2008年12月 中村祐司の教育日誌
08/12/01. Mon.
現代政治の理論と実際
来年1月19日締切のレポート提出要領を提示。受講生にはくどいと思われたかもしれないが、大切な手続きなので丁寧に説明した。A4で2〜3枚程度ではあるものの、じっくり一文一文を積み重ねていくような作成プロセスであってほしい。次回ポイントは51から60まで。
地方自治論
同じくレポート提出要領を配布。専門科目なのでさらっと説明する。ワードの脚注機能を使ったことある受講生が少数派だったのには少し驚いた。だがすべてはこれからだ。この時間のレポート作成を通じて身につけていけばよい。平成の大合併に関する教員作成の論考についての質問は出なかったものの、市町村合併評価の難しさは受講生に伝わったのではないだろうか。次回ポイントは51から60まで。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)
自主ゼミという形を取って、昨日成功に終わったジョイント合宿について話し合わせると同時にISFJ、まちづくり提案を向けた追い込みのスタートを切らせた。受講生には「昨日の今日」で辛い部分もあったろうが、ジョイントの熱い思いが残っているうちに、それを踏まえて次の目標に気持ちを切り替えた意味は大きいと思う。
卒論指導
研究室内提出締切が2週間後に迫ってきた。時間が切迫した中、とくにジョイントにフル参加してもらった4年生には心情的に配慮した気持ちはあったものの、卒論は卒論と敢えて切り離して指導にあたった。2名から報告(1名は欠席だったものの、しっかりした原稿一部受け取り安心した)。論文は「結果勝負」の厳しい面があるものの、本人が努力した分は報われるやりがいのある創造作業であることが再確認できた。逆にいえば、やったこと以上の成果は出ないということだろう。
08/12/02. Tue.
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英文講読U(学部共通教育)
11月15日付の”U.S. election”, “President-elect Obama”,
“Power vacuum”, “Inspiring speeches”を読む。前回、教員主導で行ったため、今日はできるだけ受講生に訳させたものの、「解説」の時間を入れてしまったせいか、最後の社説の読みが慌ただしくなってしまった。次回はオバマの勝利演説を勢いで読むつもりだ。
比較政策研究(大学院)
2名から報告。いずれも修論の節としてそのまま入れ込むことが可能な原稿だった。留学生にはやや理解しにくかったかもしれないが、できるだけ意見を引き出すように努めた。自分で言うのも何だが、一回一回密度の高い授業となっているのではないだろうか。
08/12/04. Thurs.
ゼミ担当(「国民生活と行政過程」早稲田大学)
4年生2名から研究発表。ジョイント終了後で脱力感がなかったといえば嘘になるが、気持ちを切り替えて臨んだ。公欠届けの手続をゼミ直前に済ませておいてよかった。来週、各グループからパワポなどのUSBデータを受け取るのを忘れないようにしよう。
08/12/08. Wends.
現代政治の理論と実際
来週再来週の中間報告の確認。その後、テキストの中でとくに雇用者―被雇用者契約関係について、厚生労働省の対応策や諸法律を調べたので提示した。やはり可能な範囲で準備のレジメを用意しておいてよかった。次回テキストはポイント61から70。司会者を受講生から選んだので、大枠の流れを見守り、時には口を挟むようにしたい。
地方自治論
最初に来週再来週の中間報告の確認や先週欠席者の割り当てを行った。同じく雇止め・解雇問題を取り扱ったものの、議論の広がりを促すように努めた。すべての受講生間というわけにはいかなかったものの年金や雇用をめぐり、制度と実態の矛盾を突く発言などが出て、いくつかの重要な問題提起はなされたのではないかと思った。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)
ジョイント終了から1週間余り。まちづくり提案、ISFJに向け気持ちを切り換え、前者については魅力あるポスターの作成と迫力あるプレゼンのための準備、後者についてはプレゼンと具体モデル提言の在り方を、残りの期間で追求することを確認した。両者ともこれだけの発表の場を得る機会は滅多にないと思われるので、ゼミ生には全力で追い込みをかけてほしい。
卒論指導
いよいよ来週が研究室内提出締切り。率直な印象としては7名中2名については太鼓判を押せ、3名については願望が入るものの来週の完成版提出を予感でき、残りの2名についてはだいぶ心配といったところか。しかし、今はこれからの1週間を見つめるべきだろう。振り返ったり結果を安易に予想したりするのは慎まなければ。全員やってくれると信じたい。
08/12/09. Tue.
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英文講読U(学部共通教育)
今日は例外的に11月15日付のThe Japan Times Weeklyの”U.S. President-elect Barack Obama’s acceptance speech”(11月4日)全文を読む。新しい発見として、がちがちの社説英文を読み込むと話し言葉はすんなりと頭に入りやすい。前置詞どうこうなどあまり気にせず受講生もスピーディーに読み進めることができたようだ。
08/12/11. Thurs.
ゼミ担当(「国民生活と行政過程」早稲田大学)
2名の4年生から研究報告。そのうちの一つは整理・把握と提案が良くできていて感心した。早いもので今年は来週1回でラストだ。ジョイントの資料ファイルやパワポファイルをほぼ受け取ったので忘れないうちに研究室HPに掲載しなければ。これまで「皆勤賞」でやってきたので、あと2回、気を緩めないで臨んでいこう。
08/12/15. Mon.
現代政治の理論と実際
レポート作成に向けた中間報告。やってこない受講生も若干いたものの、ほとんどはまじめにレジメを作成してきたし、質問や意見も予想外に多かった。この調子で行ってほしい。テキストポイントについては時間がなくなってしまったものの、受講生の持参を考えるとやらなければといけないと思い、さらっとではあったものの、61から70まで触れる。「偽装請負」の用語説明も。次回は71から80までだが、質問や意見は今日の分も含めてやっていきたい。
地方自治論
中間報告。6名から熱のこもった報告と各々の勢いに押された形での質問や意見が相次ぎ時間切れ。司会者は苦慮したのではないか。テキストポイントについては触れられず。次回61から80まで。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)
まちづくり提案とISFJの本番が目前に迫ってきた。模擬発表を一通り行う。最後まで気を抜かずに詰めるべきところは詰め、発表の完成を目指してほしい。
卒論指導
研究室内の卒論提出締切り日。残念ながらすべて完成は1名。事前の提出者が1名だから2名が約束を完遂したことになる。あとの2名については参考文献掲載やあとがきがまだといったほぼ完成組。別の2名については本文が詰め切れず。残り1名は体調を崩して欠席と実に多彩な結果となった。この金曜日までにアドバイスを行うのでその日程調整を欠席者除き何とか設定。今週はこの1年の中でも相当忙しくなるが、たとえ完璧は無理でも前向きに乗り切っていきたい。
08/12/16. Tues.
英文講読U(学部共通教育)
今日は、”Obama and Iran”, “U.S.-China relationship”, “Obama-Kim meeting”, “Change in Deroit”を読む。とくに最後の社説は読み応えがあった。日本国内の関連の説明も行った。今年のラスト。ちょうど社説プリントの枚数が二桁達成したこともあり、来年1月の残り2回分を配布した。
比較政策研究(大学院)
2名から報告。中国のインターネット検索大手を取り扱った報告は興味深かった。全員揃うのが嬉しい。教員も含め専門分野は全く違っていてもいずれも政策が絡んでくるので、視点をめぐる有り難いヒントをもらえる。
08/12/18. Thurs.
ゼミ担当(「国民生活と行政過程」早稲田大学)
今年最後のゼミ。何とかここまでゼミを持ってくることができた。4年生からの報告。今までの4年生の発表レジメファイルについても8割方出揃った。ジョイントと合わせて年内に研究室HPに掲載したい。残すところあと1回。何はともあれ今年最後のゼミを終えてほっとした。
08/12/22. Mon.
現代政治の理論と実際
レポート作成に向けた中間報告の後半。受講生は各自が自分の問題意識をそれなりに活字にしてきたので心強い。司会のさばき方が早め早めで良かった。受講生発信型の授業はやはり不可欠だ。あとはレポート提出。自分もぜひ今回も書き上げたい。テキストポイントは次回81から90まで。
地方自治論
同じくレポート作成に向けた中間報告の後半。この時間も司会がどんどん早めに回してくれたので、途中議論が白熱したものの、全員の報告を終えることができた。基本的には関心のあるテーマに関して、受講生なりの視点から切り込んでいけばいい。同じくテキストポイントは次回81から90まで。
卒業論文準備演習(行政学ゼミ)・卒論指導
4コマ5コマを一緒にして、研究室3年生と4年生を対象に、次回来年1月19日までにやっておくべき研究室HP掲載の段取りなどについて説明した。さすがその後のゼミ生間、卒論生間、ゼミ生・卒論生間の調整はなれたもので、スムーズにやってくれた。その後は時間的に少し早かったもののそのまま忘年会に移行した。狭い部屋で10数人が肩を寄せ合うようにしてわいわいやるのは楽しいものだ。充実感と安堵感、そして達成感がないまぜになった良い雰囲気であった。