20126月 中村祐司の教育日誌

 

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12/06/04. Mon.

 

国際学英書講読

NATO in Afghanistan, Pro-Palestinian flytilla, Cubas exclusion, N. Koreas provocation” を読む。いずれも読み応えあり。ただ、引っかかった構文が2カ所ほどあり、時間がぎりぎりだった。できれば見直しや修正の時間をラスト20分間はほしい。今回で枚数としてはちょうど折り返し点になると思う。

 

新入生セミナー

 レポート作成に向けた最初の一歩となるレジメ報告に入った。残念ながら1名欠席だったが、Aグルーブの受講生から意欲的な報告が続いた。意見交換も盛り上がり、出だしとしては上々。Bグループの受講生も今日の内容に刺激を受けたはずだ。次回もこの調子でいければ。

 

行政学演習

ゼミ論作成に向けだんだんと本格化してきた。今日からいよいよ文章化の提示に入る。全員とはいかなかったが、全体としては良い出来ではないか。ジョイントとまちづくり提案についても教員の考えを提示。来週は4年生にも協力してもらって、ある程度の方向性を固めたい。

 

行政学

中間試験の実施。やはり気を使う。80分の試験時間中は見回りに徹する。問題なく無事終了。机の両端に座らせたり、机の下にはレジメを置かせず鞄の中に入れさせたりしたが、公正・厳格さを維持するにはこれぐらいで丁度いいと思う。終了後は採点と授業アンケートに対する教員の応答を作成しなければ。次回は教員からの話題提供を40分ほど行い、その後、教員は席をはずし、20分ほど3年生だけでジョイント等について話し合ってもらい、4年生に合流してもらう予定。

 

卒論指導

3名から報告あり。進路等と重なって大変な時期だが、卒論も一気にとはいかず、今の時期は意外と大切だ。この段階で文章化したものが、後になって必ず生きてくる。修士2年生2名の中間報告会も近づいてきた。次回の報告が大切になる。終了後、博士院生の指導。疲れたからといってやらないわけにはいかない。

 

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12/06/05. Tue.

 

余暇政策論

Cグループからの報告。何とABCと各グループ全員が報告。この授業開設以来で初めてのことだ。内容も豊富で、先週のものと合わせて短時間で一言コメントするのに苦労した。次回は受講生は一休みし、レポート作成進捗の簡単な口頭報告。教員から話題提供する。

 

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12/06/07. Thurs.

 

スポーツ社会学(白鴎大学)

JOCによる五輪選手への科学サポート(マルチサポートハウス)、イギリスの大学による五輪遺産活用、マラソンの国籍変更問題など。とくに最後の課題はコスモポリタン選手とは何かをめぐって、グローバリズムをめぐる世界的趨勢からも考察する必要のある複雑な問題だとあらためて認識できた。

 

スポーツ行政論(白鴎大学)

2020年五輪東京招致をめぐって。東京が一次選考を通過した後の課題を新聞報道からピックアップした。支持率、開催理念、スポーツ界の一体的招致活動、ロビー活動、風評被害の払拭、電気エネルギー対応策など。世界へのスポーツ普及を掲げたロンドンをヒントにという指摘や、国立競技場を仮設スタンドにしてコストを抑制する、招致活動費を敢えて削るといった提案には考えさせられた。

 

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12/06/11. Mon.

 

国際学英書講読

早くも6月中旬に入った。“Frances presidential poll, Omar Khadr, Direct investment, Europes growth debate” を読む。難しい構文がいくつか出てきたが、とにかく予習して疑問を持った状態でこの授業に臨む姿勢が大切だ。あきらめ感が漂っている学生はほとんどいなくて、全体としては前向きな良い雰囲気が続いている。次回が9枚目なので、当面の目標を二桁に置こう。

 

新入生セミナー

 1コマ目終了後、そのまま1階の小教室に入る。季節の変わり目、体調を崩す受講生がいたものの、ほぼ全員出席が続いている。今回はBグループからのレジメ報告。いずれも各々の問題関心が良く出ていたが、あとはテーマの絞り込みが課題といったところか。次回からは文章化したものの読み合わせ。新聞資料については配布する時間しか残らなかった。テキストは今回の分も含めて、次回は真っ先にやらなければ。

 

行政学演習

 今日の演習では教員の直近作成の原稿2本を配布し、これから本格化するゼミ論作成の弾みとする。その後はジョイント・まちづくりに向けた3年生だけの話し合い、残りの30分で4年生が入り調整を行った。緩やかな形ではあるが方向性が見えてきた。次回からいよいよ文章化したものの読み合わせに入る。

 

行政学

中間試験と授業アンケートの結果を受けて、レジメに変更を加えた。裏面を使って新聞報道も掲載。大教室だが、後半は受講生とのキャッチボールも心掛けるようにしたい。試験結果について透明性を意識して伝える。また、新たな気持ちで一回一回を積み重ねていきたい。

 

卒論指導

昨日の夕方以降は十分休養を取ったつもりだが、やはりこの時間帯となると疲れが重くのしかかってくる。2名から報告。修士2年生は中間発表が近づき、レジメの出来具合がどうしても気になる。研究室運営というのは、生き物のようだと実感した。毎年、雰囲気が全然違って、繰り返しているという感じが全くしない。だから続いているのだろう。

 

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12/06/12. Tues.

 

余暇政策論

一人2分での口頭報告。余暇領域をめぐる受講生の関心が多岐にわたっていることがわかった。教員がテーマを設定するのではなく、受講生の関心や問題意識にもとづいて自らテーマを設定させるやり方は間違っていないと思う。のびのびと勇気を持って関心領域に飛び込んでほしい。必ず貴重な発見があるはずだ。

 

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12/06/14. Thurs.

 

スポーツ社会学(白鴎大学)

サッカー欧州選手権(ポーランド、ウクライナ共催)をめぐる政治問題、ロンドン五輪をめぐる先端技術、信仰と競技、ジャマイカに浸透しようとするプーマの企業戦略について新聞切り抜きから。ロンドン五輪の波及課題の広がりには目を見張らされる思いだ。板書は授業の成り行きに合わせた展開が可能となるし、ノートを取る受講生も聞きっぱなしからくる飽きがこないのでは。

 

スポーツ行政論(白鴎大学)

サッカーJリーグのクラブ運営の厳しさ、秋春制移行をめぐる課題、タイなど放送を通じたアジア市場への進出について新聞切り抜きから。授業では一見、断片的な情報提供が続くかに見えるが、情報の鮮度を大切にしつつ、個々の情報をめぐる体系性については口頭でできる限り補っていきたい。

 

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12/06/18. Mon.

 

国際学英書講読

US.-Japan summit, Mad cow disease, Flawed electoral system, China crisis”を読む。2番目の社説で米国内の畜牛の数のところで立ち止まってしまい、最後の社説は慌て気味となってしまったものの、時間ぎりぎりで完了。次回でいよいよ10本目となる。この授業では前向きで諦めない姿勢がとくに大切だ。

 

新入生セミナー

 今回からレポート作成に向けた文章化の提示に入る。正直、期待していた中身とギャップがあったが、考えてみれば、大学入学2カ月半の段階でいきなり学術レポートを期待する方に無理があるのかもしれない。次回からまずは、情報源の明示や書き下ろし文章の確保といったことを押さえながら、やり直すつもりで指導していきたい。

 

行政学演習

 演習も文章化に入ってきた。一人欠席で3名から報告。書くという行為に踏み出す大変さを再確認する思いがした。仮ではあるが、まちづくり提案についてもとりあえず手を挙げることができた。ジョイントについてはもう少し辛抱強く待とう。次回は4名(ないしは5名)から報告の予定。

 

行政学

ポイントを2つ(面従腹背とストリートレベルの行政職員)に絞って、板書を入れながら説明。各回の授業内容の位置づけを1枚にまとめたものも裏に掲載した。新聞報道は原発事故後の警戒区域の再編成について。レジメを見て、ポイントを受講生自らまとめることは大切で、次回はこの点を重視して、レジメの空欄を省く手もある。

 

卒論指導

大げさな言い方だが、心情的には今日1日ようやくここまでたどり着いた感じだ。やや急ぎ気味に3名から報告。この時期の卒論作成は、なかなか踏ん切りがつかない時期でもあるが、今、書いておけば後で生きるには間違いない。来月23日の途中原稿提出ははずせないと思った。

 

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12/06/19. Tues.

 

余暇政策論

授業直前に別件で連絡しなければならないことがあり、慌てて教室に入ろうとすると何と鍵がかかっていた。汗をかきながら取りに戻って、少し遅れて開始。文章化されたレジメに集中して赤を入れる。よく書かれているものもあるが、脚注の付け方など共通する課題も浮かび上がってきた。なんとなく雰囲気としては大人数のゼミといった感じだ。

 

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12/06/21. Thurs.

 

スポーツ社会学(白鴎大学)

高地トレーニング効果をめぐる課題、日本代表選手に対する医科学支援、卓球マシンの高性能、強化をめぐる国家型と民間型の融合、競技場における反人種差別政策について新聞報道から紹介。実にいろいろな切り口があるものだと、感心しながら授業を進めた。

 

スポーツ行政論(白鴎大学)

前回、債務超過についてはっきりしなかったので、「資産より債務(借金)の方が多いこと」とシンプルに板書した上で説明。改正宝くじ法がスポーツ振興くじに及ぼすと予想される影響とスポーツ議員連盟の動き、苦戦するオートレース経営、親会社依存を脱したJリーグクラブ運営の例を提示した。この調子で、受講生オリジナルなノートを根気よくとり続けてほしい。

 

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12/06/25. Mon.

 

国際学英書講読

French Greek polls, Islands not for sale, Palestinian prisoners, Missed chance”を読む。順調に進んでいったが3本目の”them”の取り方で立ち止まってしまった。4本目の後半もやや難しく、時間ぎりぎりで終了。理想は10時頃に読了し、振り返って皆で確認できればいいのだが、なかなか達成できない。次回は7月。気を抜かずやっていきたい。

 

新入生セミナー

 新入生が自分の文章を積み上げていく大変さを感じた。これまでの中で欠席が最も多く、何となく寂しい雰囲気だった。それでも何本かは良い形で仕上がりそうなものもあり、たとえペースは落ちたとしてもしっかりとしたものを書き上げることを優先したい。次回がいよいよ提出日だが、受ける側も集中して赤入れしていこう。

 

行政学演習

 やはりいざ書くとなるとしんどいのか、2名が欠席(そのうち1名は脱落か)。書くという行為が書き手に相当の負荷をかけることを実感した。長年この世界で仕事をしている教員にとっても論文作成は常に辛い行為ではある。ゼミ生には何とか乗り切ってもらって自分なりに納得のいくものを書き上げてほしい。

 

行政学

取締活動と規制行政活動について、事例を挙げながら丁寧を心掛けて説明。一見、細かい話のようだが、実は行政その他の諸活動の重要かつ基底的な要素であることを伝えたかった。新聞記事からは消費税の増税が本当に税収増になるのかについて問題提起した。受講生への質問をしなかったので、次回は敢えて後方座席の受講生に問いかけてみるつもりだ。

 

卒論指導

3名から報告。実質は院生が混じった進め方になる。これだけ出席率のいい卒論指導は珍しい。1週間に一度、こうして安定的に顔を合わせられることを素直に喜びたい。互いのやり取りのなかで何らかの気づきや収穫が得られるものだ。来月もこの調子で乗り切っていきたい。

 

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12/06/26. Tues.

 

余暇政策論

Bグループからの報告。脇目も振らずというと大袈裟だが、集中して文章を読んで各々に赤を入れ続けた。今回、初めてこのようなやり方を取り入れたのは正解だと思った。3グループに分けたのも適切だったようだ。次回は最終グループで、その後1週間で本提出となる。何だか大きなゼミのような雰囲気である。

 

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12/06/28. Thurs.

 

スポーツ社会学(白鴎大学)

北朝鮮とロンドン五輪、五輪補欠選手、自衛隊所属の代表選手、ケニアにおける部族対立のスポーツを通じた克服の模索、日本女子サッカーにおける世代継承などを対象とした。いずれも五輪絡みだが、その裾野は深く広いと実感した。関連の興味深い話題や課題が次々に出てくる感じである。

 

スポーツ行政論(白鴎大学)

サッカー欧州選手権における代表選手の長距離移動とサッカースタジアムの器をめぐる課題、Jリーグにおける春秋制から秋春制への移行をめぐる課題、2014年冬季国体のスケート・アイスホッケーの日光開催、バスケ統合実現をめぐる課題などを取り扱った。受講者は漸減傾向にあるものの、鮮度の高い情報提供がこの授業の売りになっている。

 

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