20054月 中村祐司の教育日誌

 

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05/04/13. Weds.

 

「国際社会を見る目を養おう」(初期セミナー)

 連休前の3回は受講生間でいろいろとフリーに意見を出し合おうということで進める。日中韓関係(とくに日韓と日中関係)のギクシャクした問題、貧困問題、イラクの今後などについて考えを提供し合った。

 

余暇政策論

情報発信型の授業にしようというこの授業にねらいについて最初に話す。同じく連休前までは余暇政策領域として考えられるテーマにどんなものがあるかを出し合ってもらうことにした。

 

大学院(地域社会と現代B

 オムニバス形式の最初の2回を担当。研究室の書類の氾濫で、資料室を使う。各々が関心のあるテーマを出し合う。それについて次回はレジメ1枚を作成し、お互いに意見交換することにした。

 

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05/04/14. Thurs.

 

体育社会学(白鴎大学)

 新専攻設置の関係で2年ほど前から頼まれていた授業が開始した。スポーツがもたらす社会的現象にはどのようなものがあるか。なぜ、自分がスポーツを行政学の研究対象としたのかについて説明した。

 

スポーツ行政論(白鴎大学)

 この授業ではプロ野球組織論やサッカーJリーグ運営との比較など、現在、注目を集めているスポーツ界の動きについて、マネジメントの側面も含めた行政との関わりに焦点を当てながら、授業を進めていくことを強調した。

 

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05/04/18. Mon.

 

法学概論(産業技術大学校)

 各々の学科で取り組んでいる中身と、法的規制や促進策、さらには顧客や市場の動きがいかに密接に関連しているかを強調した。パソコンを利用した情報収集について、すでにそれなしでは研究者の仕事が成り立たないという事実について経験をもとに説明した。

 

行政学概論

テキスト第1章のポイントを説明。この授業の内容は硬くなるものの、知識の獲得も含め確実に進めていきたい。今年度は試験で出るポイントを中心に進め、その内容についても予め「講義メモ」に提示しておこう。

 

行政学演習A

 いきなり要求を出すのではなく、ゼミ生の理解と納得を少しずつ得ながら着実に進んでいきたい。連休前までは先を急がず、まずは互いのコミュニケーションを少しでも深めていきたい。

 

卒論指導

卒論指導も始まった。毎回2人が発表する。毎回の積み上げを大切にしていきたい。卒論生はいずれも元気そうで、久しぶりの再会を喜んだ。就職活動をめぐる情報交換も積極的に行っていこう。

 

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05/04/19. Tues.

 

国際学英書講読

英字新聞(The Japan Times Weekly)の社説を中心にしっかり読んでいきたい。背景の説明や最小限にとどめ、とにかく文意を正確に理解することに努めたい。最初なので教員がリードして読み進めていった。その題名は、”Stability Doubts in Russian Federation Politics”, “And in Euro Nation Finances”, “Lifting the Lid on China Embargo”.

次回は、”Educating India”の途中から。

 

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05/04/20. Weds.

 

「国際社会を見る目を養おう」(初期セミナー)

 前回の続きで、できるだけ受講生からの意見を引き出すよう努めた。かなりしっかりとノートにまとめてきた受講生もいてうれしかった。次回も関心のある問題について少し時間をとって調べてきて、それをもとに口頭で述べてもらう。竹島(独島)問題の経緯を追うにしてもどの情報源を当たるかが大切だ。

 

余暇政策論

前回以上に意見交換が活発となった。余暇は仕事とのバランスで考えざるを得ないこと、一口に余暇といってもその質の面を見ていくといくつかの類型がありそうなことなど、余暇政策領域について勉強することの面白みが見えてきた。

 

大学院(地域社会と現代B

 何とか昨日までに研究室に散乱していた書類を整理したので、今回は研究室で行うことができた。政策に絡むアクターを抽出してきてほしいという注文に受講の院生は作図を含めしっかりと対応してもらったことがうれしかった。今回でこの授業の担当ははずれるが、小さな成果を残すことができたのではないだろうか。

 

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05/04/21. Thurs.

 

体育社会学(白鴎大学)

 今回も受講生から発言を引き出すように努力した。スポーツが社会に及ぼす影響やその逆の具体例にどのようなものがあるのか考えさせた。反応は今ひとつであったが辛抱強くやっていこう。使用した資料は、日本選手の中国遠征をめぐり生じている問題とアメリカメジャーリーグの多国籍化に関する新聞の切り抜き。

 

スポーツ行政論(白鴎大学)

 行政について受講生が漠然と感じている捉え方を広げるよう、経営・マネジメント部門における草の根スポーツから世界大会レベルのものまで具体例を挙げて説明した。使用した資料、2008年北京オリンピック大会をめぐるもので、急速に関連のインフラ整備が進行していることと、スポンサー企業の募集に関するインターネット情報を取り上げた。

 

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05/04/25. Mon.

 

法学概論(産業技術大学校)

 職業能力開発促進法、自動車リサイクル法、「微細精密技術加工技術展2005」、トレンドマイクロ社の配布ウイルス対策ソフトの問題、社会資本整備審議会の既存建築物に関する昨年2月の答申、技能五輪全国大会や全国障害者技能競技大会(アビリンピック)を取り上げた。各学科に関するキーワードを抽出したやり方を今後も続けるつもりである。来週は休みで、次回3回目は再来週となる。

 

行政学概論

テキスト第2章の「統制の規範」と「分離の規範」に的を絞って説明。受講生はざわつかず大変やりやすい。連休は絡まないので、次回から3章4章といったふうに2つずつ進んでいく。ポイントを押さえた説明を心掛けたい。

 

行政学演習A

 先週と同じメンバーが揃った。塩谷広域の仕事が入ったため止むを得ず40分ほど遅刻。何となくゼミの雰囲気はつかめてもらったようだ。次回はISFJやジョイントを視野に入れながらテーマを出し合うことにした。また、地元宇都宮の活性化策などにも積極的に取り組んでほしい。

 

卒論指導

最初に新聞の取材が入る。研究室に関することを記事にしてもらうのは大変ありがたい。2名による発表。社会科学領域の研究というのは世の中の矛盾や不合理さを見据えることから始まるのではないかという思いがした。

 

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05/04/26. Tues.

 

国際学英書講読

”Educating India”の途中から始める。”Greenspan’s Legacy”を終え、”Back to the Balkans”の途中まで。与えられた時間の中でとにかくあきらめないでやっていきたい。

 

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05/04/28. Thurs.

 

体育社会学(白鴎大学)

 「月刊切抜き 体育・スポーツ」から、総合型地域スポーツクラブ、ナショナルトレーニングセンターの話題と取り上げる。当面は興味深い素材を取り上げつつ、この授業のコアとなる部分を探っていきたい。

 

スポーツ行政論(白鴎大学)

 プロ野球構造改革問題とJリーグ運営との比較、肖像権商法の課題を取り上げる。体育社会学で検討する対象との差異も含めて、この時間も当面手探りとなるが、複数のテーマに注目していきたいと思う。

 

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