010611gairon 講義メモ(中村祐司作成)
『公共を支える民』第8章「福祉のまちづくりと障害者の参加」第1節、第2節、第3節
1 福祉のまちづくりにおける三大矛盾の解消
福祉のまちづくりにおける理念倒れ
福祉のまちづくりにおける基準倒れ
福祉のまちづくりにおける資本投下倒れ
「事業の実施前後に障害をもつ当事者である市民///や、まちづくりに関心をもつ市民から、
評価を受ける検証システムがない」
「障害者が各分野で健常者と同様に社会参加し、十分な発言権をもたなければ、福祉のまち
づくりは実現されない。障害者が単に『結果の平等』の分配を受けるのではなく、政策検討
過程や意思決定手続きに加わり、応分の位置を占めるシステムが不可欠」
2 交通アクセス権と二つのバリア
「バリアには、ハード(物理的)のバリアとソフト(心理的・関係的・制度的)のバリアがあ
り、片方だけに偏った解決は望ましくない」
「障害者に対してハンディキャップをもった人びとという言い方をする人がいまだに多い」
3 自治体による福祉のまちづくり
施設福祉から在宅福祉、さらには地域福祉への転換
1970年以降、政府により推進された横断歩道建設事業は障害者の移動権を分断
(1981年以降の)「国際障害者年10年」の後半期:東京都など、「建物、歩道、鉄道、バス停、
公園など生活空間を網羅する整備基準体系」の登場。幅員、舗装状態、勾配などの基準
しかし基準に不備。「部分的なバリア除去策にとどまった」「障害者の政策参加が進んでいなか
った」
次回はテキスト『行政学』第11章、第12章
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