011119jichi 講義メモ 中村祐司作成
寄本勝美編著『公共を支える民―市民主権の地方自治』(コモンズ、2001年)
プロローグ 二つの公共性と官、そして民
公共の担い手=官(行政)→公的公共性
民(市民、民間企業)→私的公共性
公共政策=「市民、企業、それに行政の役割の分担と組合せの図式を実現」
役割相乗型の公共政策の追及
「官僚もまた民」「公務員市民」「企業市民」
「官僚化」「民僚化」
第4章「小さな自治体と大きな市民自治」
1 英国は地方自治の母国?
定説の理由:
1) 地方議会の各委員会が行政各部を直接コントロール
2) 限定列挙方式
3) 財源も分離型
批判説の理由:
1) 能率的な行政運営の点で疑問。団体自治の軽視
2) サッチャー政権以後、自治体の守備範囲狭まる。
3) 自主財源は財産課税だけ。歳入の自治の面でも強力とはいえず。
英国の地方「自治体」は弱体(ゴミ行政や保育行政は貧弱。しかし、
「英国の地方『自治体』が弱体であるのは確かだとしても、だからといって、そのことが
ただちに英国の地方『自治』が貧弱であることを意味するわけではない。」
「自治体の強弱と市民自治の強弱は論理必然的な比例関係で結ばれているわけではないの
であって、市民自治が豊かであるのに自治体が貧弱な場合もあれば、自治体が強力である
のに市民自治が貧しい場合もある。」
市民自治積み重ねの結節点として狭域自治体―広域自治体―中央政府
「広狭領域の自治体さらに中央政府にいたる以前に、厚い層をなしている市民自治の営み
のなかで問題解決が図られるのであれば、たとえ自治体さらに中央政府が弱体であったと
しても、なんら問題はない。」
*次回は同章の2
スポーツ政策をめぐる都市間比較―宇都宮市とゴールドコースト市(オーストラリア)を素材にして―
http://www.goldcoast.qld.gov.au/
ゴールドコースト市のホームページ。
市概要:約541平方km。海岸線57km。人口40万人以上でオーストラリアでは6番目に大きな都市。今後10年間で50万人以上に達する見込み。
テーマパークの存在。
(Warner Bros. Movie World, Sea World, Dreamworld
and Wetn’ Wild as well as several wildlife parks such as Currumbin Wildlife
Sanctuary.)
「世界一流のスポーツ・レクリエーション施設」(World-class sporting
and recreational facilities)
Major
events: The Gold Coast is fast becoming the regional sporting and events
capital of Australia. The City hosts many national and international events
including:ゴールドコーストは急速にオーストラリアにおける地域スポーツおよびその大会の拠点となりつつある。当市は以下のような多くの国内・国際大会を主催している。
In addition, the City hosts yacht
classics, horse races, triathlons and competitions in a variety of sporting
codes. Browse our What's On events calendar and
find an event to suit you.
これに加えて、当市は伝統的なヨット大会、競馬、トライアスロン、他の様々なスポーツ大会を主催している。大会日程のブラウザを参照。
(以上、http://www.goldcoast.qld.gov.au/t_std2.asp?PID=255)
によれば、ホンダインディ300では10万人の観客が集まった。
http://www.indy.com.au/therace/circuitmap.sps
にサーキットマップがあり、何と市内道路!をコースにしている。市はこの運営にどのように関わっているのだろうか。駐車場問題、交通規制、シャトルバスの運行など。
次はhttp://www.goldcoastmarathon.com.au/
の検討から。