2009年7月 中村祐司の教育日誌
09/07/01. Weds.
国際学英書講読
プリントNo.10. タイトルは”Power in Zimbabwe”, ”War in Afghanistan”, “Darwin’s theories”, “Bailout’s next chapter”. 継続は力なりでプリントが2桁台に。4本目の米の銀行救済策については、この授業で読み直す中で教員自身の理解も深まった。授業は一方的に教え込むだけのものではないと再確認した。
余暇政策論
レポート提出日。受講生25名から提出。受け取り作業はスムーズに行ったのだが、次回以降の段取りを決めるためのスクリーンに大写しができず。仕方なく口頭で補わざるを得なかったのが残念。この授業では前代未聞の出来事だった。明日中には研究室HPに掲載することを約束した。次回ポイントはラストで91から100まで。
09/07/02. Thurs.
スポーツ社会学(白鴎大学)
授業内試験前としては最後の授業。独立リーグとプロ野球の連携をめぐる課題、クラブチームの地域密着への試みと行政の支援などを取り上げる。一昔前では捉えられないスポーツと社会の新現象を素材に講義できたのは、自分にとってもよかったと思う。
スポーツ行政論(白鴎大学)
2016年五輪の追加競技をめぐる競合の状況、南アフリカW杯大会をめぐる交通システム面での課題、プロレス事故の題材をもとに講義を進めた。たとえ、断片情報であっても、それらに共通するスポーツ管理の問題が見えてくることがある。
09/07/06. Mon.
行政学
教室内試験。範囲を相当絞ったので、解答の質が上がっていることを期待したい。内職はせずに70分間フルに見回り、試験監督に集中した。その方が受講生に公正な環境を与えられる。日にちを空けるとうっかりそのままにしてしまうことがあるので、早めに採点したい。
行政学演習
来週の研究成果発表会に向けて、3年生自ら簡易ポスターを貼ったり、本番での進め方について事前の確認を行ったりした。あとはパワーポイントのデータ作成と、他のゼミ生の研究小論文をじっくり読んでくることだ。今日、4年生は来なかったので、18時からの懇親会(4年生主催)の参加者はこちらで確認しておいた。月曜日授業は来週のあと1回で前期最後となる。
卒論指導
全員が揃った。2名と先週出来なかった1名から報告。事例研究の報告がなかったのでやや物足りなかったものの、長い目で見れば、卒論完成に向けて皆が前に進んでいることは確かだ。進路(就活)をめぐっては、いろいろと大変さが伝わってくる。強弱(集中とリラックス)をつけ、教員も含め皆で励まし合っていきたい。他者が自らの人生を決定するわけではないのだから。
09/07/08. Weds.
国際学英書講読
プリントの11枚目。タイトルは”Pakistan & Afghanistan”, “Succeeding Kim Jong IL”, “In America’s sights”, “Papal damage control”. 4本目は難解で、もう少し時間を取りたかった。次回のプリントを研究室から持参するのを忘れてしまい慌ててしまった。油断は禁物。注意しなければ。この授業も終盤に入ってきた。
余暇政策論
今日から3回にわたって、提出されたレポートをめぐる自由討議。司会のつなぎ方や意見の引き出し方の巧さもあって、議論がはずんだ。教員もこの時間に合わせてコメント文を作成しているので、耳を傾けながら校正を行った。テキストポイントは今日で終了。関連で受講生の一人でもかかわってほしいとの思いから、友遊クラブの活動スケジュールを配布した。次回、さらに盛り上がることを期待したい。
09/07/09. Thurs.
スポーツ・体育社会学(白鴎大学)
授業内試験の実施。教室はいっぱい。成績記入をめぐる注意事項を熟読し、来週で前期最後となる授業で用いる素材(新聞切り抜き)に目を通す。採点は量が多くかなり辛いが、集中して解答に取り組む受講生の姿を思い浮かべながら頑張りたい。
スポーツ行政論(白鴎大学)
同じく授業内試験の実施。この授業の方が受講生は相当多いが、教室が広いので圧迫感はなかった。試験監督をしつつ、来週用いる資料にも目を通す。提出された解答用紙の束は、試験を終えた受講生の開放感とは対照的に、ずしりと重かった。
09/07/13. Mon.
行政学
成績を聞きにくる受講生がいるかもしれないと、授業前に一通り記入を終えた上で授業に臨む。行政サービスは結局それを担う人間に支えられている点を強調し、関連の書籍も紹介した。その後は抽象的な理念を述べるのはやめて、少しでも役立つならば、という思いから衆院選の投票の仕方をめぐる基本用語を説明した。最後に授業評価アンケートを実施。月曜日授業は不規則で前期は本日で終了。別の曜日の授業と比べてかなり早めに終わるが、休講なしでやってきたので充実感は他の曜日の授業と変わらず。
行政学演習
3年生による研究小論文の成果発表会をイメージラボで行う。3コマを使ってやはり前期最後の修論指導を行ったので、教室の鍵を開けてから開始までの時間的余裕がなくなってしまった。この前期でいったん研究室活動は一区切りとなるが、ゼミ生は皆何かしらの達成感を得たはずだ。この日は4年生・院生も参加。
卒論指導
前期研究室活動の大詰めにあたる「とり」となる卒論指導。例年は中間発表を行うが、7名の報告回数を合わせるために今回は敢えて3名から報告させた。当初の方針通り、これで良かったと思う。後期以降の見通しについて、カラー用紙に記入したメモを配布した。その後の懇親会は決して派手ではないものの、解放感あふれる雰囲気の中で、3年生、4年生、院生の間で会話は大いに盛り上がった。
09/07/14. Weds.
国際学英書講読
プリント12枚目。タイトルは”Nuclear-armed Iran”, ”Oscars success“, “Truth in Guantanamo”, “Clinton’s winning trip”. 4本目の社説がとくに面白かった。米国が規制緩和政策(市場主義)の失敗を自ら認める明確な記述は、かつてのアメリカではあり得なかったのでは。次回は最終回。受講生による積極的な精読と訳読を期待する。
余暇政策論
受講生による参加型の自由討議の2回目。議論が白熱したのは良かったのだが、時間切れに。司会者には、発言を途中で打ち切るぐらいの仕切りが必要となるだろう。授業評価アンケートは次回に回す。来週の最終回は、12本とやや多めとなるが、皆しっかり読んで、批判的(かつ建設的)な意見をどんどん出してほしい。
09/07/16. Thurs.
スポーツ社会学(白鴎大学)
地域社会に密着する形で、全国トップクラスの競技レベルを保っている企業チームの事例を二つと、幅広い年齢層の会員によって支えられるクラブの事例を一つ紹介した。南アW杯についても、人々のホスピタリティの高さを伝える新聞報道を取り上げた。最終回まで休まずに何とかやりきったことでほっとした。
スポーツ行政論(白鴎大学)
自治体、住民の支援に支えられ、活躍している企業チームを二つほど紹介した。都議選の結果(自民惨敗)が五輪東京招致に及ぼすと予想される逆風、Jリーグの秋春制導入をめぐる議論、与党単独で国会に提出されたスポーツ基本法案の行方などを取り上げた。スポーツ社会学と同じく本日の試験受験者の採点を終え、成績も提出。授業評価アンケートも実施した。前期ここで二コマ持てることは、スポーツ政策の研究に携わる者にとって、幅広い情報を取得できる面でも大変ありがたいことを実感した。
09/07/22. Weds.
国際学英書講読
最終回はプリント13枚目。タイトルは”Middle East solution”, “U.S.-Iran relations”, “Pakistan terrorist attack”, “Never-ending bailout”の4本。最後なので教員主導で訳していき、やや早めに終了。受講生にはとにかくあきらめないで、挑戦し続けてほしい。とはいうものの、この授業のように外側から勉強を迫られる環境を自ら作っておくことがとても大切。自分としては、今日から次の目標を後期の英文講読Uに切り換えて臨んでいきたい。
余暇政策論
最終回は同じく3回目の自由討議。司会のおかげでゆったり感のある良い雰囲気の一方で、議論が白熱する場面も多かった。受講生間のやり取りに耳を傾けつつ、コメント数行の校正を行う。一連の前期授業をすべて終えやはりほっとした。午後から会議が連続して入っていたので、昼間の時間帯に授業終了の勢いをそのまま研究室に持ち込み、教員コメントを研究室HPにアップした。