2008年11月 中村祐司の教育日誌

 

 

---

 

 

08/11/04. Tue.

.

英文講読U(学部共通教育)

7月19日付の”Outrage over Mugabe”, “Bush’s visit to Beijing”, “U.S. beef”, “Maliki’s withdrawal card”を読む。受講生皆で一文一文に集中するためには、ランダムにどんどん指名した方がよいかもしれない。とにかく1回につき1枚を読み進めていこう。

 

 

比較政策研究(大学院)

報告が院生1名となったため、教員からも市町村合併に関する草稿を配布した。皆が異なるテーマで修論を書くのは当たり前だが、各々の問題意識が少しでも鋭敏になるようこの授業が役立てばよいと思う。

 

 


 

 

08/11/05. Wends.

 

現代政治の理論と実際

水曜日だが月曜日授業。授業にも1週間単位のリズムがあることを数年前からの振替授業の導入によって実感した。やりにくいが仕方がない。リズムの乱れを嫌って、今後月曜に授業を行う教員が減少するかもしれない。予定を急遽変更して米大統領選挙に関してインターネットでリアルタイムの情報を把握しようとした。やはりというのか、ABCニュースの情報が一番早かった。

 

 

地方自治論

この時間も予定を変更して米大統領戦況の成り行きを見守る。この時点でオバマ候補が200人(マケイン候補127人)の選挙人獲得を確実にしたというABCニュースの速報を見る。残念ながら確定は日本時間13時頃となって、NHK第一のラジオで聴いたが、アメリカの歴史的な政治的瞬間に立ち会えた錯覚を持った。次回テキストのポイントは現政と同じ21-30.

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

ジョイント、ISFJ、まちづくり提案を見据えた3グループによる研究が追い込みの時期に入った。いずれも内容的にもプラスαの部分の提示がなされたのが良かった。研究報告や論文は確かに理屈の世界だ。しかし論文の作成に向かう姿勢に理屈も何もないのかもしれない。来週月曜まで日はないものの、とりあえず毎回毎回のこの時間にゼミ生が見せてくれるステップアップの成果に期待したい。

 

 

卒論指導

 一人欠席となったため、2名から報告。研究室内での提出が来月中旬なので、ラストスパートの時期であってほしいというのが理想だが、まだまだこれからだ。まだ時間はある。文章化したものをとにかくこの時間に提出し、皆で読み合わせするというスタイルを貫いていきたい。

 

 


 

 

08/11/06. Thurs.

 

ゼミ担当(「国民生活と行政過程」早稲田大学)

 

うっかり10月から後期が始まった早大社学ゼミについての記述を今日まで飛ばしてしまった。前回までは4年生による研究報告をやってきた。今日からジョイント合宿に向けた対応に入った。共通テーマ一つ、分科会4つにわたる各グループの報告を聞く。未だ決意表明の段階にあるグループもあれば、かなり調べているグループもあった。いずれにしてもこれからが大切だ。現地調査は必ずやってほしい、研究成果は論文調にするというのが教員からの注文。来週、再来週の進展を期待したい。

 

 


 

 

 

08/11/10. Mon.

 

現代政治の理論と実際

アメリカ大統領選をめぐる2つの論考(「米大統領選に寄せて」と「傲慢さと決別し米国救え」を題材に意見交換。前回配布した日本における追加経済対策等についてのレジメも使用した。授業における対話形式の時間をだんだんと増やしていきたい。次回テキストのポイントは31から40まで。

 

 

 

地方自治論

栃木県南の合併に向けた状況について簡単に説明。その後拙稿「平成の大合併は地方に何をもたらしたか―問われる自治体の自律性―」を題材に意見交換。次回テキストのポイントは同じく31から40まで(進度が同じなのでやりやすい)。なぜ合併する必要があるのか、なぜ合併する必要がないのかをめぐって受講生間で真剣なやり取りがあったのが良かった。

 

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

ISFJ提出原稿、まちづくり提案原稿、ジョイント原稿の提出締切りが目前となった。今日のゼミでは前半は論文チェックに徹し、後半は来週が休みなので、ジョイントプレゼンの練習日時の設定やジョイント当日の集合時間などを決めた。皆、一生懸命やっているので必ず良い方向に道が開けていくと思う。

 

 

卒論指導

 3名から報告。進捗度に差が生じるのは致し方ない。最後は自分でやるしかないのだから。研究室内提出まで1か月を切った。ジョイントについても集合時間やHPからのレジメのダウンロードなどについて確認を取った。卒論生には、とにかく今は後ろ向きの考えを抱くこと自体が時間の無駄と思って、取り組んでほしい。

 

 


 

 

08/11/11. Tues.

 

英文講読U(学部共通教育)

今日は、”U.N. sanctions”, “Russia’s veto”, “Foreseen Provocation”, “Talking sense of Iraq”を読む。1時間徹底的に集中して終わらせたいところだが、その達成は受講生に依存するのでなかなか難しい面もある。当面はプリント枚数2ケタを目指して頑張っていきたい。

 

 


 

 

08/11/13. Thurs.

 

ゼミ担当(「国民生活と行政過程」早稲田大学)

 

ジョイントに向けた急ピッチの準備がこのゼミでも本格化した。ぜひ4グループが各々個性を発揮してほしい。受講生と接する時間がこの時間に限られる側面があるがゆえに、教員としては一層集中してやっていきたい。

 


 

 

08/11/17. Mon.

 

現代政治の理論と実際

定額給付制度についての新聞記事を資料に授業を進める。実施するとなると詐欺対策などクリアすべき課題が意外と多いことに気づく。次回は休日をはさむため2週間後。レポート提出のスケジュール等を示すことになる。テーマについてもその段階で受講生の頭にあることを述べてもらう。次回テキストは41から50まで。

 

 

地方自治論

急遽昨日結果の出た、栃木県知事選挙と宇都宮市長選挙を題材とする。投票率や投票行動、争点、今後の政策課題などについて論じる。とくに若者の政治参加について受講生の意見を聞いた。次回は現政と同じくレポート提出のスケジュール等。テキストも41から50まで。

 

 

 

卒業論文準備演習(行政学ゼミ)

ISFJにしろ、まちづくり提案にしろ、原稿締切が3週間後に迫ってきた。三つのテーマについて毎週発表していくスタイルを堅持していこう。担当外のテーマであってもチームワークが重要となるであろう。グループ毎の取り組みの温度差は確かにあるものの、とにかく前に前に進んでいかなければ。

 

 

卒論指導

文章化したものを2名が提出(1名は欠席)。1回1回の卒論指導がそのまま、論文完成に至る内容なので、とにかく真剣勝負でやっていきたい。文章化するというのは過去十数年の卒論指導経験から出てきた教育上の知恵の産物かもしれない。既に「これから○○します」といった決意表明の時期は過ぎている。厳しいようだが、研究者世界における論文と同じで、書かなければ何もやっていないことになる。

 

 


 

 

08/11/18. Tue..

 

英文講読U(学部共通教育)

 

“ Indo-Japanese ties “, “ Territorial claims “, “ U.S. presidential race “, “ Israel’s peace paradox”を読む。予習の成果を発揮する受講生が見受けられるようになった。とにかくこの時間は集中して、ひたすら読み続けていくしかない。最後の4本目の社説にとくに引き込まれ、関連の説明が長くなったせいか時間ぎりぎりで終了。

 

 

比較政策研究(大学院)

 

3名から報告。意見交換の時間がどうしても短めとなってしまう。受講生のテーマは多岐に及ぶが、社会科学領域である限りいずれも興味深いものばかりで、自分も少しでも国内外の政策をめぐるアンテナを広げていきたい。

 

 


 

 

08/11/20. Thurs.

 

ゼミ担当(「国民生活と行政過程」早稲田大学)

 

次回はジョイント直前のプレゼン練習となるので、論文(レジメ)に対するチェックは今日が最後。完成に至るまではなかなかすんなりいかない。それだけ成果物としてまとめる大変さを思った。しかし、その分、しっかりとした「痕跡」を残すことになると信じたい。

 

 


 

 

08/11/27. Thurs.

英文講読U(学部共通教育)

珍しくこの日は火曜日振替授業。”Ivory sales”, “U.S. raid in Syria”, “U.S. troops in Iraqi”, “IMF back in business”を読み切る。とくに最後の社説はIMFの機能と課題について具体的事例を引きながら鋭く指摘していてなかなか読み応えがあった。

 

 

ゼミ担当(「国民生活と行政過程」早稲田大学)

ジョイント前日の「プレゼンリハーサル」。スクリーンを使って本番さながらで行う。いずれのグループについてもぎりぎりまであきらめない姿勢に好感。パワーポイントに対する力の入れ具合にもグループ毎の個性が良く出ていた。

 

 


 

 

研究室トップへ