201211月 中村祐司の教育日誌

 

 


 

 

12/11/05. Mon.

 

 

地方自治論

先週金曜に授業資料を印刷し終えて安心してしまったのか、持って行くのを忘れ慌てて引き返した。一気に冬が来たような寒さだ。一コマ目はますます大変になるだろうが、時間厳守を継続していきたい。明日(現地時間)の米大統領選挙との関連で若者の雇用や医療保険など受講生から意見を引き出すよう努めた。

 

 

現代政治の理論と実際

米大統領選出のしくみについて丁寧気味に説明。両候補が主張する政策の違いについても提示した。医療保険については日本で生活する留学生についても加入義務があることをうかつにも知らなかった。そういえば90年代半ばの英国生活経験では、GP制度のおかけで医療費が無料であったことを思い出した。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

致し方ないことだろうが、ここに来て締切が重層的に重なってきた。ゼミ生にとっては正念場だ。落ちついて整理すると、まちづくり提案のパワポ、ジョイント共通テーマのレジメ、ジョイント分科会のレジメ作成が当面差し迫った三つの課題となる。来週までにやっておくためにはサブゼミは必至。日程の調整を行わせ、やっておくべきことを皆で確認し合って終了。今しかできなことに全力を尽くしてほしい。

 

 

卒論指導

日に日に陽が短くなるなかで、締切もどんどん迫ってきており、卒論も正念場の時期を迎えつつある。それにしては両報告とも不発気味で、文章化が最後の最後になって救世主となると再度強調した。ぜひ投稿論文に向けた社会人院生の先を見た計画的実行を模範としてほしい。

 

 


 

 

12/11/12. Mon.

 

 

地方自治論

先週末出張の疲労が抜けないなかでの授業だったが、何とか進めることができた。焦点を社会的企業に当てた。また、地域社会における多文化共生の実践的試みとして、自分が関わっている事業も紹介。雇用についても若者が既存の企業等に頼らない仕事に踏み込んだ事例を新聞報道から説明した。

 

 

現代政治の理論と実際

少人数なので受講生の発言をできるだけ引き出すように努めた。仕事の場は首都や大都市にこだわらないという見方もあれば、若いうちは生活を取り巻く刺激の面でも大都市で生活したいという見方もあった。要するに人それぞれなのだろうが、じっくり考えられるのは学生時代だけかもしれない。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

いよいよ正念場の時期がやってきた。締切に次ぐ締切でやるべきことも重なってきている。一つ一つ解きほぐすように、一つ一つ手を抜かないでやっていくしかない。前期は個の力にもとづく作成だとすれば、まちづくりとジョイントが中心の後期はチームワークの結集が不可欠となる。

 

 

卒論指導

卒論についても切迫時期であることが否が応でもはっきりしてきた。こちらは単座の飛行機のようなものだが、教員が地上から一生懸命応援することはできる。気持ちを切らさないで12月中旬提出を目指してほしい。

 

 

比較政策研究(大学院)

この時間も教員としてはとくに意見交換を交通整理する点で集中力が求められた。この授業に臨むための受講生準備によって内容の質が左右される。もう少し積極的な発言があれば。次回はもう少し受講生の考えを引き出せるように努力したい。

 

 


 

 

12/11/19. Mon.

 

 

地方自治論

大都市制度をめぐる課題(特別自治市構想と大阪都構想)、衆院小選挙区制の仕組み、震災後の学生ボランティア活動を取り上げる。雇用関連の新聞切り抜きも配布。次回はグループワークを行う予定。昨日、一昨日の放送大学面接授業「現代社会と地方自治」で用いたやり方が好評だったため、それを学生に援用する。ただし、模造紙をテーブルに広げる関係で、別教室を探さなければ。

 

 

現代政治の理論と実際

重慶、上海、北京、深圳、天津といった中国の大都市と日本の政令市について、受講生から見た生活感覚や公共サービス受容の違いについても述べてもらった。配布資料は地方自治と同じ。終了後に来週のグループワークの教室を探すが、適当なところがなく、この教室でやることに。ホワイトボードを使えば何とかなるか。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

昼休みは弁当を食べたら終わってしまった。慌て気味に資料室に入る。いよいよ明日がまちづくり提案の本番だ。パワポの内容など若い世代の吸収力と伸びしろの大きさに驚く。明日はこれまでやってきたことを全部出すつもりで、思い切ってやってほしい。ジョイントも週末に迫っているので、集合時間や持ち物などについて確認した。3年生にとってはものすごく濃密な1週間となること間違いなしだ。

 

 

卒論指導

明日のまちづくり提案におけるポスターの件で、4年生・院生にも協力してもらう必要があり、そのために調整に時間を割く。その後2名から報告。実際に自分の目と耳で見たり聞いたりしたことをもとに、記述し考察するスタイルが卒論作成の中心なので、あと1カ月間、勝負をかけてほしい。

 

 


 

 

12/11/26. Mon.

 

地方自治論

教室を3階に変更してグループワークの実施。2グループが机を囲んで、模造紙とポストイットを用いて、学生主体の震災復興について話し合う。行政、企業、NPO・団体、学生の4セクターを枠組みとして設定した。授業成果としてのレポートも重要だが、このようなスタイルも後期の折り返し点であっていい。学生同士の意見交換には熱気があった。この調子で次回もう一回実施する。

 

 

現代政治の理論と実際

ホワイトボードを用いて、とくに留学生の立場から震災後に出来ることをいろいろと考えさせ、提案させた。チューター制度の活用など興味深かったし、認定証の交付など、地方自治論における提案と重なるものもあった。実践したことへの何かしらの証しが非常に重要ではないかと感じた。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

先週はまちづくり提案、ジョイントとまさにゼミ生にとって濃密な時間を経験した。実質振替のため、今回は各自による振り返りに当て、来週、感想、レジメデータ、写真データを集約することにした。その後のゼミ活動の中身については正直考えていなかったので、研究室HP掲載以外に、ゼミ生からも考えを得つつ、設定していきたい。

 

卒論指導

卒論指導を休むわけにはいかない。ジョイントの成功を報告した後で、早速報告に入る。いざ書き出してみると、それ以前に考えていた方向とは違う展開となるケースが多い。前に踏み出した結果なのだから、それでいいと思う。

 

 

比較政策研究(大学院)

この時間を受講する院生には、授業外準備に加えて、議論の質の高さをや集中力が要求される。もう少し積極的発言があればとは思うが、全く異なる領域をめぐる話題提供に戸惑うのも無理はないかも。まずは慣れるということか。積極的に取り組めば、視野が広がることは間違いなく、ひいては自分の修論にも生きてくると思う。

 

 


 

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