2010年1月 中村祐司の教育日誌
10/01/12. Tue.
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英文講読U(学部共通教育)
新年を迎えて初めての授業。今回も含めてあと3回。”NATO in Afghanistan”, ”East Asian unity”,
“China’s 60th celebrations”, “U.S. financial industry”を読む。とくに最後のロサンゼルスタイムズの社説では、政府が経済界や金融業界にどの程度介在すべきなのか、すなわち、公的セクターと私的セクターとの相互浸透の程度について問題提起しており、大変読み応えがあった。
比較政策研究(大学院)
2名から報告。教員も学部授業のレポート課題と講演準備とを見据えた文章を提示した。いよいよ次回最終回は修論目次の提出である。論文作成は、外圧的な環境設定と内的危機感とが原動力になる反面、何もしなければそのまま数カ月、半年、1年と無のまま過ぎ去ってしまう。ぜひ現段階での最良の目次構成を考えて抜いてほしい。
10/01/18. Mon.
現代政治の理論と実際
レポート提出日。残念ながら全員提出とは行かなかった。パソコンの電源が入らず、データの取り込みができない、と一瞬焦ったが解決した。来週・再来週の発表割当てと司会者を決めて終了した。研究室HP掲載の作業に早めに取り掛かろう。
地方自治論
同じくレポート提出日。研究生を除き全員提出。このようなことは授業開講以来、初めてのことではないだろうか。来週・再来週の発表割当てと司会者について決める。人数的にも非常にやりやすい。現政と同じく研究室HP掲載を急ぎたい。紙媒体を配布する形式ではレポート内容の共有は受講生数が多くなれば多くなるほど、難しくなることを実感した。コメント作成にも着手したい。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)
ゼミ生による研究室HP作成作業。終了間際に飛び込むと、どうもまちづくり提案の写真掲載がうまくいってない様子。理由が分からず怪訝に思ったが、後に教員が研究室でやってみるとできたので、どうやら資料室パソコン(Windows2000)に問題ありか。機会を見て自分が資料室パソコンで試してみたいのだが、なかなか時間が取れない。
卒論指導
来週の卒論発表会に向けた打ち合わせ。発表紹介の紙も自分たちで作らせた。副査の先生方4名には手書きのメッセージを添えてくれたので、温かい良い感じのミニポスターとなった。早速、事務のボックスに入れておいた。院生2名の修論口頭試問の日程調整も付いた。環境は整ったのであとはやるだけといった感じだ。
10/01/19. Tue.
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英文講読U(学部共通教育)
“Climate change”, “New flu threat”, “Missile defense system”, “Middle
East photo op” を読む。各社説で展開される主張のエッセンスをどう把握するかが大切だ。残すところあと1回。最後まで読み手の感想どうこうではなくて、内容や書かれている視点の正確な理解に努めていきたい。
10/01/26. Mon.
現代政治の理論と実際
各レポートをめぐる討議。日本語が共通コミュニケーションのプラットフォームとなり、日韓中台の受講生の間でこの授業ならではの意見交換ができた。レポート作成という「ハードル」を越えた者同士でのやり取りは、ひと味も二味も違うと思った。最後に授業評価アンケートを実施。
地方自治論
同じく各レポートをめぐる討議。最初は少し停滞気味だったが、後半にかけて盛り上がってくる。地域社会固有の問題とそこから見えてくる共通の課題を皆が把握し得たのではないだろうか。最後に授業評価アンケートを実施。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)・卒論指導
E棟の教室を借りて、2コマ続きで卒論発表会の実施。司会は3年生にまかせた。毎年度恒例のいままでやってきたことの総括の場である。教員も以前のコメントではフォローできなかったことについて一言でも発言するように心掛けた。参加者のなかには事前に内容や論点のノート整理をした上で臨む者もいて嬉しかった。卒論に関してはこれで皆、大丈夫だ。来週の進路情報交換会でいよいよ今年度の研究室活動も最後となる。ここまで何とかたどりついて本当に良かった。
10/01/27. Tue.
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英文講読U(学部共通教育)
”Security in Afghanistan”, “Polanski’s arrest”, “East Asian community”, “Strategy
on Myanmar” を読む。遅刻しないこと、積極的に手を挙げることの大切さを就活と絡めて強調したつもりだったが、伝わっただろうか。最初の2本は挙手の受講生が訳し、3本目は部分的に指名し、最後は教員が訳した。とくに最後のワシントンポストの記事は、アメリカの対ミャンマー政策に鋭く切り込んだ重厚な内容であり、最終回にふさわしいものだった。ぜひ授業と就活について、両者をシーソーの関係ではなく、”Win, Win”の関係で捉えたもらいたい旨を強調して終わった。授業評価アンケートを実施。
比較政策研究(大学院)
最終回は受講生全員から目次の提出。皆が現段階で何とか形にしてきたことに意味がある。今日は境に修論作成をぜひ本格化させてほしい。応援になるかどうかはともかく、先日刷り上がった「2008年北京オリンピックの研究」を皆に謹呈した。1回1回胸を張れる内容であったと思う。
10/01/30. Mon.
現代政治の理論と実際
今年度最終回の授業。レポートをめぐる自由討議の後半。受講生が自分たちなりに現代政治の変動に正面から向き合っているのがよかった。休講はなく合計で14回。来年度以降は15回+定期試験となるが、曜日振替の煩わしさを考えれば、祝日(あるいは土曜)をつぶしてやる覚悟を持った(持たされた?)方がすっきりすると無理してでも思うこととする。
地方自治論
同じく今年度最後の授業。レポートをめぐる自由討議の後半。コメントも微修正で済んだ。地方自治について調べることは、自分の生き方について探求することである、と言ったら大袈裟だろうか。来年度は定期試験の論述試験を作成することになる。変化に対しては前向きにやっていこう。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)・卒論指導
先週と同じE棟3階の教室を借りて「進路情報交換会」を実施。4年生が就活や公務員試験勉強から得たものはいずれも貴重な心の中の財産だ。HPへの掲載もしっかりやってくれた。これで実質的に今年度の研究室活動は終了。達成感と同時に、ほっとしたような寂しいような感情に襲われた。この研究室に属した4年生皆がそれぞれの目標に向かってここを巣立っていくからであろう。