201311月 中村祐司の教育日誌

 

 


 

 

13/11/06. Wed.

 

 

地方自治論

水曜だが、月曜振替授業日。震災関係で直近の2本の自筆論文を用いて、講義形式で課題を提供した。次回のグループ討議の課題を「何を書くか」に設定した旨についても説明した。グループ単位でも個人単位でもいいので、一人一人が真剣に考える機会にしたい。

 

 

学術英語講読

今回は教員を受講生が囲む形で、指名したり、教員が訳したりして読み進めた。”U.N. inspection for Syria”, “ASEAN’s code of conduct”, “Musharraf’s fate”, “False choice on Egypt”を読み切る。自ら説明する時間を取れたことは良かったが、グループ討議の良さもある。次回は3グループ程度に分けてやりたい。

 

 

現代政治の理論と実際

2020年東京五輪の話題を取り上げ、自筆原稿を素材にして、1コマ目の地方自治論を同じスタイルで教員から話題提供。後半は受講生とのやり取りを行った。次回は同じく、東京五輪について書くとしたら何を書くかグループ討議を行う。意見交換が広く展開されることを期待したい。

 

 

卒業研究準備演習(行政学後期ゼミ)

まちづくり提案の原稿を提出したことで、次へとはずみがついたはずだ。ゼミ生自らジョイント共通テーマの責任者を決めた。来週14日のまちづくりパワーポイントファイルとジョイントレジメ提出までにやるべきことをやろうという雰囲気になったし、早速ゼミ生は自ら動き出した。今こそ目の前の課題に前向きに取り組むことが大切だ。

 

 

卒論指導

卒論の研究室内締切まで、あと1カ月あまりであることに気づいた。それでもあと2-3週間は、現地に行って生きた情報を手に入れることができるはずだ。あきらめないで書くことに集中してほしい。

 

 

比較政策研究(大学院)

  4名からの報告。できるだけ受講生の意見を引き出そうと努めたものの、万遍なくとはいかなかった。報告内容は様々で「国際学」なるものの間口の広さを痛感した。修論の一部に報告での文書をそのまま組み込むというのがこの授業の目的であることからすると、まだまだ課題があるというのが正直なところだ。

 

 


 

 

13/11/11. Mon.

 

 

地方自治論

先週の授業で問題意識を強調しておいたせいか、すんなりと2つグループによる討議に入ることができた。震災に関して何を書くかについて話し合い、報告を行った。報告の際、板書を自ら買って出た受講生がおり、予想外だったのでありがたかった。板書事項は写真にもおさめた。次回は第2回目のpeer to peer の実践授業。住民投票がキーワードになる。

 

 

学術英語講読

3グループでのチーム学習。”Countdown in Damascus”, “Restoration of relations”, “Abe’s nationalism”, “Tweets from Iran”4本にチャレンジさせた。まさに組織は人なりで、各グループを緩やかな組織と見なせば、受講生がいか予習してきたかで、訳の進め方の質が変わってくるのを目の当たりにした。あるグループから「フィニッシュ!」と声が上がった時には、教員冥利に尽きると思った。訳の進み具合が最も遅かったグループに合わせて、それ以降の箇所から残り20分で教員主導の訳となったが、元気をもらったことで思わず気合いが入った。

 

 

現代政治の理論と実際

実は地方自治論の際もそうだったのだが、イメージラボ・パソコンのOfficeの認証作業がまだだったため、グループ討議の時間を使って、これまで気になっていたアクティベーション(ライセンス認証作業)を行った(ウィルス対策ソフトのインストールやWindowsのアップデートはまだ)。共同で使うとはいっても誰かがやらなければいけない作業だ。2020年東京五輪に関連してグループから環境・インフラ・福祉といったキーワードが出てきて感心した。次回はここでも第2回目のpeer to peer の実践授業。まちづくり提案の内容(自治体HPのface book活用)がテーマとなる。

 

 

卒業研究準備演習(行政学後期ゼミ)

まちづくり提案のパワポファイルの締切について主催者に確認した結果、柔軟に対応可能なことがわかり、安心とはまではいかなかったものの日程的に一息つけた。その分、今月14日まではジョイントのレジメ作成に集中できるようになったからだ。共通テーマにしろ、分科会にしろ文章作成で行くとのゼミ生の回答が頼もしかった。ここからの追い込みが大切だ。

 

 

卒論指導

学部生は2名欠席となったが、修論をめぐり時間を取る。とくに卒論生と修士2年生には報告担当でなくても毎回、作成の進捗状況を確認していきたい。修士1年生も今のうちから、修論の一部となるような文章を作成してきてほしい。博士2年生についても卒論生と修士2年生と同じく実質的に待ったなしという認識が大切だ。

 

 

 


 

 

13/11/12. Tue.

 

 

視聴覚教育メディア論

 学芸員資格の取得が絡んでいる科目で、学部教務委員の分担による開講ということで、始めて受け持つこととなった。2回分を担当するがその初回。震災をめぐる電子媒体による情報発信をテーマに、前半はスクリーンに映写して事前に収集したHP等を紹介した(ただしそのほとんどの情報源は紙の新聞媒体から得たものである)。後半は3グループに分かれて、どのような情報発信を考えているかについて話し合った。

 

 


 

 

13/11/1617. SatSun

 

 

社会における地域資源と人材育成(放送大学面接授業)

 画像など資料作成は大変だったものの、2日間とも午前は講義、午後はグループ討議という形式で行った。受講生の意欲や問題意識に学ぶところが多かった。勉強や研究に年齢は関係ない。こちらが力付けられるような貴重な機会となった。今回の経験は学部の授業などにも応用が効くに違いない。

 

 


 

 

13/11/18. Mon.

 

 

地方自治論

Peer to peer(仲間から仲間へ)授業の第2弾。社会人学生から住民投票のあり方について、本人作成の原稿をもとに問題提起をしてもらった。ちょうど足元で動きのある身近な課題であり、代表制とは何なのかという根源的な問題も明確になり、受講生に対するインパクトは大きかったのではないだろうか。年度内にこうしたスタイルの授業をあと少しは取り入れるつもりだ。

 

 

学術英語講読

“Fear of Fukushima leaks”, “Intervention in Syria”, “Basketball diplomacy”, “Mail elections”を2グループで読む。グループ数としてはこのくらいが適正ではないか。要はグループメンバー(受講生)がどれだけ予習してきたかにかかっている。両グループとも最後まで読み切れなかったものの、頼もしい先導役が訳を引っ張ってくれており、今後に期待したい。

 

 

現代政治の理論と実際

SNSの活用や課題について述べた後、受講生の一人から自治体face bookの活用について話題提供。報告をもとに意見交換を行った。教員が分からない電子媒体領域を取り上げる矛盾を承知しつつも、やり取りの中でSNSのポイント的な特徴を把握することができた。

 

 

卒業研究準備演習(行政学後期ゼミ)

プロジェクターの設置と模擬発表の準備遅れで時間をロスしたものの、ジョイントとまちづくり提案について一通りの流れが共有できたと思う。昨年経験した4年生も参加しアドバイスをくれた。この時期はあれこれ迷うよりも、できることをやり少しでも前に進むことが肝要だ。ジョイント幹事校がしっかり対応してくれていることが分かり、安心した。集合時間やレジメ確保など最終的な確認も行った。

 

 

卒論指導

卒論についても待ったなしの時期となった。いずれの報告者も現場に入っていることで、執筆内容にも迫力が出てきた。書く醍醐味についても伝わってきたし、この調子で今のラストスパート状況を継続してほしい。もう時間がないではなく、まだできることはあると捉え、ゴールを目指してほしい。

 

 

比較政策研究(大学院)

3名から報告。確かに内容は多岐にわたるものの、国際学の幅広さと割り切るしかない。各々の修論に直接的に役立つための授業内容という軸がこれからもぶれないようにしたい。11回の集中力と積極的な発言、そして厳しさと明るさの共存などは授業の質を左右する大切な要素だと思う。このハードな3日間をどうにか乗り切ることができてよかった。

 

 


 

 

13/11/19.Tue.

 

 

視聴覚教育メディア論

  授業内容は前回の2020年東京五輪版。ただし、ネット情報の蓄積はこれからなので、A5版の課題用紙の裏に検索の際に役立つ用語・URLを記載するようにした。投稿原稿にもとづき問題提起したのだが、なまじ自分が書いたものであるせいか熱くなってしまい、グループ討議に入る時間が予想より相当後にずれてしまった。それでも各グループからは絞った提案が出てきて、簡潔な説明もなされ、時間内に終了した。この授業の担当は2回目の今回で終わり。「復興五輪」の意義と課題について受講生に伝わるものがあれば、それでよしとしたい。

 

 


 

 

13/11/28. Thurs.

 

 

地方自治論

 先週末のジョイント合宿、1昨日のまちづくり提案と研究室の主要事業が無事終了。少しゆっくりしたいところだったが、月曜振替授業は待ってくれない。地域資源をテーマに話題提供し、バーチャル出版企画を考えている旨を伝えた。次回あたりに具体的なスケジュールを提示しなければ。

 

 

学術英語講読

“Spying on Muslims”, “FTA with China”, “Tokyo Olympic Games”, “Obama’s leadership”を読み切る。2つのグループでの訳の取り組みが定着してきた。この授業が充実するためには受講生の予習いかんにかかっていることをあらためて実感した。また、再読することで毎回新しい発見があることも事実だ。

 

 

現代政治の理論と実際

昨日、グローバル人財をテーマにした講演会に参加したため、会場でメモした内容を紹介した。講演者のように世の中からほってほけないとみなされるほど価値のある人間になりたいものだ。昨日の今日だったせいか、内容における熱気が受講生にも伝わったようだ。経験豊かな社会人受講生からの有意義な発言もあり、予想していたよりも活気のある授業となった。次回の内容についてはまだ未定だが、この授業でもバーチャル企画をやってみようか。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

ジョイントとまちづくりの振り返り。ゼミ生にとって得るものは非常に大きかったようだ。教員がこれまで気づかなかった指摘もあった。これから具体化する中で、どんどん取り入れていきたい。何よりも嬉しかったのは両事業の価値をゼミ生自ら後輩に伝えようとする熱い思いを感じたことである。来年度の演習ではたとえば国際都市をテーマに都市間連携の在り方についてバーチャル首長間で論じたり書いたりしてもいいかもしれない。

 

 

卒論指導

教員にとって衝撃的な卒論指導の時間となった。というにはここ数日はジョイントとまちづくりのことで頭が占められており、不謹慎にも研究室内卒論締切のことがいっさい頭の中から飛んでしまっていたのだ。何と4日後の来週月曜が全員からの報告。そして再来週月曜が最終提出日となっていたのに。山を二つ(ジョイント、まちづくり)越えたら目の前に大きな一つの山(卒論提出)が迫っていたという感じだ。忙しいとか何とかいう余裕もないほどスケジュール上は厳しい連続だが、前向き感だけは保っていこう。

 

 


 

 

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