2001,01,16 大学院比較行政研究 上ノ段 憲治
市町村合併から考える中心市街地活性化
1、規模で考える中心市街地活性化
「生産資源」、「労働力」、「土地」あるいは「社会資本蓄積等」は地域の経済力の源泉とな
り、公共サービスを供給するに必要な財源を生むことになる。
@ 生産単位としての地域(35万人以上必要)
A 効率的公共財供給の単位としての地域(最低11万以上必要)
B 自然条件に伴う地域の広がり
香川県を事例に(平成7年国勢調査より算出)
(人口) (合併特例債) (拠点地域)
東ブロック@ 469,975人 約776,5億円 高松市
東ブロックA 97,616人 約618,0億円 大内町
東ブロックB 38,774人 約176,9億円 土庄町
中ブロック 277,254人 約859,2億円 丸亀市
西ブロック 143,382人 約709,3億円 観音寺町
合併の問題点
・合併することによる面積の拡大。
・市庁舎が置かれる地域へ人口・産業インフラが集中し、その周辺地域が地盤沈下する。
2、まとめ
モータリゼーションの進展、大型店舗の郊外化でますます市街地が拡大している。どう
したら郊外化が止められるか、中心地に人が集まるか、現在、様々な自治体で中心市街
の活性化について取り組まれている。しかし、規制緩和の元に行われていては、「いたち
ごっこ」となり、ただでさえ財政難と叫ばれているのにこれでは各自治体とも息切れし
てしまう。自治体といっても大きな地域もあれば、小さな地域もある。そうした、すべての地域が活性化するのは難しく思われる。やはり、規模の小さい地域には産業が発達
せず、規模の大きい地域へ人口が流れていく。そこで、市町村合併によるブロック化で 拠点地域を作り、拠点地域を中心に重点的に活性化を行っていく方策を考えてみたが、
まだまだ問題点は多い。大型店、居住の郊外化をいかに止めるかが今後中心市街地活性化の大きな課題である。
http://www.pref.kagawa.jp/sityosin/4.htmより
●東ブロック Aパターンは、広域行政のつながりなどを重視したものです。
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Aパターン |
Bパターン |
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http://www.pref.kagawa.jp/sityosin/6.htmより
●西ブロックAパターンは、広域行政のつながりなどを重視したものです。Bパターンは、Aのうち、より一体性の高い地域の合併で、Aパターンに至るまでの段階的なものです。
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●中ブロック Aパターンは、過去から現在までの市町の合併の動きなどを考え、また、人口20万人の特例市の誕生を目指すものです。 |
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Aパターン
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Aパターン
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Bパターン
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Bパターン
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Cパターン
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http://www.pref.kagawa.jp/sityosin/6-2.htmより
基本計画が提出されている市町村(香川県)
香川県 |
53 |
H11.3.18 |
JR高松駅周辺から琴電瓦町駅周辺に至る商業地域 |
250ha |
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84 |
H11.4.2 |
丸亀駅を中心に北の丸亀港、南の丸亀城を含む市街地 |
185ha |
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201 |
H12.2.25 |
JR善通寺駅周辺から善通寺までを中心とする区域 |
165ha |
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234 |
H12.4.26 |
琴平町観光エリアを中心とした平成7年度DID指定地域 |
160ha |
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350 |
H12.11.6 |
JR坂出駅を中心とした商店街及び各種公共施設を含む区域 |
130ha |
http://www.ias.biglobe.ne.jp/madoguchi-go/plans/list27.htmより