2013年12月 中村祐司の教育日誌
13/12/02. Mon.
地方自治論
バーチャル出版企画の実施要領を配布し、今後のスケジュール(来年1月20日締切など)を説明。2つのテーマ毎のグループの確定は次回に持ち越すことにした。その後、地域資源をキーワードに肩の力を抜いた形でのグループ討議を行う。次回からいよいよ執筆に向けた本格的取り組みに入る。
学術英語講読
開始時間に遅れずに来る受講生の予習ぶりを把握して、よくやってきていると思われる受講生をできるだけ分散させて2つのグループに分けた。”U.S. shooting spree“, “Japan-Korea dispute”, “Fall of Summers”, “Nuclear reactivation”を読む。今回は最初に20分近くかけて、分かりづらいと思われる箇所を教員が訳し理解させた上で、グループ毎の訳に入る。また、順番に訳すのではく、確実に予習してきた複数の受講生に主導させる形で進むよう指導した。このやり方で間違いないと思う。
現代政治の理論と実際
震災について書いた直近の小論を読み上げたが、不覚にも最後の方で家を追われた当事者の無念が込み上げてきて言葉に詰まってしまった。さらに提示したスクリーンにおいて、原発被害の町への訪問写真の提示の際にも自宅に掲げられてあった子どもたちのカレンダーを見て、一時、先に進めなくなってしまった。この授業でも受講生には書くという行為に向き合ってほしいので、次回そのスケジュールや要領を提示するつもりだ。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)
前回に引き続き、来年度に向けた研究室活動や今年度就業期間中にやるべきことについての理解を共有する時間とした。ゼミ生が非常に前向きに動いてくれそうなので、不思議なことに教員の側からもいろいろなアイデアが湧いてきた。今年度残りのこのゼミの時間を大切にして、やるべきことをどんどんクリアしていきたい。
卒論指導
卒論の研究室内締切がいよいよ大詰めに来た。ここに来て良い意味で火がついたかのように打ち込んでいるのが分かる。卒論生も指導教員のスタイルに似てくるのかもしれない。修論についても同様だ。一瞬、人数の関係から来年の今はどのような状況にあるのだろうかと頭をよぎった。いや、そんなことを考えていたらやっていけない。まずは目の前の課題に向き合うことだと自分に言い聞かせた。
比較政策研究(大学院)
3名から報告。受講生から万遍なく質問や発言を引き出すことに努めた。修士1年とはいえどもあまり余裕はないはずなのだが、どうしてもこの時期ゆっくり気味になるのは避けられないか。議論は相当盛り上がった。この時間は受講生自身、最も関心のあるテーマを他の受講生にぶつけられる貴重な機会ともなっている。授業を通じたある種の国際交流の実践の場でもあり、1回1回を大切にしていきたい。
13/12/09. Mon.
地方自治論
ほぼ2つのグループのメンバーが固まった。編集長を中心に話を進める。地域資源の捉え方についてはだいぶ議論が詰められたように見受けられたので、次回から各自レジメ1枚を用意して、グループ毎に前半は内容の共通理解、後半は互いに助言し合うと同時に、はじめにと終わりにのイメージや執筆順、さらにはつながりを検討することにした。
学術英語講読
ここにきて2グループでのチーム学習が定着してきた。。”Kenyan atrocity”, “Fed’s monetary policy”, “Merkel’s next challenge”,
“Afghan stability”の4本を読む。最初に意味が取りづらい箇所について教員が率先して訳したり、当該文章の背景を説明してから、グループ学習に入る。嬉しかったのは2つのグループともに時間内に読み切ったことだ。予習をしっかりやってくる受講生(それがこの授業の質を左右する)を増やしていきたい。
現代政治の理論と実際
ここでは大きなテーマを敢えて定めずに、まずは受講生自身の問題意識を把握することに努めた。書きたいテーマで書くことが執筆の大きな原動力になる。次回は各自がレジメ1枚を用意してくることにした。いざ書き始めていくと当初の想定とは異なる内容となっていくものである。まずは、できるだけテーマを絞ることを心掛けてほしい。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)
まちづくり提案のパワポファイルの締切について主催者に確認した結果、柔軟に対応可能なことがわかり、安心とはまではいかなかったものの日程的に一息つけた。その分、今月14日まではジョイントのレジメ作成に集中できるようになったからだ。共通テーマにしろ、分科会にしろ文章作成で行くとのゼミ生の回答が頼もしかった。ここからの追い込みが大切だ。
卒論指導
学部生は2名欠席となったが、修論についての時間を取る。とくに卒論生と修士2年生には報告担当でなくても毎回、作成の進捗状況を確認していきたい。修士1年生も今のうちから、修論の一部となるような文章を作成してきてほしい。博士2年生についても卒論生と修士2年生と同じく実質的に待ったなしという認識だ。
13/12/16. Mon.
地方自治論
全体を見渡してほしいとの思いから2人の編集長の所属グループをスイッチした。受講生によるレジメにもとづく報告と相俟って、各グループの議論の活発化につながった。次回(来年1月6日)は、各自が荒原稿を用意して、さらに深めた形での擦り合わせを行ってほしい。
学術英語講読
“Japan’s tax hike”, “Return of cultural property”, “Israel’s diplomacy”, “Climate of uncertainty”を読む。4本目の内容がかなり厄介だったが、温暖化現象確定論に一石を投じる内容で、いろいろと考えさせられた。来年1月6日、14日、20日分の英文社説(いずれもこれまでのものより増量)を配布。全員とはいかないだろうが、読み返す受講生は必ずいるはずだ。
現代政治の理論と実際
各自がレジメを持ち寄り報告。関連の質問や意見を出し合う。政治に対してなぜ若い世代は熱く語ろうとしないのかについても意見交換ができた。地方自治論と同じく次回までに荒原稿を持ち寄ることにした。担当教員も1本作成してもいいかもしれない。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)
学長とのティータイムの件で参加調整を迅速に行ったものの、何と日にちを間違えてしまいやり直し。時間をロスしてしまい、慌て気味に次回以降の段取りを設定した。ポイントはこの時間を使って卒論発表会と進路情報交換会を行うということと、来月27日のpeer to peer授業の準備を行うということである。
卒論指導
卒論と修論について個別に指導。ほぼ提出に向けてゴーサインを出すことができた。卒論提出後の4年生の研究室活動についてまったくうっかりしており、研究室HP掲載(1月6日)や就活日誌の作成などの日程を確認した。院生が車を出し、4年生中心で、寒い中、忘年会のために買い出しに行ってくれて感謝。
比較政策研究(大学院)
今年最後のひと頑張りといった感じで授業に臨む。4人から報告。とにかく受講生の発言を引き出すよう努めたものの貫徹できたかといえば反省せざるを得ない。それでもこの授業は、異なる国籍や価値観を持つ院生たちの集合体といった雰囲気に満ちていて、教員にとってやりがいを感じた。月曜日授業は振替が多く、ペース上苦しい時もあったが、どうにか今年はこれで授業については一区切り付けることができた。