2003年6月 中村祐司の教育日誌

 

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03/06/02.Mon.

 

行政学概論

産業技術大学校での授業終了がやや遅れたことと、学部事務に書類と原稿を提出しなければならず、開始が10分近く遅れてしまった。既に気候は初夏という感じである。今日はテキストの11章と12章。その前に先週の試験問題に書かれていた質問(福祉国家に関するもの)に答え、戦後の改革のところを1箇所(知事・市町村長が公選への部分)訂正する。試験の出来は3層に分かれた印象を持ったことと、挽回可能なことを強調する。授業ではポイントの箇所を予め提示(赤枠で囲ったところを示しながら)、できるだけ身近な事例を取り上げて説明したつもりだ。気のせいか、受講生のやる気向上を感じた。中間試験を経て一皮むけたのかもしれない。授業終了後、この行政学の単位とは関係ない4年生が今後受講したいということと、就職内定の旨を伝えてくれた。こうした受講生がいるとはうれしい限りだ。

 

行政学演習A

2グループからの発表。そろそろ実際に足を運んでくれてもいいのではと思いつつ発表を聞いていると、そのものずばりのレジメが最後に出てきた。やはり、行政関連サービスの現場に入ったうえでのインタビュや一次資料の収集は、その行為だけでインターネット情報の分析以上のものがあるのかもしれない。次回あたり、概論から具体論へ、あるいは枠組み論から事例へ調査研究のスタイルをシフトさせていってほしい。月曜時間割の振替は7月11日(金)なのに、グループの調査研究レポートの提出をどういうわけか7月4日(金)と伝えてしまった。7月7日(月)ということを来週忘れずに伝えなければ。分量・形式等はゼミ生にまかせたい。ジョイント合宿の打ち合わせもスタートしたとのこと。当面はテーマ設定を考えてくることになる。10分ほど「パソコン教室」の時間をとる。ワードでhtml文書が簡単に作成できるということと、ファイルをエクスプローラー画面のネットワーク機能を用いて”wwwroot”フォルダに保存するやり方を提示した。削除にさえ気をつければ大丈夫だろう。発信の場が与えられているのだからどんどん使ってほしいものだ。

 

卒論指導

 教育実習のため1名欠けたが、発表を聞いていてまさにコツコツと着実に進んでいることを認識した。この時期、毎週、穴があくことなくコンスタントに卒論指導を継続していることは、当たり前といえばそれまでだが、かなり誇れる実態ではないか。就職活動と卒論作成とは本当のところ、相乗効果の関係にあるのかもしれない。企業側の事情や学生を取り巻く就職関係がどうであれ、そうしたことに動じないでマイペースで進んでいく姿勢も必要なのであろう。両方から逃げないということが大切か。どうしても今の時期は「笛吹けど踊らず」になりがちであるが、これとは対極的な卒論指導となっていることがうれしい。この調子で6月を乗り切っていきたい。

 

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03/06/03.Tue.

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公開講座(地方自治体入門)

まずはテキスト1章の4、5、6節の理解を図ろうとするが、質問が続出。とくに税源移譲について丁寧に説明する必要に迫られた。天引きの場合、税金納入に対する意識が希薄になってしまうということや、地方税・国税の峻別が不明確であるなど、税をめぐる地方分権に内在している問題は重いということを再認識した。分権をめぐる受講生による問題点の指摘が一貫して住民の視点に立って鋭くなされてくるので、大変勉強になる。地方自治をめぐる専門用語についても今まで理解していたつもりでも、その意味を問われると曖昧な理解であったことを痛感した。次回は2章の1節と2節。そして、関心のあるテーマについての口頭での報告。関連HPの紹介が時間切れでできなかったのでそれも忘れずに提示したい。前々回配布したレジメについての補足説明も必要だ。

 

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03/06/04.Weds.

 

インターネットと政府情報(初期セミナー)

 いよいよこのセミナーがねらいとするところに沿って、主役交替といったところか。受講生によるノート報告の段階をむかえた。毎週の報告は2名ないし3名なのでじっくりやってもらいたい。あらかじめ講義メモに掲載していたわけではなかったが、受講生の問題意識の提示を受けて、偶然思い出したホームページ(田中宇氏の国際情勢を分析したHPと鐸木能光氏のOutlook Expressを批判したHP)を紹介した。グローバリゼーションをテーマに自由討議も行う。現代社会に対する好奇心・探究心の度合いがそのままレポートの質に反映するのではないかと思われる。

 

余暇政策論

やはり同じくこの授業でも受講生によるノート報告が始まった。日付を入れたファイル名やhtml文書化の点で戸惑っていた受講生も何人かいたが、大スクリーンを見ながら皆でやり方を理解するように進めた。次回からは大丈夫だろう。報告内容はそれぞれが個性的で、生活の「楽しみ」の部分に属する余暇領域というのは極めて間口が広いものだと感心した。やはり切り口によって情報の取得内容そのものが変わってくるようだ。いずれにせよ現段階での問題関心を明確に伝えようとする姿勢が伝わってくる報告が多く、確かな手応えを感じた。惜しむらくは時間通り開始してほしいということだ。そうすれば、受講生の報告が終了した後、20分程度は自由討議の時間が確保できる。次回はこの点を改善していきたい。

 

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03/06/05.Thurs.

 

総合演習

グループごとのレポート(プロジェクト案)の提出日。各グループともしっかり作成してきてくれた。教室に持参した”mobio”に保存して、これを念のためフロッピーにも保存。受講生に来週の段取りを決めてもらっている間に、研究室でレポートの研究室HP掲載作業を行う。昨夜、レポートタイトル名を除くトップページの雛型を作成しておいてよかった。pdfファイル化も含めてスムーズに行った。再び教室に戻るとすでに来週の司会者やグループの討議順、机の配置なども決定済であった。司会者2名と打ち合わせ、とにかく主題をめぐる活発な討議を行うことと、時間配分に留意してほしい旨などを伝える。HPへのアクセス方法を説明して終わる。今朝の朝日新聞の人欄で、「授業というのは教員と受講生が共同でおこなう舞台」というような表現があったが、まさにそのことを実感した。レポート提出をしっかり守ってくれたことと、予めトップページを作成しておいたことがうまくかみ合い、スピーディーな掲載となった。来週で最終回であるが、4回のなかでは最も大切な中身となる。充実した90分となることを期待したい。それまでにレポートの内容を熟読しておかなければ。

 

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03/06/09.Mon.

 

行政学概論

比較的余裕を持って産業技術大学校の授業を終えて駆けつけた。テキスト13章と14章。官僚制論の締め括りや政策循環のところは、さっとやる予定だったが具体例を挙げたりしていると、あっという間に時間が足りなくなってしまった。説明をめぐる時間配分のミスである。何とか最後までいったものの、次回からは説明を省くべきところは省き、要点は丁寧にゆっくりやらなければいけない。ともあれ、「政策」はあらゆる領域に不可欠なものであり、浸透しているものであること、そして、その表示形式は様々であるといったことを理解してもらえれば、今日のところは良しとしよう。

 

行政学演習A

グループ毎の説明そのものはだいぶ円滑になってきた。あとは中身の問題で、いかに各グループが実際の対象に対して足を運び、インターネット情報では得られない事例調査を行えるかどうかだ。レポートの締め切りは7月7日。残された期間は1カ月となった。平日の時間の都合をどうにかつけて、とにかく現場に足を運んでもらいたい。グループのノート掲載についても各自が自力で行うようにしてほしい。ジョイント合宿、ISFJの打ち合わせについても実質的にスタートした。こうした学外での発表や「他流試合」ができることを前向きに捉え、積極的に立ち向かっていってほしい。

 

卒論指導

1週間に1人の発表としたのは正解であったように思われる。時間配分に気を使う必要もなく、参加者にとって考察の対象を絞り込むことができるのもありがたい。当日の発表者の責任感も伝わってきて、うまい具合に進んでいるようだ。まだまだ先だと思っていても、「光陰矢のごとし」。あっという間に夏が来て、秋が来て、そして提出が迫ってくることになる。経験則から、この時期やっておくことが必ずつながっていく。一回一回の卒論指導を今の時期だからこそ大切にしていきたい。

 

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03/06/10.Tue.

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公開講座(地方自治体入門)

いろいろな質問を受けて大変な刺激になる。質問に答えることは自分の頭の中で素通りした事項をめぐる確実な理解を手助けしてくれることになる。テキスト2章の1節と2節。直接請求制度については、次回に表にまとめて説明したい。「理事者側とは何を指すのか」についてはペンディング。HPについては前回配布し忘れた静岡空港建設反対に関するものと、鳥取県知事片山義博氏のHPを口頭で紹介した。受講生が小山市の財政に関する広報のコピーや、地方分権に関する新聞記事を提示してくれる。このような協力は確実に講座の充実につながる。レポートの締切日を7月8日に設定した。分量は昨年よりはやや少なくしたいが、具体的には来週示す。次回テキストは3節と4節。テーマについて各自、口頭で報告することにした。そして再来週にはレジメを作成してきてもらうことにした。

 

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03/06/11.Weds.

 

インターネットと政府情報(初期セミナー)

 ノート報告1巡目(後半の3名)。少人数ではあるものの、和気あいあいといった感じではなく適度な緊張感も保っていきたい。そのためにも受講生独自の視点からの問題提起がほしい。報告の後、2つのテーマ(スタジアムの有効利用と、日中インターネット事情の比較)について自由討議。市民参加や情報規制など、ともに重要な問題を内包していることを再確認した。

 

余暇政策論

こちらもノート報告1巡目の後半。スタートが遅れがちであったので最初は少人数ではあったものの、時間通りはじめてもらう。遅刻者は前に座ってもらうようにしたが果たして効果はあるだろうか。毎年のことであるが、一口に余暇といっても様々な領域があることを認識できた。受講生のテーマ設定の感性には学ぶところが多い。底流では連結しているのだから、他者のテーマにもおおいに関心を持ってほしい。報告後に意見交換を行おうとしたが、こちらから統一的な話題提供をすることができなかったこともあり、アドバイスの提示で終わってしまった。次回は何とか受講生の意見も引き出していきたい。

 

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03/06/12.Thurs.

 

総合演習

いよいよ最終回。月、火、水、木とここ1カ月は授業が続いたが今日で一段落だ。予定どおり、受講生2名に司会をまかせ、自由討議を行う。早目に一区切りついたので、コメントを提示した。昨日、熟読させてもらった名残でややテンションが上がり過ぎてしまったかもしれない。質疑・応答と討議を聞いて、なぜその内容を盛り込まなかったのかと歯がゆく感じることもあったが、皆が真剣に各々のテーマに向き合う時間を共有できたことは貴重だ。司会者2名の集中力もかなりのものであった。何はともあれ、短期間ではあったが、これだけのものを出してくれた受講生自信の力により盛り上がることができたと思う。見学にきた壬生高校の高校生たちも、国際学部生の真摯な意見交換やテーマをめぐる熱い空気に触れたことは無駄ではなかったであろう。教員免許取得を目指すこの25名の受講生とこのような形で向き合うことはもうないであろうが、政策研究との関わりで、たとえ間接的であれ受講生と接する次の機会が来るのを楽しみにしている。

 

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03/06/16.Mon.

 

行政学概論

梅雨空の下、産業技術大学校の授業を終えて自転車で大学に直行。研究室に置いてあったテキストとレジメ、出席カードを持って教室へ。教室の空調を「ドライ」にして何とか凌ぐ。受講生の人数が少し減ったような印象を受けた。6月は緊張感がなくなりがちになっていしまう月かもしれない。15章と16章を説明する。ここ数回、質問を出すことなく一方的にしゃべってしまっている。流れの点ではこの方が楽なのだが、次回は直さなければ。受講生の反応を見ていて、本当に分かっているかどうかやや不安になると、どうしても説明がくどくなってしまう。しかし、今日のところは、政策としての法令案や行政規則の意思決定過程の説明であり、どうしても理解してもらいたい点である。そのことが力みにつながったかもしれない。

 

行政学演習A

さすがに、午前中2コマ続き、3コマ目に新聞取材を入れたのできつかった。具体的な対象事例が絞り込まれてきた。6月後半、これからどのように調べていくかがレポートの質を左右するのであろう。時間に遅れることなくきちんとゼミ生が揃うのはさすがだ。あとはもう少しいい意味でのあくどさというか、テーマを追求していく執拗さがほしいところだ。ISFJの担当者についても、2名が決まる。時間帯の関係で後期のこの時間のゼミを取れなくても、前後のコマを利用したりすれば融通はきくであろう。ゼミ生にとっては手探りであろうが、何事も経験なのだろう。今後の取組みについてはあまり心配していない。今はこちらが先走りせずに見守っていくことが大切だ。次回はレポートの分量について皆で話し合って決めることとする。また、ISFJの説明会報告をしてもらう。あと交通費の負担も皆で担っていくこととする。

 

卒論指導

梅雨の時期における独特の湿気にやられ辛かったが、指導をいい加減に行うわけにはいかない。テーマについて今後、どう調べて組み立てていけばいいのか、現段階で迷うのは当然であろう。各週1名の発表で4月以降スタートしたが、すっぽかしがなくコンスタントに継続していることは誇っていい。今の時期、就職活動等の大変さはあるだろうが、放棄しないで続けていくこと自体が財産となるといってもいい。卒論への真剣な取組みについても今やっておかなければいけないことを皆が自覚しているようでうれしい。いずれにしてもこの日のコマ数の多さを言い訳にせずに、あと1カ月、しっかりと報告を受けとめていきたいと思う。

 

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03/06/17.Tue.

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公開講座(地方自治体入門)

 先週、口頭では把握しきれなかった直接請求制度について、参考文献の一部をコピーして提示。住民監査請求などについては補足説明を行った。その後、テキスト2章3節4節をめぐる感想と質問。テキストを素材に活発な意見交換がなされる。問題関心のあるテーマについての口頭での報告の後、短時間で7月8日提出のレポート作成要領について説明する。分かりづらいところは来週確認したい。受講生が提示してくれた「三位一体改革」(補助金削減、地方交付税見直し、税財源の移譲)に関する新聞記事は来週検討。次回のテキストは3章の1,2,3節である。財政再建団体と県内市町村のいくつかの審議会公募について次回までに調べておかなければ。また、来週は受講生にレポート作成につながるレジメを1枚作成してもらうことにする(最初の時間にこちらで一括してコピー)。来週から受講生が1名加わるとのことで臨機応変に対応していきたい。また、受講生1名からは情報開示に関する補足説明を促すことを忘れないようにしたい。

 

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03/06/18.Weds.

 

インターネットと政府情報(初期セミナー)

ノート報告2回目の前半。発表後、関連の話題を取り上げて意見交換を行う。SARS騒動をめぐっては、政府の情報提供のあり方が話題となる。また、中国の医療保険システムはどのようなものとなっているか、その他、円と元との交換比率と物価実感などについて話し合われた。グローバル化の問題をめぐりアフリカを事例に取り上げた報告については、アフリカ諸国間での貧富の差、アフリカのIT事情や情報網について皆で考えた。受講生には世界中には知っておくべきことが山ほどあるということを認識してもらえたようだ。また、自分にとってもこの時間は知識の幅を広げようとする刺激を与えてくれている。

 

余暇政策論

同じくノート報告2回目の前半。個々の報告はばらばらで関連性がないようにもみえるが、人々の楽しみを求めた行動という底流において共通項が多い。受講生による報告を注意深く聞いて、話題を見つけそれをもとに15分程度意見交換を行う。10時半にぴたっと開始できればこの時間を30〜40分とることができるのだが。次回もう一度トライしたい。レポート提出まであと2週間。一定の成果にまとめてこれを公表・提示するということは確かにしんどい面がある。しかし、たとえささやかなものであれ、講義の成果を「記憶」や「空気」で終わらせず、電子媒体に足跡として残しておきたい。

 

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03/06/24.Mon.

 

行政学概論

テキストの17章と18章。受講生に質問する余裕がないというか、説明に夢中になり過ぎるというのか、もう少しリラックスして教えればいいのにと毎度のことながら反省する。授業のやり方というのはなかなか奥の深いものなのかもしれない。納得できる授業というのは1年間に数えるほどだし、受講生の受け止め方はおそらく自分の感触とは違うものがあるであろう。ともかく予定通り進む。終了後、出席カード回収時に、一人の受講生が7月11日(金)は月曜の時間割ではないのになぜ試験を行うのかと尋ねてきた。変なことを言うなと思い、聞き返してみると、11日に月曜時間割になっているのは生協カレンダーの間違いで、学生課ではこの日は通常通り金曜の授業が行われるとのことであった。そういえば、記憶では生協カレンダーを見て、日程を訂正したように思われたので、慌てて、HP上の日程を変更し、7月14(月)に試験教室を確保。その他ゼミや卒論指導も変更する。得したような損したような変な気分である。7月21日(月)が「海の日」であるため、いずれにしてもそうなると月曜の時間はあと3回か。ゴールが見えてきたが、他の授業も含めてそれまでにやらなければいけないことはまだまだあるという印象だ。

 

行政学演習A

最初の30分を使わせてもらって、余暇政策論受講の4年生をゲストとして迎え、就職活動についての経験談を語ってもらう。3年生に良い刺激を与えてもらったことに感謝したい。その後2つのグループによる発表。少しずつ現場の視点から考察することの方向性が見えてきた。残りの時間で、先週の土曜日にISFJの説明会に参加してもらった2名の受講生から今後の予定も含めて報告してもらう。やるからにはしっかりと取り組まなければいけないという思いが伝わってきて、そのための体制を整える時期にきているのかもしれないと感じた。半期のゼミなのでゼミの後期履修についてどうするか率直に尋ねたところ、どうやら5〜6名が前向き、3〜4名が迷っているという印象を受けた。来週にはこのあたりの方向性が固まってくると思う。また、この時間だけでなくサブゼミとして今後はISFJに向けた準備が必要となってくるであろう。とにかく12月13日と14日に向けて今日から実質的なスタートが切られたことになる。来週には実質的なテーマを決定したい。ISFJとジョイントの打ち合わせに参加したゼミ生の交通費をゼミ生皆で分担し合うこととなり、前期会計担当者も決定した。7月7日提出のレポート作成要領についての説明をする時間がなくなってしまった。宇都宮市の特区制度申請についての新聞記事のコピーも来週配布したい。ワード2000でのHP作成についてももう一度確認しなければ。来週はレポート提出前の1週間前となる。各グループから進捗状況についてレジメなしで口頭での報告を行ってもらうことにした。

 

卒論指導

CCCD(コピーコントロールCD)についての興味深い発表。音質一つをとってもいろいろな視点が交錯し入り組んでいることが明らかとなる。常に全員というわけにはいかないが、現時点まで、今までの卒論指導の中で意見交換や積極性において最も活況を呈しているといっていいのではないか。やはり教える側はあくまでもいかに卒論生のやる気を引き出すかという点でサポートしているのであって、本人の問題意識や取組み姿勢こそが、この時間の充実度を左右するということを再確認した。夏休み前の残り3回も大切に臨んでいきたい。7月14日(月)に慰労会をしてはどうかという提案を行う。つまみ等の準備を今度は3年生にやってもらう方向にした。

 

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03/06/24.Tue.

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公開講座(地方自治体入門)

出席は3名であったものの、盛りだくさんの内容となった。まずは先週の質問に答える。起債制限比率、財政力指数、財政再建団体など押さえておくべき用語を解説する。さらに具体的に見ればより深く理解できるようになることを痛感した。テキストは3章の1節から3節まで。実質的に感想を聞けたのは1名のみであったが、現在の地方政治をめぐって、特に住民意識をめぐって一気に意見交換が活発化した。このように予想外の展開となるのも大変刺激的だ。休憩をはさんでレポート作成にむけたメモ報告を行う。受講生のいずれもが構成を真剣に考えてきたことが伝わってきてうれしかった。受講生からの行政資料の提供や新聞記事の提示もあった。来週はテキストの3章の4節と5節、口頭でのレポート作成進捗報告、そして本日受け取った三位一体改革についての新聞記事をもととした話題提供とディスカッションとなる。

 

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03/06/25.Weds.

 

インターネットと政府情報(初期セミナー)

ノート報告2回目の後半。本日でノート報告は終了し、来週の仮提出に向けていよいよ受講生は文章を作成することになる。インターネット情報の氾濫といわれる一方で、国々によって異なるであろうが規制強化の動きも確実にある。インターネットの将来は意外と不安定なものになるかもしれない。いずれにしても利用者には情報の取捨選択能力がますます問われてくるようになるであろう。政府が提供する情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、価値を相反するいくつかの情報源を持つことも大切であろう。

 

余暇政策論

同じくノート報告2回目の後半。時間通りには集まらずやむなく、少し揃った段階で5分程度遅れの見切り発車で報告に入ってもらう。結局、最後は5分ほど超過して全員の報告が終了。個々の内容についてこれだけは質問したいという点をメモしたが、討論の時間がとれず生かすことができなかったのは残念であった。時間配分というのはなかなか難しい。残りの時間に余裕を持っておかないとそればかり気になって、どうしても発表内容の把握に集中できなくなる。交替やフロッピーの出し入れ、ファイルのコピー・貼り付け、開くといった時間を考慮していなかったのがまずかったかもしれない。来週の締め切に「遅刻」は認められない。受講生の奮起を望む。

 

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03/06/30.Mon.

 

行政学概論

テキストの19章と20章。産業大学校で小テストを行った関係で慌てて教室に入る。暑くなってくるとさすがにしんどいが、教室の空調に助けられた。質問をすることなく一方的な説明となってしまったものの、何とか最終章まで終わらせた。薄く広くであったが2年次配当の専門科目としてやるだけのことはやったという思いだ。来年は別のテキストを使用することも考えている。来週は全体の概要について説明し、自分が考えているところの行政研究についても披露できたらと思う。そして再来週の試験で前期の区切りをつけたい。

 

行政学演習A

 まず、各グループから簡単なレポート作成進捗報告。早いもので来週が提出締切日となる。掲載作業もゼミ生にやってもらう旨を伝える。その後は時間をとって各ゼミ生の意思確認をした上で12月参加のISFJに臨む体制についてほぼ固め、ジョイントゼミについて宇大として発表する分科会を3つ選択する。後期に若干の加入があるかもしれないが、ISFJ4名、ジョイント8名という布陣がほぼ出揃った。ゼミ生にとっては未知の領域に飛び込んでいくわけで、不安もあるだろうが、積極的に関わっていけば必ず重要な何かを得ることができると思う。その意味で今日のゼミにおける話し合いそのものが2大イベントに向けた貴重な一歩となったことは確かであろう。

 

卒論指導

PFIについての発表。そもそも民間事業者が提供するサービスと行政が提供するサービスの違いは何か、といったようなことをめぐって活発な意見交換がなされた。事例に直接あたってみることの大切さも痛感した。6月は非常に長かったという印象であったが、卒論指導も前期は残すところあと2回となった。4月以来愚直に卒論指導を積み上げてきたことの意味は大きいと思う。7月に入っても気を抜かずに1回1回を大切にしていきたい。

 

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