2004年12月 中村祐司の教育日誌
04/12/01. Wed.
リサーチ英語セミナー(学部必修)
” North Korea’s ticking time bomb”を読み終え、”Labeling a crisis a ‘ crisis ’” に進む。今日はできるだけ受講生に訳させるようにした。個々によってかなりの温度差がある。質問がかなり出たこともあって量的にはあまり進めず。次回は最後に15分程度時間をとって、質問を最後に受け付けるようにしよう。教員自ら前に前にと進む意欲だけはなくさないようにしたい。
04/12/06. Mon.
現代政治の理論と実際
本日からレポート作成に向けてスタートを切った。提出は来年の1月17日。この日を目標に自分も取り組んでいこう。2名による意欲的なノート作成がなされていた。あとは各自が手製のオリジナルなノートをどれだけ積み上げていけるかにかかっている。文章の作成は来年初めでも間に合う。年内は各自が情報をできるだけ仕入れ、視点を設定できるかが鍵となろう。貼り付けでない一つ一つの文章を大切にしたレポートを教員も作成するつもりである。
地方自治論
前回の試験で、今日は実質的な折り返し点。社会人受講生から就職や仕事内容、その考え方について興味深い話を聞いた。進路に悩み始める受講生にとっては良い機会となったのではないだろうか。質問もだいぶ出た。残りの時間で来週、再来週のノート報告について決める。年内は残り2回で、本当にあっという間である。電子媒体に掲載するからこそ、受講生にはある意味でアナログ的な文章作成に徹してほしい。
卒論準備演習
出席は3名。早くも就職の影響が出てきた。欠席の場合はその分のフォローを各自の責任でしっかりやってほしい旨の話をした。ISFJの発表が間近に迫ってきた。最も力を入れてやってきた部分を前面に出して堂々と発表すればいい。その後のゼミの大まかなスケジュールについても説明した。今年度のゼミ活動は他の授業と同じく来年1月末までなので、大切にやっていきたい。
卒論指導
2週間後に研究室内の締切日が迫ってきた。環境対策に力を入れる企業をテーマにしたものと、化粧品の業界・流通・消費者嗜好を取り上げた2つの進捗報告がなされた。20日にはとにかく完成した形で持ってきてもらえると、教員側の対応の集中度合いもそれだけ高まる。この2週間は卒論生にとって正念場だ。どうせやるなら楽しく論文作成の大変さを味わうくらいの気持ちがあってもいいのではないか。
04/12/08. Wed.
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リサーチ英語セミナー(学部必修)
進捗具合の意図と実際とがずれてきた。“ Labeling a crisis a ‘crisis’ をさっとやって次に進もうと思い、教員主導で訳していったが、予想外に単語と構文把握に戸惑ってしまった。先週事前に意味をとってそれで良しとしてしまった点を反省。次回は社説の集まりである ”What U.S. Papers Say “ を4名の受講生が中心になって訳すことを決める。鍵について順番でお願いする。その次の” Colonial era tensions re-emerge in Cote d’Ivoire “も配布しておいた。年内はこのあたりまでだろう。
04/12/13. Mon.
現代政治の理論と実際
中国文化大革命における紅衛兵についてと、沖縄の米軍基地問題についてのノート報告。意見交換の中で、世界における諸国家がそれぞれ程度の差はあるにせよ、経済面等から見れば独立国家というよりは相互依存国家となっているという点での共通認識が得られた。北朝鮮観光について昨日作成したノートを紹介。次回は今年ラストとなる。とくに今日ノート報告の掲載に至らなかった受講生には奮起してもらいたい。
地方自治論
やや急ぎ足ではあるものの、今回と次回とでレポート作成に向けたノート報告を行う。マウスのすべりが悪いせいもあってか、「拡大鏡」の使い方がうまくいかないようであった。ファイル名を先週指示した通りにやってきた受講生が予想外に少なかった。分権、合併、三位一体と講義してきたせいか、関連のテーマを取り上げる傾向にあった。とにかくテーマを絞り込むことが大切だ。インターネット情報を丁寧に追って凝縮的にまとめれば、質の高い書籍など紙媒体と同様の情報が得られるはずだ。
卒論準備演習
ISFJを終えて、本来ならばゆっくり休んでもいい。しかし、HP作成が年内に残された課題だ。とにかく取り掛かろうということで、まずはジョイントに関するHP作りに着手した。今日中にやっておかなければ、前期の年金発表に関するものもあるし、ISFJのページは来週がぎりぎりだ。写真の取り込みはドライバーをインターネット経由でインストールし、スケジュール・ファイルも確保した。感想もほぼ出揃い、あとはシンプルに掲載すればよい。
卒論指導
予備日として設定し、質問のある卒論生のみに対応した。締切までの絶対的な時間がどんどんなくなっていく。それに反して、新たな視点や書きたいことが増えてくるように感じられた。来週にはぜに一区切りとしたい。
04/12/14. Tue.
比較政策研究(大学院)
人身取引を禁じる条約とこれを補完する議定書についての報告と、日光市の国際交流を合併の視点から考える報告の2つ。国際法の効力は果たして国内に、さらにな地方政府内にどれほど浸透するのか、また、日光地区の合併の頓挫が今後に及ぼす影響など、報告を聞きながらいろいろと考えさせられた。やはり研究に取り組むものは正論で勝負せざるを得ないことも再確認した。
04/12/15. Wed.
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リサーチ英語セミナー(学部必修)
社説集の” What U. S. Papers Say“ を読む。文章は短いものの、それだけ簡潔な表現が多い。予習をしてくることが大切なのであって、自分なりに準備をしてきて、単語帳や書き込みなどを見ずに再びチャレンジする姿勢をぜひ貫いてほしい。次回は今年ラストとなる。残った 難しい文章である”Trouble in the Dock on the Bay” をクリアして、”Colonial era tensions re-emerge in Cote d’Ivoire”を終える予定である。
04/12/20. Mon.
現代政治の理論と実際
ノート報告の後半。ほとんどがマンツーマンの授業となってしまったものの、極端にペースは変えないよう心掛けて進めた。ノート段階での蓄積がものをいうので、これから年内と来月初旬あたりまでは、とにかく充実したノートを作ることを心掛けてほしい。インターネット画面では文字を丁寧に追うことが、すぐに億劫になりがちなので、この点を認識しつつやってほしいと思う。
地方自治論
ノート報告の後半。きらりと光るというと褒め過ぎかもしれないが、聞き手に伝えようという思いに溢れた良い報告がいくつかあった。具体的な問題に絞り込んだテーマを設定することと、しつこく追い続けるスタンスが大切だ。こちらも「現代政治の理論と実際」と同様、受講生にはレポート提出日(1月17日)を見据えた段階を踏んだ取り組みを望みたい。
行政学演習B
パソコンアクセスについて苦言を呈す。本来ならば、これから3週間ほどは、今まで教員から矢継早に繰り出された要求からしばし離れ、ゆっくり休むか、研究室活動以外のことで頑張ってほしいと述べたかったのだが。来年1月の活動スケジュールを提示。ポイントは卒論発表会と進路情報交換会となる。今日は「パソコン教室」の様相となった。
卒論指導
研究室内卒論提出日。出揃ったのでひと安心した。これから短い時間で集中的に読まなければいけない。明日の個々に指導する時間帯を決める。ゼミと同様、来年1月のスケジュールを提示。残された期間で3年生と4年生のきずなをぜひ深めてほしい。卒論生にとってみれば大きな山を超えたのでくつろぎたい心境であったろうが、とにかく教員が読む時間を少しでも確保しなければならないので、ひとまず解散とした。
04/12/22. Wed.
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リサーチ英語セミナー(学部必修)
やや難解な社説 "Trouble in the Dock on the Bay" を教員が訳した後、"Colonial
era tensions re-emerge in Cote d’Ivoire" に入る。先週、自ら訳すと申し出た受講生が多かったので、その中からランダムに指名する。訳の進め方に多少の差はあったものの、皆が予習をしてきていたので訳が止まってしまうことはなかった。最後の訳者がとくにしっかりやったので、年内最後の授業が締まったものとなった。来年はこの欄の残された部分から、今日配布した
"Karzai’s dangerous road from exile, jihad to Afghan presidency" を終わらせたい。