200511月 中村祐司の教育日誌

 

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05/11/01.Tue.

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リサーチ英語セミナー(学部必修)

“Exit Eisner”の一部を先週、受講生が訳したものに対して添削したコピーを配布した後、続きを教員主導で訳す。”Leadership and HIV”を終え、途中からの3パラ分を先週と同じように授業時間内の課題として提示した。次回は受講生主導でいきたい。早いうちに添削もしなければ。前回と今回は受講生と向き合った授業ができなかったので、来週からは改めたい。

 

公開講座(コミュニティ入門)

今回は急遽、県が作成している県内市町村合併に関する資料を配布した。前日の打合せで、非常に有用な資料であると実感したためである。受講生も参考になるとありがたがっていた。この時間は非常に話がはずみ、地域社会の課題に関して教えられることも多い。早いもので次回が最終回である。地方自治体入門、コミュニティ入門は今回限りで終わるので、過去数年の総括的な意味でもしっかりと締めくくりたいと思う。

 

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05/11/07. Mon.

 

現代政治の理論と実際

中国関係のテーマについて、先週出席の受講生から調べたことを簡単に報告(靖国神社問題・反日デモ、中国の経済や軍事費)。その後、議論に入ったが、神道、天皇制、神社、宗教といった用語の相互関連の認識について白熱した議論となった。いずれにしても教員も含め皆が各々の用語概念について整理・把握しておく必要がある。次回はこの点と石油関連について調べておこう。

 

地方自治論

分権、合併、三位一体に関する拙稿の後半を説明。数回で取り扱うことに無理があることを承知で、大枠の話をする。受講生か身近な話題としての合併について受講生の発言を促した。対面式のやり方は一方通行の授業とは異なる面で気を使うものの、別の充実感もある。次回は三位一体改革についての補足レジメを作成しなければ。その後、大学祭でその次は休みだから、試験は28日を予定している。

 

行政学演習B

 ISFJの原稿締切が今度の日曜日、ジョイントのレジメ提出が18日ということで、いよいよ準備も大詰めに入ってきた。まちづくり提案については、ISFJとジョイントの頑張りがあれば、その延長上として繋がっていくだろう。中心市街地活性化、教育、小規模市町村の取組みについて、それぞれの担当グループから簡単に報告。天井からの雨漏りが判明しすぐに事務に連絡。パソコンの上に直接水が垂れなくて助かった。しかし、資料室の照明が半分しか使えなくなり、急遽、研究室からスタンドとコードを持ってきて急場を凌ぐことになった。次回は今後1週間の追い込みを加えた報告となる。

 

卒論指導

 各自の報告を積み重ねている。総合型地域スポーツクラブ(口頭報告)、地域密着型のプロスポーツの可能性、介護リフォームと介護の現場、を各々テーマとする3名からの発表。進捗具合にはどうしても差が出てくるものの、マイペースでゴールを目指してほしい。この11月が山場であることを最初に強調した。次回は今回の口頭報告者と欠席者も含め5名が報告の予定だが、それ以外でも文書化したものをどんどん提示してほしい。

 

 

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05/11/08. Wed.

 

リサーチ英語セミナー(学部必修)

 前回、受講生が約した箇所を添削したものを配布した後、”Iraq Slips Away”の残りを終え、教員主導で”Forewarned, Forearmed””Talking Turkey”を終える。時間的な余裕を持って次の”Amman’s View”を受講生主導でやるが、残念ながら終えることができなかった。もう少し積極性が欲しいところだ。次回は教員としてはやや不本意だが、予め約す受講生を指名したので、予定までぜひとも進みたい。 

 

公開講座(コミュニティ入門)

最終回は地元の総合型地域スポーツクラブの全体会議でもらった資料をもとに、もう一度原点に戻って皆でコミュニティの在り方について自由闊達に話し合った。数年来続けてきた公開講座を通じて、社会人の受講生からいろいろな知恵をもらった。非常に貴重な経験だった。物理的なスケジュールの都合もあって、公開講座は今回をもって終了となるが、ここで学ばせてもらったことを今後の研究・教育に生かしていきたい。

 

比較政策研究(大学院)

 3名から報告。コスタリカの義務教育、国際人権保障、日本語教育がそれである。文章を自分で作成するというのは大変なことだが、後々に読み返せるなどそれだけの還元価値はある。その後の所要のため時間を圧縮せざるを得なかったのは残念であったが、教員からも各々の今後の研究につながるアドバイスを提示しようと心掛けた。次回は自分の書いたものも示さなければならない。

 

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05/11/14. Mon.

 

現代政治の理論と実際

受講生からこの1週間で調べてきたことの報告。靖国問題、日本のアジア外交、チベット問題、教科書問題、中国の環境問題などが指摘された。中国の石油事情、神道国家と天皇制国家についてのレジメを配布し簡単に説明した後、意見交換に入る。話題が中台問題や沖縄の米軍基地、在日韓国・朝鮮人問題などに転換していったものの、中心と周縁との関係性をめぐる問題とうい点で共通項があったように思われた。来週は学祭のため休み。再来週はレポートのテーマについて各自が話題提供することにした。

 

地方自治論

三位一体改革について補足説明のレジメを配布した。簡単なようで非常に複雑な政治・行政課題でもあり、受講生に理解してもらえたかやや不安である。この授業の受講生は非常におとなしく、なかなか積極的な質問が出てこない。指名すると鋭い意見も出るのにこの点が不思議だ。次回(2週間後)に分権、合併、三位一体改革について1時間程度の試験(ここ10数年の経緯と各自の考えについて)を行い、その後の残りの時間で今後のスケジュールを示したい。12月からは好きなテーマー(できれば元気が出てくるようなテーマ)で自由にのびのびとレポート作成に取り組ませたい。

 

行政学演習B

 来週のゼミが休みとなるため、ジョイントの発表について今後の追い込みに向けた詰めの作業の時間とした。先日の県の委員会で県行政における茂木町の位置づけを示す有用なデータを入手できたので、これを担当のゼミ生にコピーして渡した。また、教育班には小規模校モデルの他校への適用をめぐり、学校教育やカリキュラム開発を専門とする宇大教育学部教員の連絡先を教えた。今後の10数日間が大切となるので、気合全開でやってくれるものと期待している。

 

卒論指導

集中的に、派遣労働、Jリーグと地域の活性化、栃木県への空港建設、介護リフォーム住宅、総合型地域スポーツクラブに関する卒論について、途中一部の文章を各々から示してもらう。註の付け方など細かい指示を出したものの、これがしっかりしていることが前提であり、必要な作業を今の段階にやることの意味は大きいように思われる。午前2コマ、午後も細かい仕事をこなし、午後2コマと連続したせいか、最後の方はさすがに頭脳も悲鳴をあげたような状況に陥った。

 

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05/11/18. Tues.

 

リサーチ英語セミナー(学部必修)

“Amman’s view”を読み終え、”Immigration impetus”, “Spitting venom”, “Road ahead in Iraq”, “Last bus ride”と進み、”Bad manners abound”の途中まで。訳の担当箇所を予め決めておいたせいか、しっかりとやってきているのが分かった。この調子で進んでいきたい。少しずつでも社会科学領域の英文を読むことに抵抗感がなくなっていけばしめたものだ。2週間後の次回もぜひ一定の量をこなしていきたい。

 

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05/11/28. Mon.

 

現代政治の理論と実際

学祭をはさんだため、2週間ぶりの授業。来年123日提出のレポート作成に向けてスタートした。他の受講生が取り上げたテーマについても可能な範囲で貪欲に知識や視点を吸収してほしいと強調した。現段階で挙がったテーマは、@年金・税金、APTSD、B改憲問題(とくに9条関係)、C北朝鮮問題、D在日朝鮮人をめぐる法的問題、E中東における民族・宗教問題、F企業の社会的責任あるいは食の問題、G北京オリンピック大会、H領土問題(とくに竹島、尖閣諸島、北方領土)であった。来週は@からDまでについて各自簡単な報告をする。受講生は少しでも各々について調べてくることにした。

 

地方自治論

究極の地方行政改革ともいえる分権、合併、三位一体改革についての試験を実施した。次回からは趣向をがらりと変えてレポート作成に向けた取組みとなる。締切は同じく来年の123日。前半は大きな議論かつ硬い内容であったので、後半はテーマ探しの段階からのびのびとやってほしい。次回は受講生全員にテーマの確定までとはいかなくても、最も興味のある地方自治関連の話題について述べてもらう。また、スクリーンを用いてインターネット上の情報源をいくつか紹介していきたい。

 

卒論指導

ジョイント合宿の疲れを考慮してゼミは休講としたものの、卒論指導は休めない。進捗具合と作成中の文章を提示するスタイルで行う。来月19日を研究室内締切と設定しているため、残りは3週間である。卒論作成という「単座の飛行機の操縦」は、結局は本人がやるしかない。応援やサポートに手を抜くつもりはもちろんないが、論文作成が孤独なワークであることは教員も学生も同じで、最後は自分次第であろう。いよいよ正念場の時期を迎えた。明るくかつ緊張感を持ってやっていきたい。

 

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05/11/25. Tue..

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リサーチ英語セミナー(学部必修)

“Bad manners abound”の残りを終え、勇んでその先を進んでいこうとしたものの、その次の”Calming influence””On Latin America”に予想外に時間を割かれる。予習をして来ない、居眠りするといった受講生をゼロにするという目標のもと、積極的に手を挙げるような授業の雰囲気にしていきたい。次回は”Patriot death games”3パラ目から。

 

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