20055月 中村祐司の教育日誌

 

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05/05/02. Mon.

 

行政学概論

連休の合間となるが授業は休まない。研究室HPのサーバー移転申請の関係でテキスト34章のレジメを印刷して配布する。次回からいよいよ本論に入り、制度学、管理学、政策学と進んでいく。

 

行政学演習A

 まちづくりに関する提案に関し、宇都宮市の職員がわざわざ大学まで来てくれて、ゼミ生を前に丁寧に説明してくれた。来週、研究室として参加する場合のテーマ設定などについて話し合うこととする。

卒論指導

卒論も最後には地道な取り組みがものをいう。前回の住宅政策、今回の環境問題など、当面はテーマ探しが続くだろう。院生による都市計画に関する発表も卒論生には刺激になったはずである。

 

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05/05/09. Mon

 

法学概論(産業技術大学校)

 列車脱線事故に絡み、事故原因をめぐる新聞報道に注目した。複合脱線、モニター制御装置、砕石(バラスト)など技術用語について専門外だからといって分からないではなく、悲惨な事故の状況を認識・把握するために理解しようとする姿勢の大切さを伝えたかった。

 

行政学概論

テキスト5章と6章。印刷に多少の時間がかかってしまった。どうしてもプリントの余部が出てしまう。制度論の中枠論(6章)は分権改革も盛り込まれており、絞り込んで説明するのが難しかった。

 

行政学演習A

 まちづくりに関する提案に関する検討を行う。宇都宮市が抱える課題について、生活実感をもとにいろいろな意見を出し合う。来週、テーマも含めて固めることとする。ISFJやジョイントについても徐々にテーマ探しを始めていきたい。

 

卒論指導

四国における野球の新独立リーグと若年層の労働問題・所得格差についての発表。テーマ探しの段階でいろいろと迷うことは卒論作成には避けて通れない必要な時期である。あまり先のことは憂えずに一回一回を大切にしていこう。

 

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05/05/10. Tues.

 

国際学英書講読

“Back to the Balkans”の続きから始める。その後、”Lax Gun Controls Trigger Alarm”の2パラの最初で詰まってしまうが、何とか”Valuable Lessons From Schiavo Case”の終わりまでやる。次回は”A Japan that can’t say yes“から。

 

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05/05/11. Weds.

 

「国際社会を見る目を養おう」(初期セミナー)

 連休明で、だんだんと授業も本格化していこうと思う。政策や社会的問題を取り扱う際には、自然科学領域などの知識が問われることを強調した。今回もできるだけ受講生の発言を引き出すことに努めた。次回あたりはレポート作成に至る道筋を示したい。

 

余暇政策論

連休中の余暇活動について一人一人に聞いた。各々から個性的な答えが返ってきて興味深かった。レポート作成に至る大まかなスケジュールについて話す(61日と68日が中間報告。提出日は622日で、629日、76日、713日の3回にわたって意見交換会)。初期セミナーと同じく次できれば回には今後の進捗スケジュールを固めたい。

 

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05/05/12. Thurs.

 

体育社会学(白鴎大学)

 9回ツアー・オブ・ジャパンについて新聞記事からその規模や運営方法、主催者等について紹介する。その後、北京五輪関連の話題提供。とくに中国が世界に開かれた大会を目指す、その中身に関する報道をインターネット情報から紹介した。

 

スポーツ行政論(白鴎大学)

 この授業ではプロ野球組織論やサッカーJリーグ運営との比較など、現在、注目を集めているスポーツ界の動きについて、マネジメントの側面も含めた行政との関わりに焦点を当てながら、授業を進めていくことを強調した。

 

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05/05/16. Mon.

 

法学概論(産業技術大学校)

 JR宝塚線の脱線事故、次世代DVD統一問題を題材に、ものづくりと技術、消費者と市場などが相互に与え合うインパクト等について、参考となる情報を提供した。こうした授業スタイルを続けていくつもりである。

 

行政学概論

一人当たりA33枚分を印刷して、再来週の試験の会場を確保し、慌てて教室に入る。出席カードを忘れてしまった。テキストの7章と8章。制度論の「中枠」と「小枠」のところ。スタッフ組織論において、内閣府の組織編制における柔軟性について、来週少し訂正し補足しておく必要がある。

 

行政学演習A

 宇都宮市のまちづくりに関する提案に研究室内2グループが参加することに決定した。来週、具体的に取り組むゼミ生の振り分けを決めることにする。ISFJやジョイントについても、まちづくりを基軸にとにかくやってみる方向で皆が合意したことが良かった。

 

卒論指導

就職活動のため発表者2名が欠席。しかし、レジメをもとに「主役不在」で感想を言い合う。「三人寄れば文殊の知恵」ではないものの、いろいろな視点が提供され、発表予定だった卒論生にはおおいに参考になるのではないか。ただ、やはり本人に直接説明してもらえばと思う場面も多かった。次回からは文章を提出してもらうようにしよう。それにしても先週土日と行政学会で四日市に滞在していた疲れもあり、くたくたの1日となった。

 

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05/05/17. Tues.

 

国際学英書講読

英字新聞(The Japan Times Weekly)の社説を着実に読み進めている。”A Japan that can’t Say Yes”, “Buds of Democracy Showing in Iraq”, “The Short Arm of the Law”, そして、”Situation Vacant”の途中までやる。教員自ら思い込みで読み進んでしまうところを、予習をじっくりやってきた受講生に指摘してもらって、皆で正確な意味を取っていこうとする良い雰囲気になっている。

 

宇都宮大学公開講座(地方自治体入門)

6回シリーズの公開講座が始まった。受講生との考えや情報のキャッチボールを心掛けていきたい。そうしたやり取りの中で教育だけでなく研究面でも良いアイデアを吸収できるかもしれない。

 

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05/05/18. Weds.

 

「国際社会を見る目を養おう」(初期セミナー)

今後のスケジュールを示す。レポート提出日が622日。授業前に慌ててレポート作成要領と、2年ほど前に書いた「大学の講義・レポート作成におけるインターネット情報利用の功罪」を印刷して教室に駆け込む。名前と顔も相当一致してきた。次回は受講生のうちの一人から話題提供してもらい、その後、スクリーンを利用して実際のレポートの中身や論の進め方などを紹介したい。

 

余暇政策論

同じく今後のスケジュールを示す。紙媒体と電子媒体の利用における各々特有の性質にも言及した。活字の情報量は多く、密度の濃い点も強調した。今日からレポートへの取り組みが実質的にスタートした。自分も来月22日を念頭において1本書き上げたい。

 

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05/05/19. Thurs.

 

体育社会学(白鴎大学)

 オリンピック北京大会の開催決定の経緯やスポンサー企業の問題、排ガス規制対策など関するインターネット情報を紹介した。この大会を政府は国家躍進の原動力と捉えており、その十分過ぎるほどの予兆が既に顕在化していることが分かった。今回に限らず、機会を見てまた取り上げるつもりである。

 

スポーツ行政論(白鴎大学)

 こ指定管理者制度を取り上げる。地方自治法の改正がどのような背景でなされたのか。法律改正のねらいとするところはどこか。対象となる公の施設について板書した上でできるだけ具体的な説明を心掛けた。賛成論と反対論のポイントについても提示した。地方自治体の施設管理サービスを揺るがしている問題であり、これに関するインターネット情報は豊富にありそうだ。

 

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05/05/23. Mon.

 

法学概論(産業技術大学校)

 循環型社会における3つの”R”から始め、リサイクルビジネス企業の取り組み事例、資源有効利用促進法、パソコンリサイクル法について説明する。最後にカカクコムに対する不正アクセス問題についても言及した。今後もできるだけ「ものづくり」に関連する話題提供をしていきたい。

 

行政学概論

テキスト第910章のポイント説明。早いもので来週は試験だ。先週と今回、試験場所を確認したのでもう大丈夫だろう。早めに試験問題を作成しなければ。研究室HPが復旧したので、再来週以降は事前に印刷する手間が省けるだろう。余部の紙の節約にもなる。

 

行政学演習A

 まちづくりの方策提案に向けてスタートした。ゼミ生間の話し合いと自主性をベースにしたゼミ運営を目指したい。試行錯誤を前提にとにかくできるだけ教員の側からは一方的に教え込まないようにして、むしろ研究のヒントとなるような情報源をゼミ生から吸収していきたい。

 

卒論指導

組織に関するものと住宅政策についての2名からの発表。さすがに4コマ目となるときついが、卒論生の活発な議論に救われる思いがする。就職活動との両立が大変だろうが、体調管理に注意して、皆で補い合いながら卒論指導を今後も進めていきたい。

 

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05/05/24. Tues.

 

国際学英書講読

英字新聞(The Japan Times Weekly)の社説の”Situation Vacant ”の途中から始め、”Save a Seat for the Aussies”“Germany Steps up to the Plate””Children in Combat”をやり、”For Insomniacs Everywhere”の途中までやる。ある程度のスピードでもう少し進みたいところだ。この授業は継続することが最大の目標である。

 

宇都宮大学公開講座(地方自治体入門)

分権、合併、三位一体について書いた小論の内容を紹介し、質問も受けながら分権型社会環境が生じつつあることを説明した。全国レベルでの動きを身近な具体例と絡めて説明する難しさを感じた。もう一工夫必要である。次回はこの点に注意して資料を用意したい。

 

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05/05/25. Weds.

 

「国際社会を見る目を養おう」(初期セミナー)

国際学英書講読で昨日読んだ英字新聞社説の内容を説明した後で、イギリス滞在経験のある受講生から話題を提供してもらった。後半は以前書いたレポートを配布して、とにかくテーマを絞り込むよう強調した。次週から2回にわたって中間報告となる。次回から「参加型」の授業がどんどん本格化する。

 

余暇政策論

昨年11月に実施した大学祭での社会的実験「宇都宮大学とこどもたち」について話しをする。いまだに強烈な印象が残っていて、なかなか説明の言葉が追いつかなかった。その後、自分の書いた以前のレポートを配布し参考にしてもらう。初期セミナーと同じくこちらも次回から中間報告を2度にわたって行う。

 

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05/05/26. Thurs.

 

体育社会学(白鴎大学)

 サッカーワールドカップ大会について取り上げる。とくに予選大会のしくみについて把握する。説明しながら、あらためて地球規模の大イベントであることを認識した。次回はアジア最終予選の山場直前なので、再びワールドカップ関連の話題を提供するつもりである。

 

スポーツ行政論(白鴎大学)

 サッカーくじを今回の授業のテーマとした。成立の背景と運営のしくみを日本スポーツ振興センターのHPから得た資料をもとに整理してみた。国の税金徴収のしくみとの類似性(入るは易し、出るはが難し)を指摘すると、何人かの受講生が授業後、アルバイト料の源泉徴収との関係で話し掛けてきた。受講生の身近な話題に引き付けた内容説明が大切であると感じた。

 

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05/05/30. Mon.

 

法学概論(産業技術大学校)

 JR西日本脱線事故について、1987年以降の国鉄分割民営化以降の、JR東日本、JR東海、JR西日本の経営環境の違いを事故との関連で指摘した経済ジャーナリストの寄稿を取り上げ、補足的に説明した。また、国有化された足利銀行の高額に及ぶ「貸倒引当金取崩益」について簡単な問題提起を行った。休憩をはさんで、システムエンジニア(SE)の仕事の実質的な中身をいろいろな角度から説明したHPを紹介した。

 

行政学概論

早いものでもう中間試験となった。比較的時間に余裕があったせいか、問題の一部訂正はあったものの、スムーズに進んだ。どうにか折り返し点まで来た。早めに採点していったんリセットし、来週からまた新しい気持ちで授業に臨んでいこう。

 

行政学演習A

宇都宮市市政研究センターのスタッフを紹介した後、二つのグループに分かれて話し合う。この間、院生(1年生)と研究室HPの更新のやり方をゼミ生に浸透させるためにどうしたらいいかなどを相談する。院生2年生に対しては修士論文題目の提出についてフォローする。残り10分でFFFTPの使い方をワンポイントレッスン。要は意欲と慣れの問題だ。ゼミ生が追求する2つのテーマに関連する情報提供をできる範囲で今後もしていきたい。

 

卒論指導

発表者のローテーションの工夫上、今日は院生(2年生)による発表。そこで明らかになったレジメ作成に関する課題克服のために、終了後、今後やるべきことの詰めの指導を行う。久しぶりに卒論生全員が出揃った。厳しい就職活動の中、皆の元気な顔を見ると安心する。朝一番からの授業が終日続き、疲労で頭の中がしびれてしまった感じだ。

 

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05/05/31. Tues.

 

国際学英書講読

英字新聞(The Japan Times Weekly)の社説を読み進めていくのが今年度の方針であるので、とにかくやるしかない。”For Insomniacs Everywhere“の途中から始め、”Did Kofi Annan’s Son Stray Offside?”, The Business Times (Singapore), The South China Morning Post (Hon kong )The Sydney Morining Herald (Australia), Milan’s Corriere della Sera (Italy)の社説を読み、The Daily Star on the Middle East (Lebanon)の途中までいく。次回はこの残りをすぐ終わらせて、The Baltimore Sunの社説から。

 

宇都宮大学公開講座(地方自治体入門)

三位一体改革の大枠について政治経済の資料等を使って説明した。後半はできるだけ受講生からの発言に耳を傾けるように努めた。NPOによる交流を通じた文化活動や豊富な経験の蓄積にもとづいた興味深い話を聞くことができ、得した気分になった。

 

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