200711月 中村祐司の教育日誌

 

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07/11/05.Mon.

 

現代政治の理論と実際

昨日の民主党党首の小沢氏辞任表明を受けて、授業内容を変更して今までの経緯と背景、理由などについて「政策」と「政権」という二つのキーワードをもとに読み解くことにした。中央政治過程の突然の転換は住民からはなかなか窺いしれないレベルにあるのかもしれない。

 

地方自治論

平成の大合併に関する論文コピーを配布し、今日までの状況や特徴について講義した。受講生の地元でも何らかの形で合併の影響を受けたケースが多く、複数の受講生から発言があった。次回は中国へ学会出張に出るため休講。うっかり28日(水)の月曜日振替授業を受講生ともども失念してしまい、試験を123日に行うと明言してしまった。19日に、28日実施すると訂正しなければ。

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

ジョイント幹事校としての準備が本格化する時期。HP発信が滞っているものの、メーリングリストで連絡は他校幹事には行き渡っているとのことで、心配のような安心なような。研究室HPアップ接続パソコンを立ち上げたところ、遂にハードディスクの故障か立ち上がらず。3年生が全くといっていいほど資料室パソコンを利用しない状況が続いているのが悔しい。

 

卒論指導

 市共同研究謝金関係の細かい実務が入り、疲労感からつい小言が口をついて出た。時間管理についていえば、年代が上に行くほど厳格となる傾向があるかもしれない。報告書風の卒論内容ではあっても文章の提示がなされている限り、確実に前進していることになる。

 

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07/11/06. Tue.

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英文講読U(学部共通教育)

毎年開講することに自ら手を挙げたからには、一回一回を大切に取り組んでいかなければ。今日は4枚目で1020日付のもの。タイトルは、”West’s mistake”, “ASEAN and Burma”, “Saving smokers”, “Iraqi casualties”. 教員が訳したり、受講生が一文ずつ訳したりした。集中力を1時間持続して皆で毎回1枚ずつ何とか読み切っていきたい。

 

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07/11/13. Tue.

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英文講読U(学部共通教育)

“On the Uzbekistan”, “Putin’s visit to Iran”, “Vilnius conference”, “Suicide bombing”を読む。最後の社説で、この授業開始以来で初めて自ら訳を名乗り出た受講生がいたのが収穫。受講生による予習と積極性がこの授業の命綱ともいえ、次回さらにこうした状況が生まれるのを期待したい。

 

比較政策研究(大学院)

 遅刻はあったものの、全員出揃った。前回出席できなかった事情のあった受講生がいて4名から報告がなされた。Web上の掲載することが良い意味での緊張感を生み出しているかもしれない。報告を聞いていて、どんな学問領域であっても政策的な諸要素の存在を抜きにできないと再確認した。

 

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07/11/19. Tue..

 

現代政治の理論と実際

都市と地方の格差をどう解消すればよいのかについて受講生に問いかけた。新聞記事からの関心事項についても聞いた。来週の水曜に月曜振替授業となるのでその旨を確認した。フリートーキングは今回で終わり、次回からはいよいよレポート作成に絞った授業内容となる。

 

地方自治論

三位一体改革についての最新情報を吸い上げることができず、昨年の講義メモから最低限の財源(交付税削減額、委譲額、補助金削減額)について押さえ、これをもって来週水曜の試験範囲を終えた。試験問題は90年代以降の分権改革等の流れと、テキスト「とちぎ発」において今まで取り扱ったポイントから2つ選んで自分なりの考えを書くというもの。11月中に試験も含め講義には一区切り付けて、12月以降レポート作成に絞った内容にしていきたい。

 

卒業研究準備演習(行政学ゼミ)

ジョイント準備やまちづくり提案の原稿提出が迫ってきた。合宿参加費の取りまとめにしてもいろいろ大変な様子だが、とにかく他大学との交流など組織間連携の絶好の実地勉強だと思って積極的にやろうと励ました。振込など教員としてやるべきことも幹事校でなければ分からない貴重な経験もある。いずれにしても実務面での準備にしても研究・発表にしても直前の時期だからこそ集中して追い込みをかけていきたい。

 

卒論指導

正直もうエネルギー切れの状態だったが、とにかく書いてきた文章には目を通すようにした。卒論指導とともに共同研究や資料室のパソコン調整、視察日程など確認しておくべきことがいろいろあり、皆で共通認識を持つよう心掛けた。良い意味で、人任せならぬ「自分任せ」にそれぞれが徹することで、その総体としてのパワーが発揮されるだろうし、研究室の調和も生まれるように思われる。

 

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07/11/20. Tues.

 

英文講読U(学部共通教育)

“Religion and conflict”, “Where is Fukuda?”, “Cost of Iraq War”, “Sanctions against Iranを読み切る。1週間に1回の授業があっという間に回ってくる感じだ。これほど精読することは二度とないからこそ、1時間の集中が目標である。The Washington Post紙など本場アメリカの社説は確かに文章の言い回しに戸惑うケースが多い。しかし、それだけ生きた時事考察の英文が読めると思えば醍醐味に転じられるのではないだろうか。

 

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07/11/28. Tue.(月曜日振替授業)

 

現代政治の理論と実際

レポート提出要領と今後の授業スケジュールを提示。ポイントについても5つ取り上げた。受講生は主に1年生ということで、インターネット情報の取り扱いや、レポートのWeb掲載の意義と注意すべき点などについて丁寧に説明したつもりである。次回は教員側から話題提示し、その後年内は2回に分けてレポート作成中間報告となる。

 

地方自治論

授業内試験を実施。今まで他の所要との関係でこの授業もばたばたした感じで行っていたのを反省し、試験監督を行いながら、20名弱の受講生の顔と名前を一致させた。同じく試験終了後にレポート提出要領と今後の授業スケジュールを提示した。主に2年生を対象としているので、ポイントをかいつまんで説明し、後はじっくり読んでおくように言った。次回、ポイント以外は教員側から話題提供したい。

 

卒業論文準備演習(行政学ゼミ)

ジョイント合宿がいよいよ明後日となった。最終的な作業の確認をしつつ、開設した郵便局口座からお金を下ろしてきたり、「運転手」同士で道順を地図で確認したりした。3年生が意欲的・精力的に動いてくれるので余裕を持って見守れるのが助かる。できることを、誠意を持ってやればやり続ければ、失敗があったとしても大丈夫だ。

 

                                                 卒論指導

4年生もほぼ全員ジョイントに参加するので、今日の卒論指導の前のゼミの時間に3年生と打ち合わせができ、説明し直す必要がなくなり、この点でも助かった。市共同研究における打ち合わせや実務処理もやることとなるので、どうしても卒論指導そのものに割ける時間が少なくなってしまう。それでも皆で集中して2名からの作成状況の報告を受けた。

 

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07/10/30. Tue..

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英文講読U(学部共通教育)

1013日付のThe Japan Times Weeklyで、タイトルは、“On Myanmar”, Ukranian election, Monitoring scare, “On North Korea”の4つ。最後の社説は米国−北朝鮮、米国−イラン、中国−北朝鮮、北朝鮮−イランの関係を考察した示唆に富む内容のものだった。次回も訳の割り当てはせずに受講生には全体の予習を求めた。

 

比較政策研究(大学院)

2名からインドネシア開発と中国大気汚染対策について報告。2名欠席だったが、その分一人一人の報告をめぐって質問や意見の時間を長く取ることとなった。院生には報告を契機に論文作成に有用な視点を得てほしいと思う。

 

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