2013年4月 中村祐司の教育日誌
13/04/11. Thurs.
スポーツ社会学(白鴎大学)
新年度の授業がスタートした。来年のソチ冬季五輪を題材に、スケート場(街)とスキー場(山)の一体を目指す開催について、両者を結ぶ道路や橋などの大規模開発を取り上げた。地道に積み上げていきたいが、時にはスクリーンも使ったりして、めりはりを付けていこう。
スポーツ行政論(白鴎大学)
市民マラソン運営の背景を取り上げる。一つの情報源に頼り過ぎた説明となってしまったかもしれない。無事にアクシデントや事故なしに数万人規模のランナーを走らせるのは容易なことではない。ボストンマラソンでの爆発テロ(日記作成時の16日)の報に接してつくづくそう思う。
12/04/15. Mon.
国際学英書講読
本務校でも授業がスタートした。とくに月曜は教育活動の詰まった日。かといって一つ一つを疎かにはできない。複数授業担当(今年度は後期の学術英語講読)の関係で、開講時間帯は毎年度変わってくる。朝一番に英文社説を読む意義はあると思う。The Japan Times Weeklyを用いるのは定番。初回はこの授業のねらいを説明した上で、15分程度受講生に予習させてから1本目の”Post-Chavez”を丁寧気味に読む。次回は残りの3本。学部の印刷機が新しくなったのが嬉しい。
余暇政策論
白鴎大の授業準備で得た情報を圧縮して最初の10数分、ホワイトボードを使って説明(このやり方は良いかも)。その後人物に焦点を当てた新聞切り抜きをもとに話題提供。若者の厳しい雇用状況(中国、韓国、アメリカ)をめぐっても特集記事を紹介。結構盛りだくさんの内容となった。
行政学演習
昼食を食べる時間がほとんどなくなってしまった。研究室所属の院生1年生3人と学部4年生1人が出席。学部生は10数名と初回としてはベストの数。資料室にぎりぎり入るといった感じだ。自分で課題を見出し、それについて現場に入って書いてほしいということと、地域に関するイベントや催しに積極的に関わってほしい旨を強調した。その後自己紹介。次回はグローバリゼーションをキーワードに話し合う予定だ。
行政学
工事の関係で教室が教育学部棟の大教室となり、17,8年ぶりぐらいの使用ですっかりリニューアルされていたものの、懐かしさを感じた。A3の表裏を使ったプリント1枚を配布し、キーワード行政学、現在行政学と称して授業に入る。人数は多い(80名程度か)が、受講生とのやり取りやスクリーン使用、そしてできればグループワークの機会も持ちたい。
卒論指導
学部4年生と院1年生とは初対面となるため相互に紹介。卒論・修論指導のスタートの日。学部生は就活関係で、院1年生の最初の課題は研究計画の作成、院2年生は修論作成を本格化、博士2年生は学会発表に向けてといった具合だ。自分も論文の締切に追われているが、なかなか前に進まない。資料室のネットがつながらず博士院生と苦戦するもだめ。その他実務・手続きをしっかりやらなければと痛感した。
13/04/18. Thurs.
スポーツ・体育社会学(白鴎大学)
先週に引き続き、来年2月開催のソチ五輪開催について講義を進める。都市や政府の政治的なねらいや安全対策などについて、前回紹介し切れなかった情報を組み合わせて、論点を提示するように努めた。ボブスレーの制作で「金メダル」をねらう大田区の工場関係者の団結力とパワーには感心した。
スポーツ行政論(白鴎大学)
ボストンマラソン連続爆破事件について、マラソンの開催にはゴール付近はともかく、「距離の壁」があり完全に防ぎ切れるものではないことと、これまでのメジャーマラソン大会の警備対応や爆破事件を受けての今後の各都市の対応などを取り扱った。平和のある種の祭典であるはずの大会を壊し、罪のない人命を標的とする卑劣な手口に、説明しながらも怒りを抑えられなかった。脈絡に欠けた断片的な説明となってしまったが、テロは許さないという強い思いは、受講生と共有できたはずだ。
12/04/22. Mon.
国際学英書講読
プリントNo.1の2、3、4本目の社説“Falkland referendum”, “Mexico’s new president”, “Post-Karzai era”の3本を読む。受講生2名が積極的に手を上げ、十分な予習を伴った訳のおかげで、順調に文意を把握することができた。今年度は順番に充てるようのやり方は極力避けて、受講生の自主性・積極性・果敢性に賭けてみたいと思わせる内容だった。
余暇政策論
最初に雇用関係の新聞切り抜きを配布。その後、ソチ五輪、ボストンテロに触れた後で、ものすごい勢いで利用者が増加しているライン普及の背景について探る。つい最近、これまでのデスクトップの初期画面を大転換させたWindows8のタイル機能に接したこともあり、電子媒体についてしゃべりが止まらなくなってしまった。次回は受講生とのやり取りを中心にやっていけれれば。
行政学演習
ゼミ生にも紙媒体で配布するものがあり、印刷機と資料室をいったり来たりする事態となった。グローバリゼーションについて意見交換。残りの20分は一票の格差をめぐる取材を受講生が受ける。今年度は、研究室からの情報発信につながる機会や、地域と直接かかわるような活動を重視していくつもりだ。
行政学
勢いで大教室に入っていく。キーワード(政治と行政)を常に意識して授業を進める。大教室で、受講生一人一人の顔がまだ見えないが、いずれグループワークも取り入れて、授業が単調化しないよう努めていきたい。
卒論指導
卒論生は就活がピーク、行政関係の試験も来月で、今が進路面での正念場かもしれないと感じた。院生相手に実務面でいろいろやることがあり、腰を据えて研究に入るという雰囲気にはまだ至っていない。しかし研究する上では、手続きを疎かにするわけにはいかない。焦らず着実にやっていきたい。
13/04/25. Thurs.
スポーツ社会学(白鴎大学)
2020年五輪の招致をめぐり、イスタンブール、マドリード、東京の特徴や今後の決定スケジュールなどを考察のための基礎データを板書した。過去や今後の開催地との絡みや人脈面など招致を決定づける諸要因を口頭で指摘し、受講生自ら考えるための素材を提供したつもりである。
スポーツ行政論(白鴎大学)
「スポーツを楽しむための技術」と称して、ハンマー、バレーボールのネット・ワイヤー、ホイッスルといった製品開発の先端にいる民間事業者を紹介した。その他にも高校女子硬式野球部、男子新体操、指導における褒めることの大切さなど、スポーツ活動の新局面に焦点を当てた。