも力が入っているというのか、やる気が前面に出ていてよかった。ただ、結局うまくいったのだが、自分のWiFi環境を用いたノートパソコンやタブレット複数台の設置操作に追われてしまい、報告内容に集中し切れなかったのが残念。機器操作にしても、最初からあきらめてしまっては何も前に進まないので、その意味では成果があった。院生についてはどうしてもこの時間内では無理なので、結局、書類対応など19時近くまでかかってしまった。

 

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14/04/24. Thurs.

 

スポーツ社会学(白鴎大学)

五輪と文化について先週の補足説明をした後、プロスポーツクラブの練習場確保の課題、体育館・アリーナの変容、Jリーグにおけるセカンドキャリア対策などを取り上げた。ネットはサッカーW杯開催のリオデジャネイロにおけるファベーラ(favela)についての画像と短い動画を紹介。できれば毎回の授業でこうしたネット情報も使っていきたい。

 

スポーツ行政論(白鴎大学)

栃木SCの財務改善状況から入り、パナソニックの五輪トップスポンサー契約、閣僚会議における被災3県での事前合宿への言及、東京五輪に絡み現場労働者の不足と資材価格の高騰、オリンピックとパラリンピックの一本化、オリパラ(オリンピックとパラリンピックの同時開催)を通じた共生社会、東京開催に貢献したロンドンの企画代理店”Seven46”の活動などを取り上げた。どういうわけかSeven46のネットに接続できず中身の紹介ができなかったのが残念。アンプの故障かマイクのノイズがひどく、結局マイクなしで声を張り上げる。さすがに終了後は喉も痛くなり、ぐったりした。

 

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14/04/28. Mon.

 

国際学英書講読

先週と同じくテーブルを寄せて受講生皆が向き合う形で進める。内容がやや難解なため自分が一通り訳した後で質問を受け付けるやり方で進めた。”Egypt’s lurking tyranny”, ”Uniting or perishing”, “Testing Maduro’s sincerity”まで読む。全員を把握したわけではないが、受講生は前向きと見た(そう信じたい)。4本目はポイントのみ説明。月曜振替事業の次回金曜は3グループに分けて進みたい。受講生の予習ぶりがこの授業の質を左右する。

 

余暇政策論

新聞報道を素材にスマホなどSNSに関する問題提起の後、教室の形状に沿って8グループでの討議を行った。利用が浸透しているせいか、いずれのグループでも話しが弾んでいた。グループ自ら縦長のプラスチック黒板を使ったりしていたのには驚いた。模造紙にせよ黒板せよ、何か書けるものがあった方がやはり議論が整理されるのだろう。最後にfavelaの画像・動画を紹介したのだが、これまた驚いたことに音声の設定を何もしなくてもスピーカーからサウンドが流れてきた。最新機器の凄さかも。

 

行政学演習

 都市についての学びが実質的にスタートした。8人から報告。スタートとしてはまずまずだと思ったが、昨年度後期の地方自治論の受講経験者から意識の高い発言があり、嬉しくもあり感心もした。今の学生にとってコミュニケーションにおける写真添付は不可欠なのかもしれない。次回は後半のグループ8人からの報告。回を重ねるうちに都市をめぐる共通の知見を求める方向で動いていけばありがたい。

 

行政学

パワーポイントを使った授業も少し慣れてきた。提示画面については後でmoodleに掲載するので、受講生からの不満の声はない。このスタイルでやっていこう。テキスト第1章に入る。政府、市場、非営利の各部門についての具体例を挙げさせる質問を提示したが、相当戸惑った受講生も多かったようだ。それでも互いの交錯領域について真剣に考える受講生もして、大教室とはいえども、教員と受講生とのやり取りを毎回の授業で盛り込んでいくつもりだ。

 

卒論指導

院生の研究指導計画書の提出でばたばたする。それでも締切ぎりぎりセーフといった感じて提出できほっとした。署名や押印がありかなりやっかいな作業だが必要な手続なのでちゃんとやらなければいけない。就活関係で卒論生が複数欠席。そのせいで何となく寂しい雰囲気だったが、ようやく3回目で書類関係など落ち着いてきたこともあり、前々回や前回よりも一人一人と向き合えた。欠席の場合は後日commentファイルを提示してもらうようにしよう。

 

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