2001年12月 中村祐司の教育日誌

 

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01/12/03.Mon.

 

現代政治の理論と実際

レポート提出日。少人数のため各自のレポートにさあっと目を通し、誤字のチェックを行う。じっくり読むのは後になるが、力を入れて書かれたものは何となく伝わってくるので不思議である。

 

地方自治論

同じくレポート提出日。残念ながら全員提出とはいかず。ホームページへの掲載作業を行う上で苦労するのが未提出者の扱いである。レポート内容を共有するというやり方は、やはり人数的にこのくらいが限度だと再認識した。

行政学演習B

ジョイント合宿最終的な打ち合わせ。いよいよ本番が迫ってきた。紙の表裏を用いて冊子形式にすることと、あくまでも文章として提示することを再確認する。

 

卒論指導

卒論も提出が迫ってきた。自分が今まで論文を書いてきて、やったこと以上のことは成果として表れないということを経験的に確信しているが、そのことは卒論生にとっても同様だろう。「練習は裏切らない」と確か以前巨人にいた西本投手(現在は野球評論家?)が言っていたが、まさに論文作成についても当てはまりそうだ。

 

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01/12/04.Tues.

 

比較政策研究(大学院)

何とか英語のレジメ?らしきものを作成するが、実態は新聞記事の内容理解とポイント提示で精一杯。受講生2名のレジメの方がよほどしっかりした論点を提示している。それでもやはり英語での相互コミュニケーションが講義や研究指導の中で今後は義務的なものとなる傾向にあり、目の前のことを少しずつでもやっていくしかない。

 

 

修論指導

修論作成も大詰めの佳境に入ってきた。何だか今までの自分の役割は2名が走るマラソンのペースメーカー役のようなものに思えてくる。できるだけの声援は送るが、あくまでも完走するには一人一人が自分の力に頼るしかない。

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01/12/05.Weds.

 

公開講座「市民の政策提言とまちづくり」

十数名の社会人の方々を相手に、地方分権の流れ、地域発の政策分析をめぐる提言、発信手段としての研究室HPの利用などについての講義を行う。途中休憩が入ったものの、2時間があっという間に過ぎてしまった。熱心な受講生には逆に頭が下がる思いがした。

 

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01/12/10.Mon.

 

現代政治の理論と実際

ジョイントゼミの疲れでややふらふらした状態で教室に入る。レポートをめぐる議論の前半。自分も一メンバーとして参加させてもらい、受講生間で絶対的な答えのない解決策を求めて意見を出し合った貴重な時間となった。

地方自治論

同じくレポートをめぐる議論の前半。活発に意見を述べる受講生もいてうれしかった。司会の時間配分を考慮した巧みなさばきにも感謝。

 

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01/12/17.Mon.

 

現代政治の理論と実際

レポートをめぐる議論の後半。やはり解決策を模索する試みが全員で続いた。最後の方は現時点での皆の知恵を出し切ったような感じで、その意味では心地よい疲労感を感じた。

 

地方自治論

同じくレポートをめぐる議論の後半。レポート提出遅延者の中で、挽回に向けて積極的に発言した受講生もいて少し安心した。司会の力量にまたまた恵まれ、見事時間内で治めてくれ大変ありがたかった。

 

卒論指導

研究室内での卒論提出締切日。指導する側としてはここからが正念場となる。じっくり目を通して言い回しや、修正箇所について助言しなければならないからだ。どうしても個別に指導する時間を取る必要があり、その日程を決める。

 

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01/12/18.Tues.

 

比較政策研究(大学院)

3人で今まで勉強したことを踏まえて、アフガンニスタン情勢の今後について知恵を出し合った。この時間に話し合われたことに注目するものは誰もいないであろう。しかし、韓国、マレーシアの院生の見解に耳を傾け、真剣に意見交換を行う機会を定期的に持てたことは大変貴重であった。

 

修論指導

研究室内での修論提出締切日。決して卒論指導の手を抜いているわけではないが、修論となるとより批判的な目で精緻に読んでいかなければならない。書き手が必死ならば読み手も必死にならざるを得ない。「風雲急を告げる」というか、にわかに指導力が短期間で試されるような正念場がやってきた。

 

 

*以後の年内における講義関連の実質的補講や卒論指導、修論指導についての記載は省略。

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