yoka010502 ノート整理03(中村祐司作成)
文化省の最新のスポーツ政策であるThe Governments Plan for Sportの続き→
http://www.culture.gov.uk/sport/index.html
22)コミュニティスポーツの領域は以下の4つである。
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スポーツ施設の提供
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スポーツを通じた社会的包含とコミュニティの発展
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コミュニティにおけるスポーツの展開
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スポーツに携わる公務員、コーチ、指導者、公職者、行政職員、ボランティアの研修と能力向上
コミュニティによるサービス提供
ここでの勧告のいくつかは、多くの地方自治体にとっては無理な注文として映るであろう。こうしたことの認識をした上で、私たちは「地方文化戦略指針the Local Cultural Strategy Guidance」(*文化活動全般に関する政府の戦略政策か?)と同様なアプローチを行う。すなわち、あらゆる領域での既存のサービスや施設についての検証を奨励し、現実的で時宜にかなった方法を採用するのである。/////
向こう5年間の発展戦略において、地方自治体は新設で拡張された室内・室外施設が、性差、年齢、民族的多様性、障害者のそれぞれの異なるニーズを基盤にした参加の公正な機会提供を確保するために、関係機関と協議すべきである。
運動場Playing
Fields
向こう10年間で地方自治体は、公的(教育やレジャー)、私的、ボランタリーな施設設置を含む、すべての屋外運動施設に対して包括的な調査を行うことを強く望む。///私たちは地方自治体が既存の施設提供や自治体や近隣のニーズにもとづいて、一人当たりのサービス提供の目標(それによって、ベストバリューBest Valueに照らし合わせた形での測定が可能になる)を設定することを奨励している。地方自治体をサポートするために、
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向こう5年間で、スポーツイングランドは文化省、教育雇用省、環境省との協議を経て、地方自治体が運動場の調査を完遂し、特定の地方スポーツ発展目標Sports Development Objectivesに連結した地方における運動場戦略を展開させるための指針を出すであろう。スポーツイングランドはNOF(新しいスポーツ機会のための基金)の緑地スペースGreen
Spacesイニシアチブの一部を形成するこの仕事をスタートさせた。
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文化省は、地方における利用可能な運動場確保のための戦略と並行して、緑地スペースの確保に資金を提供する諸組織に対して優先的に資金配分を行う奨励策をとる。
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新「政策計画指針17」の草案が間もなく環境省から出される。これには、地方発展計画を統合するものとして、運動場や広場の設置戦略に取り組む地方計画立案機関Local
Planning Authoritiesを誘導する最新の指針が含まれることになるであろう。
加えて、学校の運動場と共に、政府は既存のコミュニティ運動場を守り、可能な限り設置していく方針を決定した。すなわち、
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既存の運動場の保護はさらに強化され、スポーツイングランドへの権限委託にもとづいて「新しいスポーツ機会のための基金」を用いた緑地スペースの確保というイニシアチブが、より多くの運動スペースの開発に向けて新しい付加的なリソース(イングランドにおいて3150万ポンド)を提供するであろう。新たな開発は戦略的ニーズと地域的に賛同された目標にもとづいたものになるであろう。
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文化省、環境省、教育省、スポーツイングランドは、フィジカルレクリエーション中央カウンシルや全国運動場協会と協働し、運動場に対する共通のアプローチを維持する。
屋内コミュニティスポーツ施設
スポーツイングランドは、向こう3年間で人々がアクセス可能な全ての諸施設の包括的で詳細な事項を含む、施設の拡張可能性に関するデータと計画モデルについて検討する。利用者において最も優先されるのは一般の人々である。
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地方計画立案機関Local Planning Authoritiesは、スポーツとレクリエーションをめぐる発展計画政策を作成する際に公的サービスと商業サービスの提供を考慮するよう、また、より社会包含的なコミュニティスポーツ施設を提供し維持するよう計画立案を行う役割を考慮するよう、スポーツイングランドの当該地域担当者によって、奨励される。
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新しい協議機関であるコミュニティスポーツ連合は、コミュニティ施設の開発における良質な実践を奨励し、また、施設運営モデルにおいてコミュニティや社会性を包含する最良の実践例を明確にするよう奨励する。
スポーツを通じた社会的包含とコミュニティ開発
* 最初に「スポーツが人種的な障壁を取り除く」というマンデラNelson Mandelaの言葉を引用。
国家レベル、広域地域レベル、地方レベルにおいて、スポーツはしばしば複雑性、諸機関間のイニシアチブの中核に位置する。///
26)特にセクター間でのパートナーシップの協働についての課題を鮮明にし、地方自治体の地方におけるコミュニティニーズへの応答を促進することが強調される。パートナーシップアプローチは「地方戦略パートナーシップLocal
Strategic Partnerships」の展開やコミュニティ計画を伴う近隣の刷新的なイニシアチブ、そしてコミュニティのニーズや願いを実行することに重きを置いたベストバリューを通じて強調される。スポーツを中心に据えた機会提供やイニシアチブの大要を計画が持ち得るように、国と地方のそれぞれの網を引き寄せることが重要である。/////
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コミュニティにおいてスポーツが直面している課題を明確にし、国、地域、地方レベルにおいて鍵となるスポーツ投資者stakeholdersを呼び集めるため、2001年の夏までは、文化省は国家スポーツ戦略計画会議の創設とコミュニティスポーツ連合を監督する。優先策として、コミュニティスポーツ連合はこうした諸課題に取り組むにあたって必要なものは何かということを明らかにするプランを作成する。
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ますます、地方自治体コミュニティ計画では機関相互の協働やパートナーシップに焦点が当てられている。スポーツは諸個人やコミュニティが発展するための強力な道具であり、地方再建のためのパートナーシップにおいて重要な役割を果たし得る。他の政府イニチアチブは多大にそのための土壌を整えた。例えば、ベストバリューにより、地方自治体はコミュニティの願いをより理解するようになり、これを通じて、地方自治体はスポーツが諸個人を積極的にコミュニティに関わらせるように促進し得ることを理解した。「文化戦略Cultural Strategies」もまた、戦略的な選択肢や全般的なパフォーマンスやリソースを設定することによって、コミュニティニーズを理解する土壌を整えた。地方厚生戦略により身体活動が健康に及ぼす好影響についての理解がなされた。そして、このことが「田園における健康のための散歩the
Countryside Agency’s Walking the Way to Health」
といったイニシアチブにつながった。
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(*社会的疎外を克服するための方策として→)
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教育省・文化省共同アドバイザーを任命設置することで、文化省は、環境省(地方自治体のスポーツ・レクリエーションサービスの提供に焦点を当てる)、厚生省(健康増進における身体活動の役割に焦点を当てる)、そして内務省(犯罪や薬物使用の減少に果たすスポーツの役割に焦点を当てる)との間で相互に職員を派遣する可能性を検討することを明らかにしている。
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文化省、スポーツイングランド、地方政府協会は、スポーツが社会的包含に寄与し得るということの既存の、また、継続中の調査研究を調整する活動を今年から始める。
レポート提出締切日は7月4日(水)(提出の仕方等については追って提示。)
<中間発表者の日程>→本日出席の人数にもよるが、一人3回を予定。1回目が5月16日と5月23日、2回目が5月30日と6月6日、3回目が6月13日と6月20日。取り敢えず、この時間内に5月16日と5月23日の発表者を割り当てる。発表時間は1名3分〜5分。
<ホームページの紹介>
http://www.csj.co.jp/whatsbest/
上記 CSJ What's Bestの
http://www.niji.or.jp/home/yisozaki/index.htm
が半端ではない。
上記をクリックして、
「4月27日 の おすすめURL」として目に入ったのが
「デジタル王朝文学館」。
http://www.heian-library.com/home.html
説明には、「『源氏物語』を中心に王朝文学を特集しているインパク参加サイト。
『源氏物語』を漫画化した大和和紀や俵万智などの著名人が現代の感性から古典
文学の魅力を語っているほか、瀬戸内寂聴訳の・・・」とある。古典の世界も
これだけデジタル化されるのかという驚きを受けた。残念ながら内容をゆっくり
読めなかったが、源氏物語を現代風に読みこなす雰囲気が漂っている。
この中の「瀬戸内寂聴の世界」に入った。
http://www.heian-library.com/0308/html/sekai_top.html
執筆姿の写真や年表をたどるだけでも重厚な生き方が伝わってきて興味深い。
次回までに、テキスト『公共を支える民』第5章「アメリカの自治から学ぶべきこと・学ぶべきでないこと」の1節と2節を読んでおくこと。