200810月 中村祐司の教育日誌

 

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08/10/06.Mon.

 

現代政治の理論と実際

昨年と同様9月が思いの外多忙で、そのまま後期授業に突入した感じだ。この授業の位置づけ、ねらいとするところを述べた後で、当面総選挙をテーマに追いかけていくこととする。資料はたとえ簡素なものであっても毎回用意したい。初回は野党党首の代表質問をめぐる朝日、日経、読売の社説記事を素材とした。次回木曜振替授業の件で連絡するのを、うっかり忘れてしまった。出欠カードの配布も含め最初のうちは慣れるまでまごつくことが多い。資料についてはこの後の地方自治論で用いる資料も紹介する機会が多々あると思う。

 

 

地方自治論

予想外に少ない受講者数。自分が行政や住民と直接に関わっている研究活動から得られた情報をもとに、資料を作成していくと「決意表明」してしまった。さあ、この後が大変だ。読売新聞のとちぎ寸言に書いた二本の小論(まちづくりと近隣社会に関するもの)を紹介しつつ、地方自治を勉強することの意義を説明した。履修の登録はまだ少し先のせいか、テキストを買ってくれない。なかなか厳しい。

 

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

ゼミ生との久しぶりの顔合わせ。夏休みどう過ごしたか簡単に聞いた後、ジョイント、まちづくり提案、ISFJに向けて前期に整えたチーム構成や現段階での進捗具合を確認し合った。いよいよ「研究室三大事業」に向け、活動が本格化する。

 

卒論指導

 2名が欠席とやや寂しかったものの、卒論指導もこの日からスタート。とはいっても初回は夏休みついての話題と今後の発表のスケジュール設定(とにかく文章化したものを出してほしい)などを行った。今から積み上げていけばまだ間に合う。というよりはとにかくあきらめずに、今から前に進んでいくことだ。

 


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08/10/07. Tue.

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英文講読U(学部共通教育)

必修のはずなのに受講者数が少ない!事前に2名からは欠席の連絡があったものの、大丈夫だろうか?やはり社説を中心に読んでいくスタイルでいきたい。予習の大切さを繰り返し強調した。今日は初めてなので628日付The Japan Times Weekly の最初の”Rising cost of living”のみ。

 

比較政策研究(大学院)

やむを得ず開始時間を遅らせざるを得なかった。人数もちょうど良くいい形でスタートできた。とにかく政策に関する諸課題を各自のテーマに絡めてほしいと伝えた。発表の割り当てを決める。時間と回数が限られている分、一回一回の中身を濃いものにしていきたい。

 


 

08/10/08. Tue.

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英文講読U(学部共通教育)

今回から実質的なスタートだ。先週配布した社説のうちの3本を読む。タイトルは”Expanded G-8”, “The Knesset”, “U-turns on Iran”. 指した複数の受講がしっかりと予習してきていて、幸先の良いスタートを切ることができた。この授業は実践がすべて。

 


 

08/10/16. Thurs.

 

現代政治の理論と実際

木曜日だが月曜日授業。道路行政をめぐる政治家と官僚の関係変容、世界的に金融危機に対応する政府の追加政策、サブプライムローンの波及に関する新聞報道から作成したレジメを配布した上で、授業を進めた。早めに切り上げざるを得なかった分、来週みっちりやりたい。テキストの配布を忘れてしまった。

 

地方自治論

遅れての授業開始となったが、事前に2005年に書いた論考「分権改革・市町村合併・三位一体改革の経緯から見えてくるもの」を配布。その内容のフォロー説明を行った

 



 

08/10/20. Mon.

 

現代政治の理論と実際

野党による与党に対する「7点セット」(厚生年金の標準報酬月額改ざん)や「埋蔵金」、10月の政治日程等についてのレジメを配布して授業を進めた。次回からテキストも読み進めていく(ポイント1から10まで)。

 

地方自治論

論考「田中長野県政の成果とは何だったのか−データからみる行政の変容と成果−」を配布し、長野県がかつて取り組んだ財政危機の克服、公共事業改革、行政サービスの担い手と質の改革について、説明した後に意見交換を行った。次回テキストは現政と同じペースで。しかし、各々の時間によって視点を変えていきたいと思う。

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

10月に入って最初のゼミでは今後のゼミ内容について確認し合った。次のゼミは実質的に自主ゼミとなったため、今日のゼミでジョイント、まちづくり提案、ISFJに向けてどの程度進んでいるかを直接把握することができた。ゼミ生各々が皆頑張っていることが分かり嬉しかった。この調子で毎週毎週積み上げていきたい。

 

卒論指導

 3名の卒論生から発表。とにかく文章化をノルマとしている。進捗や質に温度差が生じるのは止むを得ないだろう。卒論は個人による孤独な取り組みではあるものの、緩やかなチームを組むつもりでやっていきたい。

 


 

08/10/21. Tues.

 

英文講読U(学部共通教育)

No.2のプリントに入る。75日付の社説で、タイトルは”Malaysian politics”, “Sino-Japanese ties”, “Bush’s visit”, “India’s partnership”. 内容が濃かっただけに、やや教員主導で読み切る。次回はもう少し時間の使い方を工夫して、当てる受講生の数を増やしたい。

 

比較政策研究(大学院)

 院生3名から文章化したレジメの報告。前回の授業終了後、ドタキャンの院生が一人出たものの、発表の順番は変えないこととした。集中して90分の中に凝縮したような授業内容としたい。研究室HPへ掲載しなければ。

 


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08/10/27. Mon.

 

現代政治の理論と実際

輪郭が浮かんできた追加経済対策、減税財源と埋蔵金、消費税アップ、住宅ローン大減税といったキーワードに絡む新聞報道の一部をメモにして配布した。来週には総合経済対策、党首討論、総選挙の日程などについて明らかになるであろう。この授業の素材には事欠かない。テキストポイントを開始。10ポイントずつ読んでいきたい。次回は11から20

 

地方自治論

社会人受講生から話題提供(地方議会と建築許可等について)。受講生に取って現場経験者の生の声を聞くのはとても刺激になったのではないだろうか。少人数ではあるものの、受講生の問題意識に救われる思いもした。次回ポイントは同じく11から20

 

卒業論文準備演習(行政学ゼミ)

ISFJにしろ、まちづくり提案にしろ、原稿締切が3週間後に迫ってきた。三つのテーマについて毎週発表していくスタイルを堅持していこう。担当外のテーマであってもチームワークが重要となるであろう。グループ毎の取り組みの温度差は確かにあるものの、とにかく前に前に進んでいかなければ。

 

卒論指導

文章化したものを2名が提出(1名は欠席)。11回の卒論指導がそのまま、論文完成に至る内容なので、とにかく真剣勝負でやっていきたい。文章化するというのは過去十数年の卒論指導経験から出てきた教育上の知恵の産物かもしれない。既に「これから○○します」といった決意表明の時期は過ぎている。厳しいようだが、研究者世界における論文と同じで、書かなければ何もやっていないことになる。

 


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08/10/28. Tue..

 

英文講読U(学部共通教育)

712日付の“Oil shock”、”Zimbabwe’s tyrant, Britain’s economy, Proxy war”を読む。最後の方は時間ぎりぎりで終了。10時には終えるくらいの気持ちで授業に臨めば調度いいのだろう。電子辞書の単語帳機能の有効活用を行っていきたい。

 


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