2007年12月 中村祐司の教育日誌
07/12/03.Mon.
現代政治の理論と実際
昨日終了した「ジョイント合宿」翌日の一コマ目はさすがにきつかった。レポート提出要領の確認と来週・再来週の中間報告の段取りを決めた。後半はこの夏の天津・北京滞在時の写真と、11月の北京郊外での学会やパラリンピックに関するイベントに関する写真(いずれも自分が撮影したもの)をスクリーン上に紹介しつつ、話題を提供した。テキスト「“とちぎ発”」は次回に持ち越し。
地方自治論
同じくレポート提出要領の確認と来週・再来週の中間報告の段取りを決めた。一コマ目飛ばしてしまった反省からテキスト「“とちぎ発”」を最初に取り上げたのは良かったものの、リフォーム詐欺などをめぐる話題で思わず熱く説明してしまい、後半の写真紹介の時間が短めとなってしまった。それでも他者の資料に頼らない「自作」の授業内容であったため、普段以上に受講生に伝わるものはあったようだ。
07/12/04. Tue.
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英文講読U(学部共通教育)
“Marcy for bank heads”, “Rising oil prices”, “Japan's sex slaves”, “Pakistan's crisis”を読む。予習の段階で分からなくても、授業本番でなるほどと理解できるケースが教員側にもいくつかある。とにかく予習をしてくれば授業での収穫は非常に大きなものとなるのは確かだ。年内残り2回、着実に2枚を読み切りたい。
07/12/10. Tue..
現代政治の理論と実際
中間報告の第1回目。レジメ提出は10人中6人であったが、内容はいずれも今後のレポート作成の展開を期待させるものだった。コピー・ペーストをテキスト形式で行えば字体等が崩れないこと、注釈の掲載方法、参考文献の取り扱いについて、報告を進める途中で説明した。次回は今日の授業内容を踏まえ形式的に一段アップしたレジメを期待したい。「とちぎ発」を取り扱う時間が少なかったのが残念。
地方自治論
同じく中間報告の第1回目。レジメ提出は10人中9人と良かったものの、遅刻が続出したのはいただけない。内容については問題意識を明確にして文章化してきた受講生が多く嬉しかった。次回は現政と同じく第2回目。「とちぎ発」についても同様に時間はなかったものの最後駆け足で進めた。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)
先週のジョイント終了の余韻冷めやらぬ中で、今後のスケジュールについて教員配布のメモをもとに確認し合った。やはりメモ一つを取っても紙に印字してくるのと、口頭とでは理解の共有度が全然違う。資料室パソコンのワードの調子も良くないということで、これを機会にオープンオフィスの導入を決めた。少しぐらい罫線や枠などがづれようが気にしないスタンスを貫きたい。
卒論指導
いよいよ研究室内卒論提出が来週に迫った。今後のスケジュールについてメモ書きをもとに確認。ジョイントが終わって一息ついたと思ったら、その先も山あり谷ありだ。もう目の前のことを一つ一つ丁寧にこなしてくいくしかない。2名から報告。章や節の名称はともかく、これだけ目次構成が整ってくれば大丈夫だろう。報告者以外の卒論生からも口頭で進捗状況について聞く。この1週間、卒論生にとって正念場だろうが、凄いこと(学部4年間の集大成としての卒論)に挑戦しているという自負心と気概をもってぜひ突破してほしい。
07/12/11. Tues.
英文講読U(学部共通教育)
実質1時間を目標にしたものの、ほぼ90分間フルに使って“Egypt's role in peace”, “Reducing plastic bags”, “Taliban fear ”, “Pyongyang fallout”を読む。受講生4人が自主的に訳す。こうした姿勢が大切で、力の伸び方が違ってくるはずだ。教員にとってもこの授業に臨んで初めて社説が意図した本来の意味を把握することもあり、まさに皆であきらめずに前向きに取り組んでいる雰囲気が生じつつある。
比較政策研究(大学院)
ローテンション通り3名からの報告。いずれも来年の修論作成本格化に向け、対象とする焦点がはっきりしてきた。異なる政策領域の追求であっても、そこには共通する視点や分析の手法が存在しており、この時期は院生にとって、諸政策横断的な取り組みができる絶好の機会かもしれない。
07/12/17. Tue.(月曜日振替授業)
現代政治の理論と実際
レポート作成に向けた中間報告の2回目。前々回欠席者や遅刻者への対応に苦慮しつつも、ぎりぎり時間内で終える。来年1月21日の提出前の最後の授業となる。「とちぎ発ポイント」については駆け足で触れるものの、次回の範囲指定を忘れてしまった。自分も例年通り、作成に取り組んでいきたい。テーマは北京五輪関係になると思う。
地方自治論
同じくレポート作成に向けた中間報告の2回目。ここでも同じく遅刻者等への対応に戸惑う。やはり学生たるもの時間通りに出席しなければいけない。時間が押してしまい、「とちぎ発ポイント」についてはさらっと触れざるを得なかったものの、範囲の指定はできた。
卒業論文準備演習(行政学ゼミ)
まちづくり提案の本番まであと僅か。2グループによる模擬発表とそれに対するアドバイスに費やした。4年生が1名顔を出してくれたのは大助かり。発表時間は厳守しつつ、ぜひ良い意味で「攻撃的」なプレゼンを心掛けてほしい。年内のゼミとしては最後となり、今後のスケジュールをめぐる共通認識を確保したかったものの、やり切れなかった。研究と同じく休む間もなく次から次へとやるべきことが波のように出現してくるかのようだ。
卒論指導
研究室内卒論締切日。数日前に1本提出され、それを週末何とか読み込んだので、対応する側にもはずみが付いた。要約の記載ができなかったなど、完成版とはいかなかったものの、皆ほぼやり遂げたような印象を受けた。何とか21日までに集中して5本を熟読する時間を作り出さなければ。
07/12/18. Tue..
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英文講読U(学部共通教育)
12月1日付のThe Japan Times Weeklyで、タイトルは“India's nukes”, “Luxurious investigation”, “Hong Kong elections”, “Immigration issue”の4つ。最後の社説はアメリカにおけける共和党の移民政策の背景をある程度理解しているかどうかで、理解が左右される内容。受講生の訳がしっかりしており、良い形で今年最後の英文講読を締めくくることができた。
比較政策研究(大学院)
2名からインドネシア開発と中国大気汚染対策について報告。2名欠席だったが、その分一人一人の報告をめぐって質問や意見の時間を長く取ることとなった。院生には報告を契機に論文作成に有用な視点を得てほしいと思う。