2006年12月 中村祐司の教育日誌
06/12/04. Mon.
現代政治の理論と実際
2週間ぶりの授業となるので、前回を振り返った上で、スクリーンを用いてインターネット情報を映写しながらレポート作成について説明した。大切な点はあくまでも活字を主体(図表や画像は用いない)とすることと、貼り付けを排するということである。一文一文を慎重に積み重ねていってほしい。次回の中間報告前半では6名から一人当たり持ち時間10分で発表する(レジメはA4で1」枚で12部用意)。可能な受講生はぜひスクリーンを用いた説明をしてほしい。
地方自治論
現政(現代政治の理論と実際)と同じスタイルで、過去のレポートを示しながら、執筆をめぐり受講生に共通の認識を植え付けようと努めた。現代階でのテーマを聞く限り、出身地の合併や地域産業の課題などが挙げられいずれも興味深い。数名の欠席の受講生に配慮せざるを得ず、次回は9名から一人7分でスクリーンを用いてノート作成報告を行う(次々回は現段階では敢えて6名の報告とした)。教員側でメモリーフラッシュをパソコンにつなげる延長コードを持参しておいた方がいいだろう。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)
この週末のジョイント合宿が間近に迫ってきた。今日は持参する予定のノートパソコン、プロジェクター、スクリーンの組み立てと発表の予行練習を行った。共通テーマの模擬発表の後、分科会発表の駐輪対策と自転車道確保の2テーマのすり合わせが今後の課題となった。僅かに残った時間で当日の集合時間や経路、そしてホームページ上からの共通テーマレジメのダウンロード等の確認を行った。
卒論指導
できたところまで一部作成して提出。それを見ながら、あと1週間でできるところの詰めについて互いに確認し合った。いずれも7割〜9割方はできたという感触を得た。来週これを受け取った上で、8本について1週間(それだけの時間がなければ4〜5日)ぐらいかけて精読し、一日の日程で個別に15分ぐらい確保して最終的な指示を与えたい。
06/12/05. Tue.
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英文講読U(学部共通教育)
11月18日付の”Republican mistakes”, “Terrorism sentencing”, “Another plane crash”, “Saddam’s death sentence”を読了。最初の二つが読みにくい反面、中身が濃いためについ説明に力が入り過ぎてしまった。ささやかながら、10枚に達したことは、あきらめない受講生にとっては自信になったはずである。年内は残すところあと2回。今週金曜日からジョイント合宿なので、その前に一度は目を通しておかなければ。
06/12/11. Mon.
現代政治の理論と実際
レジメによる受講生5名からのレポート作成途中報告。京都議定書(クリーン開発メカニズム、排出権取引)、両親殺害事件をめぐる行政の対応、サービス残業、食料自給率問題(とくに減反政策と米)、都道府県別最低賃金格差について、持ち時間10分の中で紹介がなされた。質問形式のユニークで興味深いレジメを用意した受講生もいた。参加型授業では利点としてこのような発見がある。次回は後半の5名(プラス本日欠席の1名追加か?)によるレジメ報告。
地方自治論
各自のメモリーフラッシュのレジメを大スクリーンに映し出した上でレポート中間報告。イメージラボ使用のパソコンとの相性が悪かったり、気を使ってわざわざ研究室から持ってきた延長コードのせいか、アクセスがうまくいかなかったり戸惑ったものの、時間内に持ち時間分での8名による報告がなされた。市町村合併、会社の開廃業問題、村おこし、障害者支援、図書館機能、地下鉄開発など興味深いテーマが並んだ。現時点での意欲としては上々だと思う。次回は後半の9名(同じく本日欠席の1名増か?)による報告となる。
卒業研究準備演習(行政学ゼミ)
その次が迫っているため2泊3日の異次元体験であったジョイント合宿を振り返る余裕はなく、日曜のISFJに向けた研究室としては最後の模擬発表。中身はしっかりしているので、後はプレゼンの仕方を一工夫すればぐっと良くなるはずである。20日のうつのみやまちづくり提案についても、パワーポイントファイルの作成が待ったなしとなった。ポスターで用いるカラーインクジェットについては、研究室に眠っているキャノンのノートを転用できないか来週までにやってみたい。
卒論指導
遂に研究室内卒論提出日がやってきた。来週月曜の個別対応の時間設定を行う。この1週間で読み込む時間を何とか確保しなければならない。また、来週の指導が年内最後となるので、来年1月〜2月上旬のスケジュールも示す必要がある。卒論生を見ていて論文作成はつくづく大変な作業だと思う。反面でその努力分の還元はかならず作成者自身になされるはずである。作成期限をだらだらと延長しても仕方がない。カレンダーの中で設定された枠を守りながら、残りの期間、教員としても何とかやりくりしながらベストを尽くしたい。
06/12/12. Tues.
英文講読U(学部共通教育)
12月2日付の“Immigration helps”, “Asian powers unite”, “The courage of a father”を読む。受講生の中には明らかに読解力が向上していると思われる者もいる。社会科学領域の英文(新聞社説)を読み込む必要性は頑として存在する。その一助となれば嬉しい限りである。
06/12/18. Mon.
現代政治の理論と実際
中間報告の後半は、「少子化」「自衛権」「命令放送」「北朝鮮」「格差社会」をテーマにした受講生による「準プレゼン」のようなものを行った。電子ファイルの整理の仕方や人前での発表など真剣に取り組めば、他の授業やレポート作成にも応用が効くはずである。
地方自治論
同じく中間報告の後半。時間は一人当たり7分前後と短かったものの、地方が置かれている厳しい状況を反映してか、活性化策や地方交通システムの存続問題などが取り上げられた。来年1月15日の提出日までまだ余裕がありそうだが、実際はあっという間だ。教員も書くつもりなので、年内にさらに情報収集を進めておきたい。
卒業論文準備演習(行政学ゼミ)
まちづくり提案に向けた最後の模擬発表。その前に昼食の時間から続けて2時間ほど卒論の個別指導を行ったため相当消耗したが、とにかく8分ずつの2つの報告には集中するようにした。明後日と前後するものの、今年最後のゼミなので来年(1月と2月上旬)の研究室活動のスケジュールを示した。ポイントとは研究室HP作成と卒論の批判的読み込みの2点である。
卒論指導
卒論の提出までに、あと2回じっくり読み直すことを強調した。おそらく皆従ってくれるだろう。ゼミと同じく来年(1月と2月上旬)の研究室活動のスケジュールを示す。3年生もそうだが、とくに4年生は他のメンバーの卒論を精読しなければならない。あとは研究室HP更新の成果を出し、就活日誌も後輩のために作成する。卒論の研究室内締切を昨年よりも1週間ほど早めたのは正解だった。正直、ぱあっと打ち上げをしたい心境だったが、明後日の3年生の発表や自身のスケジュールのために断念せざるを得なかった。
06/12/19. Tue..
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英文講読U(学部共通教育)
火曜日は休日等で授業がつぶれることなく、毎週コンスタントに取り組んできた。今回は12月9日付のThe Japan Times Weeklyの社説。”Six-party talks”, “Three civil wars”, “The pope in Turkey”, “France’s NATO failure”を読み切る。途中で時間切れにせず、とにかく担当日の分を全部読むというスタンスを貫いたのは成功だった。来年は1月9日に「新年初の授業」となるものの、その後は振替授業と試験のために1回のみとなる。まずはほっとしたものの、残り2回も気を抜かないでやっていきたい。もう訳の担当を細分化して割り当てるのは止めにしたい。年内の授業を全て「皆勤」で終えることができた。素直に喜びたい。
比較政策研究(大学院)
時間は短縮気味となってしまったが、中国を対象とした研究の進捗報告。中国に限らないが、北京五輪大会をめぐる勉強に入るつもりなので、アジア研究も射程に入れていきたい。