201010月 中村祐司の教育日誌

 

 


 

 

10/10/04. Mon.

 

 

現代政治の理論と実際

後期の授業がスタートした。現在の政策・政治課題を取り扱うのでシラバス記載とは多少異なってくる旨を説明した後、これまでの日本における政党の動き、「ねじれ国会」がもたらすハードル、鳩山政権時における政策課題について、新聞報道から打ち込んできたレジメを使って授業をスタートさせた。講義レジメとして研究室HPにもその都度掲載していくつもりだ。

 

 

地方自治論

先日県内高校への出張講義で用いたメモを少し整理し直して、社会の授業で使う。日本と英国における都市間比較の視点から、河川利用、児童養護、地方議会、城跡、宗教をテーマに各々の両国に共通する点を明らかにした。また、これら5項目間にも芸術・文化などの面で共通軸があることも強調した。受講者数の多寡どうこうよりも、11回を丁寧に積み重ねていこう。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

夏休みをはさんで久しぶりの顔合わせ。まちづくり提案やジョイントに向けて実質的に今日からスタートだ。院生・研究生もゼミに参加し、教員も入れ10名で後期の研究室活動を通じ、目の前の課題を一つ一つクレアしていって、その結果として何らかの痕跡を残すよう頑張りたい。研究室活動をめぐる情報と方向性の共有が何よりも大切だ。

 

 

卒論指導

全員揃って後期スタートとはいかなかったものの、1名からこれまでの調査を文章化したものの提示があり、他者からのアドバイスを受けた。卒論作成報告のスケジュールについても院生・研究生を加え設定した。3年生の活動についても、院生・研究生・4年生の協力は不可欠である。学年間・世代間の相互の刺激と連携を土台に全員体制で臨んでいこう。

 

 


 

 

10/10/05. Tue.

 

 

学術英語講読(政治・経済領域)

The Japan Times Weeklyを読むスタンスは変わらず。初回はいきなり社説4本を読むのではなく、1本目の”Two Koreas”を丁寧に読んだ。このくらいの人数(10名程度)であれば向き合いやすい。次回は残りの3本。予習をあきらめないことが肝要だ。

 

 

比較政策研究(大学院)

夜間開講。回数も限られているのでコンスタントに安定した形で大学院の授業を進めていきたい。自己紹介を兼ねて自分なりにこれまでの研究内容を振り返る。各自自己紹介と研究テーマを紹介した後で、今後の報告スケジュールや提出形式を調整した。各回の成果を研究室HPに掲載することも了解を得る。受講者にはぜひこの授業を修論作成に役立ててもらいたい。

 

 


 

 

10/10/11. Thurs.

 

現代政治の理論と実際

地方自治で用いるレジメの事前コピーの際、湿気のためかコピー機が詰まり、慌てて駆け込む。政府資料(参院選マニフェスト、21戦略プロジェクト、そのた関連キーワード)をスクリーンに投影するつもりが、どういうわけか投影できず。紙資料を読ませている間にやってみるがだめ。時間取るわけにもいかず、今日のところは紙資料中心で進めた。新規産業や雇用政策をめぐる素朴な質問が受講生から出てきたのが収穫。当面は教員から話題提供する形で進めていきたい。

 

 

地方自治論

地方自治体の教育委員会事業評価で、自分が関わったところの話をする。机上の空論ではない迫力を授業で出せれば。報告書のページが飛んでしまったのは残念だったが、その分は口頭で補ったつもり。この調子でかつ自分の言葉で語って行けるところまで行くつもり。昨年の報告書をインターネット画面から投影しようと思っていたができず。終了後、悔しくていろいろといじってみるもダメ。逆さま投影も直らず途方に暮れかかったところで、ふと主要電源のあたりを見てみてみると、何と本来いじってほしくない主要電源から連結する機器の電源が無造作に切られているではないか!逆さま投影も「吊り下げ」何とか設定であっさり修正。この間40-50分ほど。何はともあれ良かった。無駄な時間だったとは思わないようにしよう。

 

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

まちくづくり提案とジョイントに向けて、軸を二つのテーマの追求に置きつつ前向きに取り組んでいくことで皆が合意。ジョイント共通テーマはこの二つのテーマから見出される公民私論を展開していくことになる。あとは実践あるのみだ。目の前の目標として来週2回のまちづくり提案打ち合わせを充実させることで一致した。

 

 

卒論指導

院2年生2名、院1年生、卒論生から報告。院生レベルではいずれも良い形で進んでいるのが分かり、この調子でやっていけば大丈夫だと確信した。卒論の方はまさにこれからだ。休日授業を利用して社会人院生1年生2名も顔を出してくれる。学部生・研究生・院生との縦の間で良い意味での相互刺激がなされ、良質な連鎖が形成されればと思う。

 

 


 

 

10/10/12. Tue.

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英文講読U(学部共通教育)

“Greek politicians’ tactics”, “Sino-U.S. ties”, “Veil ban bill in France”を読む。予習が大切なので今日からの参加者には一言苦言を提供。留学生の場合、異なる言語を対象(たとえば中国人留学生にとっての英語)にして、これを別の異なる言語(同じく日本語)にするので大変さは分かるが、あきらめずにとにかく継続を。

 

 


 

 

10/10/25. Mon.

 

現代政治の理論と実際

大学業務関係のため925分には退出しなければならなかったが、授業準備の手は抜かなかった。消費税をめぐる基礎知識(経緯、財源規模、引き上げをめぐる課題や影響など)の共有を目的に、新聞を情報源に紹介。ほとんど時間は避けなかったが、就活をめぐる新たな動き(商社を中心に採用活動の4年の夏からにして内定は秋以降)を報じた新聞コピーと、フリーペーパーから得た被雇用者の種類についての記載箇所の切り抜きコピーを配布。雇用問題については少しでも時間を割いて毎回取り扱っていこう。

 

 

地方自治論

まるでゼミのような雰囲気でのやりやすい授業。都市自治体の世論調査と自分が作成した結果考察について紹介。地方自治体のホームページとOHPを使ってのスクリーンへの投射が役立った。広報などはそもそも入手している学生がおらず、意見の出しようもなかったようだが、男女共同参画など身近な自治体の取組には関心を持ったのでは。

 

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

まちづくり提案に向けた資料収集活動の時間とする。まずは来月19日締切の原稿作成、その後、プレゼンとポスター作成に力を注ぐことになる。あれもこれもではなく、先日の市職員との打ち合わせで得たアドバイスを生かして、焦点を絞った提案に仕上げてほしい。

 

 

卒論指導

院生1名と学部生1名から報告。卒論生には院生報告をぜひ先導モデルとみなし、今からでも本格的にエンジンをかけて取り組んでほしい。インタビュにしても極端にいえば、あまり考えずにまずは動き出さなければ。一定の分量を埋めるための有用資料の入手と割り切るべき。就活関係の新聞切り抜きコピーも配布。授業でも用いているが何だか非常に残部が出てしまった。

 

 


 

 

10/10/19. Tue.

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英文講読U(学部共通教育)

“Gulf oil disaster”, “Rise of the regent”, “Tiananmen tragedy”, “Blockade of Gaza”を読む。脱線したつもりはなかったのだが、4本目の後半は時間ぎりぎりとなってしまい駆け足となってしまった(それにしてもあまりにも複雑で込み入った中東情勢)。社説の意味内容を正確に把握するという、ある意味地味な授業だが、だからこそ自然体で明るく前向きにやっていこう。

 

 


 

 

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