200211月 中村祐司の教育日誌

 

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02/11/05.Tue.

 

公開講座(コミュニティ入門)

 早いもので本日が6回目となり後半に入った。まず、テキストの指定箇所を読んできてもらった上での意見交換を行う。休憩をはさんで、レポート作成に向けた口頭説明、そして、今月26日締切のレポートの体裁を説明した。レポートというと学部の学生が書くものとばかり思い込んでいたが、本当のところは年齢など関係ない類のものだろう。この時間が一方的な情報伝達とならず、皆で作り上げていく構成となっているので、やっていて楽しみを感じる。次回はテキストの講読、口頭でのレポート内容の補足、前期「地方自治体入門」のレポートをめぐる意見交換を行う予定。

 

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02/11/11.Mon.

 

現代政治の理論と実際

ノート報告に入る。リンクはどんどん使ってほしいが、できるだけ貼り付けはしないで、個性のあるノート作成を積み上げていけばレポート内容にそのまま反映されるであろう。少人数であることのメリットを授業内容に最大限に生かしていきたい。最後の方で時間がなくなり、ノート報告を急がせてしまった。自分が用意したノートを説明する時間もなくなってしまった。次回からは時間配分に気をつけていきたい。

 

地方自治論

来週試験のため、詰め込み過ぎは覚悟で説明する。地方分権推進委員会の最終報告と地方分権改革推進会議の中間報告と最終報告のポイントを指摘する。解答をあらかじめ自分で作成しておき、これを頭に入れて吐き出すような感じでやってもらいたいことと、各々のオリジナルな解答を作成してほしい旨を強調する。月曜日の振替授業は日程的に面倒ではあるし、週1回のペース配分が切られ確かにやりにくい。しかし、受講生のノート報告を変更された日程にうまく当てはめることができた。曜日をずらしたいとまでは思わず、何とか工夫してやっていきたい。

 

行政学演習B

 ゼミ生は週2回のゼミ(本ゼミとサブゼミ)を意欲的に行っているようだ。ISFJ政策フォーラムへの提出原稿の締切が20日。実際の発表はジョイント合宿の方が早い。終わってみなければ何ともいえないが、こうして2つのイベントへの参加は発表機会の場の比較にもつながり、思わぬ相乗効果を生むかもしれない。来週は国際シンポジウムのコメンテーターをつとめることもあり、変則的に1610分からゼミ生のみでやってもらうこととしたが、心配してはいない。

 

卒論指導

進み具合に濃淡の差があるのが悩ましいところだ。提出まであと1カ月と1週間ほど。その時に爽やかな気分でいられるであろうか。私立大学の教員からすれば、これでも少ないのであろうが、今までのなかでは最も多数の卒論生ということもあり、指導のエネルギーが分散しないように気をつけなければならない。卒論生の発表からインターネット情報の表層性とインタビューで得た情報密度の濃さの違いを感じた。情報の中身は圧倒的に後者に分があるのであろう。両方のメリットを最大限に生かしたような卒論を書いてほしいものだ。

 

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02/11/12.Tue.

 

公開講座(コミュニティ入門)

 前回と同じくテキストの講読から入る。学生と比べて社会経験が豊かなため、それが受け止め方の違いや関連の興味深い話題提供につながってくる。レポートについてはいずれもその骨格が明らかになってきた。このような文章を書くというのは久しぶりだという受講生もいるだろうが、文章として残しておくことの大切さを理解してもらっているので、順調に進んでいる。延び延びになっていた前期「地方自治体入門」でのレポート2本の内容をめぐり意見交換を行った。

 

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02/11/13.Wed.

 

比較政策研究(大学院)

2名ずつの発表が軌道にのってきた。各々、NPOが抱える課題と住民投票条例をめぐる実際について発表を受けて意見交換を行った。両テーマには共通の課題も透けて見えるような気がした。要は地域・コミュニティレベルの問題関心をいかに喚起させるということか。

 

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02/11/18.Mon.

 

現代政治の理論と実際

ノート報告の方もうまい具合に回転してきた。たとえ短い時間でも発表するということが受講生に刺激を与えているようだ。この時点になってようやくメンバーが固定化しすっきりしてきた。再来週以降の発表を割り当てる。次回は早12月となる。時の流れは年末に向けて加速化している。

 

地方自治論

前半は試験。筆の動かない受講生は見当たらず、質の高い解答が多いのではないかと期待が持てた。ここで一区切りして、後半はレポート作成についての説明やアドバイスを行う。こういう時に昨年のレポートなどをHP上に掲載しているので、説明する側としては助かるし、受講生は参考事例には事欠かない。いずれにしても本日の授業は折り返し点であり、受講生には後半の奮起をさらに期待したいところだ。(この日、午後からのシンポジウム出席のため、ゼミと卒論指導は院生にも手助けしてもらい自主的にやってもらった。)

 

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02/11/19.Tue.

 

公開講座(コミュニティ入門)

 来週がレポート提出日。HP掲載の手順や掲載方法について説明して、公開についての承認を得る。内容については皆まとまってきており、完成間近という感じだ。テキストは自分が執筆した日光バックスについての第91,2,3節をめぐって意見交換する。地方分権のここ1,2年の動きについてレジメをまとめたものの、説明する時間がなくなってしまった。

 

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02/11/25.Mon.

 

卒論指導

 大学祭後片付けのため、授業はなし。演習についても別の曜日にジョイントに備えた模擬発表を行うことになったが、卒論指導については締切が迫っていることもあって当初の予定通りに行う。この時期になって進捗具合に個人差が出るのは仕方がない。要は書く態勢に入ったときに今まででどれだけ資料収集や思考の蓄積がなされてきたかによる。好不調の波は誰にでもあるだろうが、残された時間であきらめずにトライしてほしい。

 

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02/11/26.Tue.

 

公開講座(コミュニティ入門)

 レポート提出日。3名がきっちりと締切を守ってくれた。これだけでも公開講座を開設した意味があったように思われた。スキャナ読み込みにより食われるであろう容量が気にはなるものの、さっそく掲載作業に取り組みたい。テキストは94節。スポーツ振興論だけに終わらず、地域の活性化とはどのような意味を持つのかについても意見交換がなされた。先週できなかった地方分権推進改革会議のレジメを配布して説明する。いよいよ次回がラストである。

 

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02/11/28.Thur.

 

公開講座(地方分権と自治体のまちづくり)

 まちづくりカレッジと称したオムニバスの公開講座の2回分を担当し、その第1回目。地方分権の今日までの流れに関する6ページ分のレジメを配布し、できるだけ簡潔に説明するよう心掛けた。機関委任事務、自治事務、法定受託事務の性格についても理解してもらえたようだ。6名の出席者からは率直な質問や意見が出された。来週は身近なレベルから分権の課題を考えてみたい。

 

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