2002年5月 中村祐司の教育日誌

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02/05/29.Weds.

 

インターネットと政府情報(初期セミナー)

リンク集作成のためのサイト紹介の3回目。発表者が興味を持ってサイトを当たっているのが分かる。それにしてもインターネットの世界はまさに日々増殖しているという感じで、その勢いにはすさまじいの一言だ。有用なページを3人で捜すという作業は決して無意味ではないだろう。どのような体裁で、どのような説明の仕方でリンク集を作成するのか、いずれは決めなければならないが、もうしばらくはこの調子でサイトの選定に取り組んでいきたい。

 

余暇政策論

ノート発表の二巡目の前半。サッカーフーリガンや代理人問題、キャンプ地におけるチームと住民(組織)との交流など、この巨大イベントの切り口は豊富である。受講生も一味違った視点から、明後日開幕する大会を眺めることができるのではないだろうか。その規模はともかく、何か予測不可能なことが生じた場合の対応状況についても注視していきたい。

 

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02/05/28.Tue.

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公開講座(地方自治体入門)

2名に現段階で考えているレポートの内容について語ってもらったが、聞き手には大変勉強になった。当該地域における生活者の視点には鋭いものがある。地方自治に関する研究をしているといっても、知らず知らずに住民の視点から遠ざかってしまいがちで、この点は気をつけなければいけないと思った。県行政の組織について、図を配って説明。このような資料を機会を見て今後も配布するつもりだ。地方分権の流れについて、地方分権一括法の成立以前まで説明する。 

 

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02/05/27.Mon.

 

行政学概論

テキストの7章と8章。ポイントを押さえるつもりであったが、議院内閣制の機能不全のところで、与党機関の政策決定への介入例を長々としゃべり過ぎてしまった。早いもので、再来週試験となる。勉強のやり方についてアドバイスし、試験会場や試験時間についても知らせる。受講生の人数が漸減傾向にあるものの、何とか最初のハードルをクリアしてほしい。

 

行政学演習A

演習開始時にHPにノート掲載していたのが1名だったため、思わず「ここはコンピュータ教室ではない」と小言が出てしまった。手段としてのコンピュータ操作をこの時間にやらなければいけないのは痛い。慣れるしかないので、演習以外の時間にどんどんいじってほしい。便利な操作方法やHP作成のアイデアなど、自分がゼミ生から教えてもらいたいというのが本音だ。やはりコンテンツが最優先であって、HPの体裁はあまり重要ではないのではという思いを強くしている。ゼミの後半はコンピュータ作業に当てる。ここから発信できる場があるということはとても意義のあることだと考えている。

 

卒論指導

若干4名であったが、内容は濃かった。就職活動や公務員試験の準備など各々が厳しい事情を抱えながらも、こうして出てくることは決して無意味ではないはずだ。問題意識や情報を共有することは大切で、しかもその内容を電子発信することができるというのは考えみればすごいことで、自分の学生時代が浦島太郎のように思えてくる。卒論指導は夏休み前どれだけできるかで、10月以降の展開が変わってくる。1回1回を大切に進めていきたい。

 

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02/05/22.Weds.

 

インターネットと政府情報(初期セミナー)

 リンク集作成のためのサイト紹介の2回目。発表にそれぞれの個性が出て面白い。検索ツールの紹介では、こういう便利なものがあったのかと思わせるものもあり、インターネット利用をめぐる可能性の拡大をあらためて再認識した。コメントの書き方、サイトの紹介をどのようなスタイルでやっていけばいいのかなど、知恵を出し合って進めていきたい。

 

余暇政策論

ノート発表が今日で一巡。開催まで10日を切り、代表チームの来日の遅れやチケット配布の遅延、フーリガン対策など、予想もしなかったいろいろな情報が速報で入ってくるようになっている。受講生間での情報の共有が各々のレポート作成に生きるようにしたい。そして、このことが試合の観戦に深みを与えるようになる方向に持っていきたい。

 

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02/05/21.Tue.

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公開講座(地方自治体入門)

 手探りで進んでいるというのが実状だが、少人数なので受講生間での意見交換も重視していきたい。前半は地方分権推進委員会中間報告の総論部分を読む。どうしても大きな議論になるが、時代の流れをつかんでおくことも意味がある。その後、現段階でのレポートのテーマについて述べてもらい、それについて議論した。また、93年以降における地方分権の流れの説明を先週に続いて行った。旅券発給は機関委任事務廃止によって、どうなったのかという質問があり、咄嗟に国の直轄事務になったのではと間違った解答をしてしまった。正解は法定受託事務で、旅券法の改正も行われている。このような質問は大変ありがたい。次回は、受講生に簡単なレジメを用意してもらう。テキストも読み進めていきたい。

 

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02/05/20.Mon.

 

行政学概論

テキスト5章と6章。ポイントを中心に説明したつもりだが、それでも時間が足りなかった。受講生の数が減らないのは心強い。少人数の場合はアットホームな雰囲気で一人一人に目配りしながらできるというメリットはあるものの、この授業のように数十人いるのも適度の緊張感があっていい。それに自分の説明を吸収してくれる受講生が多いというのは気持ちがいい。

 

行政学演習A

 とにかく動きながら考えようということで、レジメを作成した上での簡単な発表をしてもらう。その後の進み具合がこれによって変わっていくので、テーマ設定が大切だ。当面このパターンを続けていこう。後半は、ホームページ作成講習会の様相を呈した。受講生に実際にやってもらいながら、全員が理解しながら進んでいった。要は慣れなので積極的に取り組んでほしい。

 

卒論指導

 3名によるレジメ発表。事前のHPへのノート掲載などほぼ順調にいっているのでほっとしている。終了時間が多少ずれこんでも、落ち着かない雰囲気にならないのがうれしい。発表者の人数もあるし、臨機応変にやっていきたい。他者の発表内容の共有も卒論生間でなされており、この調子で続けていきたい。

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02/05/15.Weds.

 

インターネットと政府情報(初期セミナー)

 リンク集作成のため、実質的にスタート。3人で各々のアイディアを持ち寄って出し合う。掲載の形式や内容にはいろいろなスタイルがあるだろうが、現段階ではあまり気にせずに、多少の蓄積が出来てきた時点で皆で知恵を出し合いたい。やはり、html文書で持って来てもらった方が、掲載時は楽。次回忘れずにその旨伝えたい。

 

余暇政策論

ノート発表のスタート。キャンプ地を対象とした発表が多くてびっくりした。講義で強調し過ぎたかもしれない。メモ感覚で、とにかく自分が問題関心に沿って、興味深い情報を集めてもらいたい。

 

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02/05/14.Tue.

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公開講座(地方自治体入門)

 最初ということもあり、受講生の自己紹介。各々が問題意識を持って参加してくれているのが分かる。今後の進め方とこの講座の意義などについて説明する。とにかく、こちらも勉強させてもらうつもりで、双方向型の講義内容にしたい。地方分権の流れについての説明に、少し入っていく。来週は各自のレポートのテーマ案、地方分権推進委員会の中間報告の読み取り。テキストの読み進め。

 

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02/05/13.Mon.

 

行政学概論

テキストの3章と4章。内容をすべて網羅する訳にはいかないので、ポイントを押さえ、板書をまじえて丁寧に説明した。受講生があきらめないで予習を継続してくれることを願う。

 

行政学演習A

今週から連休明け、本格的にスタート。2名に簡単なレジメ発表をしてもらう。とりあえず進めていくことが大切。後半はコンピュータ操作について説明。資料室のパソコンを積極的に使い、研究室HPもどんどん更新していってほしい。来週は別の2名の発表と、演習室トップのページの暫定版作成を課題にする。

 

卒論指導

卒論指導もこれから夏休み前まで毎週続く。とにかく担当者は発表を行っていくことが大切。レジメ作りそのものと、他の卒論生の前で発表し、それに対する意見をもらうことで、自分が気付かなかった論点を見出すこともあるからだ。

 

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02/05/08.Weds.

 

インターネットと政府情報(初期セミナー)

 連休明け。これから夏休みまで週1回のペースで講義を行っていくことになる。先々の事ばかり考えていても疲れるだけなので、とにかく目の前の1回1回を充実させていきたい。過去2回の流れを振り返り、インターネット利用の醍醐味や課題について説明する。良質サイトを紹介しているサイトを紹介した後、今後の進め方を提案する。各自がレポートを作成する従来のやり方を変え、共同でリンク集を作ることにする。来週から各々が選んだサイトをコメント付きで持ち寄って、これを皆で検討し、掲載の是非を決定していくというやり方。初めての試みだが、とにかく前期を通じてこのスタイルを貫いていきたい。

 

余暇政策論

とりあえず、レポート締切日を決定し、受講生によるレジメ発表の仮の進捗表を提示する。新規受講者と欠席者がいたため、後で発表順を訂正しなければならなかった。テキスト「公共を支える民」についても各週読み進めていく分について提示する。レジメファイルの作成の仕方について、昨年後期の地方自治論受講者が多いと錯覚して簡単に説明したが、今回の余暇政策論が初めてという受講生の方が多く、説明をやり直さなければならなかった。ワールドカップという大枠のもとで、様々な切り口があることを強調する。サポーター組織のサイトやスポーツとビジネスをめぐる新聞掲載の小論にも言及した。あと3週間強で開幕となるが、この間インターネット情報も百花繚乱となりそうな予感がする。

 

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