20087月 中村祐司の教育日誌





08/07/01. Tues.



国際学英書講読

 プリントの10枚目。”Black president”, “Tiananmen legacy”, “Food crisis”, “Chilling forecast”を読む。訳を受講生に指名するも個々の温度差があり、進捗がどうしても滞りがち。このあたりは英文解釈の教員はないので戸惑うところだ。少数かもしれないが、真摯に取り組む受講生がいる限り、再来週のプリント配布は継続していこう。





08/07/02. Weds.



「国際社会を見る目を養おう」(初期セミナー)

 レポート提出日。中身に目を通すのはこれからだが、1年生には荷が重かったかも。教室設置のパソコンにMSのワードが入っておらず焦った。ワード2003で作成した上でリッチテキストファイルで保存したものをワードパットで開いたものだから脚注が見えない。早めに終わっての慌てて研究室パソコンで開いて見ると問題なし。数的にやや寂しいが、来週2本、再来週2本でやっていこう。TPはできず次回は81から。



余暇政策論

同じくレポート提出日。作成要領でファイル名や拡張子、ワードバージョンのことなどしつこいほど繰り返し徹底したつもりだったが、残念ながら受講生全てに浸透したわけではなかったことが分かった。伝えるというのはつくづく難しいと感じる。それでもレポートの取り込み作業を終え、来週、再来週の自由討議対象レポートと司会も決まった。午後、委員会終了後にHP掲載作業も終えた。じっくり読み込んでいきたい。次回TP91から。





08/07/04. Thurs.



スポーツ・体育社会学(白鴎大学)

 試験まであと1週間となった。出題内容と勉強の仕方について最終確認を行った上で授業に入った。中国の今後の経済発展について懐疑的な見方をする専門家の見解を紹介したり、北京五輪選手村での食事の提供、東京五輪招致についての識者の見方などを提示した。



スポーツ行政論(白鴎大学)

 スポーツ施設やスポーツスタジアムの運営をめぐる諸課題(MLBヤンキースのスタジアム新設戦略、原油高騰と人件費上昇を受けた日本の大手フィットネスクラブの月会費値上げの動き、栃木SCの暫定本拠地スタジアムとしてのグリーンスタジアムの改修と財源問題など)を紹介した。



ゼミ担当(「国民生活と行政過程」早稲田大学)

 前期最終回。5コマ目は2年生作成の後半5本の研究小論文を対象に自由討議。残った時間をジョイント幹事が進める形で共通テーマと分科会のメンバー割り振りと顔合わせ(自主的な取り組みに感銘を受けた)。6コマ目は10月以降のゼミ活動のスケジュールを提示した。3年生も4年生も成果を研究室HPに掲載することになる。ジョイントについても勉強の成果を文章化することで合意を得た。終了後、高田馬場近くで前期の打ち上げ。心地良い喧騒に見を置き学生時代を思い出した。校歌で締めたのも良かった。しばらく間が空くものの、10月には各ゼミ生の夏を越した顔付きを見るのが楽しみだ。





08/07/07. Mon.



行政学

期末試験の実施。受講生が専念できるよう70分間、内職はせず敢えて監督業に徹した。次回でラストとなる。レジメやTPから離れて、北京五輪研究に関する話をしたいと思う。



行政学演習

 後半5本の研究小論文を対象とした自由討議。やや早めに終わったので教員からも質問を出す。文章の微修正について明後日までの提出を認める。ISFJについてもコアメンバーが固まり、ジョイント、まちづくり提案と並んで遂にスタート体制が整ってきた。7人全員が協力し合う形で進めていけたらと思う。次回のプレゼンで前期のゼミを良い形で締め括れそうだ。



卒論指導

4名の卒論生、院生2名とやや寂しい布陣。今の時期、就職活動をめぐる忙しさには個人差があるようだ。今日は院生2名からの報告。修士1年の前期は授業に集中するという指導スタンスのため個別に指導する時間が持てなかったので、この時間を利用した。今後の研究の方向性についても見えてきた感じでまずはほっとする。残りの時間は来週の卒論中間発表の段取り調整と、海外留学に関するアンケートの設問を埋める作業。ゼミと同じく、来週良い形で締め括りたい。





08/07/08. Tues.



国際学英書講読

プリントNo11. ”Oil price surge leads to blame game” と”German spying scandal evokes murky history”. 1本目は教員が一気に訳し、2本目は随時指名した。残り2回となった。

受講生にはとにかく力を付けてもらいたいという一念で講読を進めているので、より一層の奮起を望みたい。





08/07/09. Weds.



「国際社会を見る目を養おう」(初期セミナー)

 2本のレポートをめぐる自由討議。少人数なので時間配分を気にする必要がなく助かる。頭で考えていることを活字で創作していく「産みの苦しみ」を体感できればこのセミナーの主目的は達成したことになる。TPも忘れず81から90までやる。次回は後半の2本。自分が書いたものもできれば触れたい。



余暇政策論

8本のレポートめぐる自由討議。最初にTP91から100まで終える。出だしは受講生の反応が悪くどうなることかと思ったが、司会者がどんどん指名していって応答を引き出し、良い展開となった。自主性どうこうではなく、どんどん進行役が指していくというスタイルは教員にとっても勉強となった。次回はレポート作成者と受講生、受講生と受講生とのやり取りが増えればもっといい。残りの時間を使って教員作成のコメントについても口頭で紹介した。





08/07/10. Thurs.



スポーツ・体育社会学(白鴎大学)

 試験の実施。教室内は何とか入りきれる。とくに、具体的なデータが答案にまとめられているか、自分の考えが明確に書けているか、といった点を採点の基準にしたい。相当な量になるが、先手先手で採点に取り掛かろう。



スポーツ行政論(白鴎大学)

 同じく試験の実施。この時間の受験者は100名強といったところか。やはり教室はいっぱいいっぱいという感じだった。前の時間も同じだが、実習や対外試合等で本日の試験を欠席した受講生は、止む得ず来週の前期最後の授業時間を使って、答案を書かせるようにしたい。







08/07/14. Fri.



行政学

前期最後の授業。火曜と水曜の授業は後2回あるが、月曜の授業は来週が休日で振替もあったので最後となった。初期セミと余暇政策で作成した北京五輪をめぐる小論にもとづいた話(夏の現地調査の決意表明のようなもの)と、友遊クラブとSO栃木の紹介とインターンシップの活用を勧める。自分もこの制度に精通しなければ。授業評価、その後の資料室での追試などがあり慌しかったものの、一区切りつけることができほっとした。



行政学演習卒論指導

 イメージラボTを2コマ分借りて、研究成果のプレゼンを行った。後期のジョイント、まちづくり、ISFJに向けた練習の第1歩となった。残りの時間で後期開始(106日)までにやるべきことについて確認。授業評価をやらせている間に4年生だけ集めて同じく夏休み中にやってほしいことを伝える(930日までに文章化したものを送信)。研究室内締切を1215日に設定した。卒論指導では中間発表会を行った。その後コモンルームにて前期最初で最後のコンパ。食べ物の調達を喜んでくれてほっとした。時間の経過を忘れ盛り上がる。



08/07/15. Tues.



国際学英書講読

プリントNo12. ”War in Afghanistan ”, “ Iraq war “, “ Bird flu “, “ Iran's threat “ を読む。すぐに成果は出なくてもひたすら継続してきたことに意味がある。次回で最終回。気を抜かないで最後まで読みきりたい。





08/07/16. Weds.



「国際社会を見る目を養おう」(初期セミナー)

 後半2本のレポートをめぐる自由討議。学術性のあるレポート作成は1年生には酷だったかも。提出したことに意義があると思い直し、次回最終回に臨みたい。



余暇政策論

8本のレポートめぐる2回目の自由討議。前回と比べて好レポートが若干多かった。司会者の意欲とともに進め方も良く多様な意見が出された。次回最終回は、あらかじめコメントの草稿を作成した上で臨みたい。





08/07/17. Thurs.



スポーツ・体育社会学(白鴎大学)

 数名を対象とする追試験を実施しつつ、自分が書いた小論(北京五輪と四川大地震)をもとに総括的な話をする。先週試験と比べた受講者数の激減を目の当たりにして、教え方をさらに工夫する余地を感じた。しかし、休講なしで最終授業まで行き着きささやかな自信となった。



スポーツ行政論(白鴎大学)

 同じく一部で追試験を実施しつつ、小論(北京五輪とボランタリズム)を用いて説明。2コマ連続で取った受講生も相当いて、この授業の独立的な扱いとスポーツ社会学との連続性に今後は工夫の余地がありそうだ。 成績も提出しひとまずほっとした。



08/07/22. Tues.



国際学英書講読

プリントNo13. ”British politics may be in for a shake-up”を読む。政治など社会科学の事象を把握する力はまずは日本語で徹底的に考えること。英語はそのための手段であると最後に強調した。前期に13枚(本数ではその4倍くらい)の英文論考を読み込んだ自信を教員も(まじめに取り組んだ)受講生も持ったはずである。





08/07/23. Weds.



「国際社会を見る目を養おう」(初期セミナー)

 前期最後の授業。リラックスした雰囲気の中、公共サービスの一環である音楽イベント事業の話題を取り扱った。また、今後の関心テーマについて、実践との関わりで受講生の目下の考えを聞いた。



余暇政策論

同じく前期最後の授業。レポートめぐる3回目の自由討議。司会者の読み込みと的確な質問や意見表明のおかげで、レポート作成者と受講者とのやり取りも見られた。微修正は必要となろうが、この授業のスタイルは継続していきたい。







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