2013年1月 中村祐司の教育日誌
13/01/07. Mon.
地方自治論
前回授業が先月26日だったので久しぶりといった感じはなかった。それでも新年がスタートし気持ちを引き締め授業に臨む。前日に巻頭言を書き下ろしたのでそれを受講生に提示し、執筆に向けたやる気を促す。雇用関連の新聞報道、現政で使う主要課題をめぐる新聞切り抜き、そして県と大学とが共同で行うカーシェアリングモデル事業をめぐる情報も提供した。次回には受講生による文章作成が出揃う。
現代政治の理論と実際
期せずして対話型の授業の良さを実感するようになった。今後は大教室の授業でもグループ討議などを取り入れてみたいと思い始めている。日経新聞の特集記事を素材にして、とくに留学生数、所得格差、少子高齢化、震災がれき処理をめぐる課題について提示データの意味内容を考えた。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)
再来週の発表会までに卒論を読み込んでくることを確認した。研究室活動においてジョイントやまちづくり提案にひけを取らない重要な事業でもある。最終回に行う進路情報交換会の主催は3年生なので、4年生や院生が書きやすいように研究室HP掲載をこの時間内に行うことにした。順調に進んでいるようだったが、html文書(webファイル)と一緒にアップするフォルダに同名のものがなく苦戦。卒論指導の時間に割り込んでしまったが何とか完了。後で冷静に振り返ってみるとおそらく、webファイル名を変えた場合、以前のファイル名と同じフォルダ名がそのまま付随するのではないかと思った。
卒論指導
卒論・修論をpdfファイル化してそれを研究室HPに掲載する作業を4年生にまかせた。論文本体については遅くとも明日中には提出する確認を行った。この時間を利用し博士後期の院生の論文について指導。その終わり際に、HPへの掲載がうまくいかない旨の連絡を4年生から受ける。与えられている容量の問題かと学術情報基盤センターに慌てて問い合わせるが、容量は若干余裕があることが後で分かり、結局原因が分からないまま、明日以降出直すことになった。
比較政策研究(大学院)
やはり大学が始まると、外部からの問い合わせなども含めてどうしても終日ばたばたしてしまう。何もやっていないのに、細々としたことでやたらと忙しい。1名が風邪で欠席したが、この時間の受講生は非常にまじめで、時間に遅れずきっちりやってくる。3名からの報告で、そのうちの一つは気持ちの入った相当な力作(文章化されたレジメ)だった。ぜひこの熱意と真摯さを継続してほしい。修士1年生とはいっても修論作成まで1年間を切った。次回はその時点でのベストの修論目次を全員が提出。
13/01/21. Mon.
地方自治論
各自が草稿を提出する日。ほぼ全員出席で2グループによる内容の詰めを行う。この間、教員は各自の文章を集中して読む。スケジュール変更が必要と判断し、発表・報告会はなしとし、来週ほぼ完成原稿の提出、再来週完成版の提出とした。受講生を見ていて、たとえ準論文であっても産出のエネルギーは並大抵ではないことを再確認した。雇用、世界情勢、地方自治関係の新聞切り抜きを配布。
現代政治の理論と実際
配布資料をもとに、教員からの一方的な説明とならないよう注意しながら、折々で受講生の考えを聞く形で授業を進めた。明らかに若者の雇用環境は激変しつつある。解はなかなか見えない。世界情勢も待ったなしの課題が山積している。やはり解を見出すのは難しい。都会と地方の今後についても論者によって見解が全く異なり、これまた解を見出すのは至難の業だ。
卒論・修論発表会(卒業研究準備演習(行政学ゼミ)・卒論指導の2コマ)
演習とゼミの2コマ内の時間を使って、卒論・修論という成果をめぐる意見交換を学生運営で行った。各々の成果に対して注文はあるものの、よくぞここまで成長したという感慨も。研究室所属の学生・院生全員が揃ったのは本当に久しぶりで、このくらいの総勢がベストではないかと改めて思った。いよいよ次回で今年度の研究室活動もラストだ。
比較政策研究(大学院)
この時点での修論の目次を全員が提示。今年度のクラスは例年になく多かったにもかかわらず、時間に対して皆がきっちりと対応した点が非常に良かった。確かに書こうとする各々の専門領域は様々であるが、テーマをめぐる本質を追究いこうという点では共通しているし、政策あるいは組織といった観点から横串を入れることは可能だ。1年生とはいっても修論提出まであと1年を切った。この授業の受講生皆がベストを尽くしてほしいと心から願った。
13/01/28. Mon.
地方自治論
グループ討議による最後の詰めの作業。全員出席といかなったのが残念だったが、限られた時間で目を通した範囲ではいずれも良く書けている。後は形式上の整合性だ。次回は各自からUSBメモリで受け取り、その場でスクリーンに映写しながら、表紙や全体の編集作業を一気にやりたい。15分間程度を使ってゼミ生から研究室の紹介をしてもらった。スクリーンを使い、ポイントを抑えた良い説明だった。
現代政治の理論と実際
用意した資料は“シノドス”の取組を紹介した新聞特集の記事とHPの一部紹介、そして若者の雇用領域における「日本企業の体質 外国人が変える」(1月5日付毎日新聞)と「「大卒雇用ミスマッチ」(1月21日付読売新聞)。次回は一人一人に、これまでこの授業で扱ってきた対象から一つ選んで、そのことについての考えを15分程度述べてもらうことにする。
卒論準備演習・卒論指導(進路情報交換会)
遂に今年度最終回の研究室活動。この進路情報交換会も年々ますます定着してきた感じがする。教員は聞き役に徹して、卒論生の貴重な実戦経験に耳を傾けた。とくに3年生にとって示唆に富む内容が多かったに違いない。就活への向き合い方に各々の個性が良く出ていた。いくつかの確認事項の後、学部3年生と院(修士・博士)1年生に来年度の研究室活動についてのメモを配布・説明して終了。
13/02/04. Mon.
地方自治論
バーチャル出版企画の原稿が全員から提出。表紙掲載作業、原稿ファイルの受け取りが無事終わる。授業受講のゼミ生の尽力で昼前に研究室HPに掲載。自分もこの1カ月、複数の締切論文に苦しんだがゆえに書くことの大切さを、たとえ少しでも受講生と共有できたことが何より嬉しかった。紙媒体にはない強みを存分に生かすことができたと思う。
現代政治の理論と実際
これまで提供してきた資料から最も関心ある事項について、口頭での15分程度の報告。いずれも課題を咀嚼した上での自分なりの言葉での報告だった。やや早めに終了。普段であれば、午後のゼミと卒論指導が気になるところだが、先週で終了。ほっとしたような寂しいような不思議な感覚が残った。さて、今日の午後は、夕方からの研究室2名の修論口頭試問の前に、副査の卒論コメントを作成し、副査の修論も読まなければ。