現代政治の理論と実際

 

 

 

002842y 渡辺

 

今回行われた県知事選挙は、私にとって、とても印象深いものとなった。私は今年で二十歳になったということで、この栃木県知事選挙に参加することになったため、よい機会だと考え、栃木県の現状や、県知事についての情報などを、インターネットを通じて調べてみることにした。しかし、結果は予想外のもので、選挙の翌日は驚いてしまった。それは、現役の渡辺知事が、1000票にも満たない僅差で敗れてしまうというものだった。

さて、これからの栃木県、どのように変わっていくのか、とても興味がわくところです。

 

私は、栃木県出身でわなく、岩手県出身なので、栃木県知事が、県民に対してどのような政策を行なってきたのかは全く知るよしもなかった。しかし、インターネットや新聞などによると、現役の渡辺知事が、長い間県政を任せられているようだったので、はたしてどのようなことが行われてきたのかを、少し調べてみました。

@県庁舎について

今の庁舎は急速に老朽化しているといわれている。耐震診断調査では、平成17年頃までの余命と診断されているそうだ。災害時に緊急物資や医療を確保する拠点となるべき県庁舎が地震に弱くてははなしにならない。さらには、議会錬には傍聴席に行くためのエレベータもなく、多くの県民に迷惑をかけているとされてきた。この事について渡辺知事は、「私は、議会や民間有職者の懇談会での議論を基に、議会の意を受け平成8年には警察庁舎を完成させるなど計画的な整備を進めてきました。また、新庁舎事業費や規模も質素に抑え、財源も7割程度を基金として積み立てている。新庁舎は防災センターとしての機能をもたせ、県民の安全守れるように、また県民が使いやすく、長持ちするものを整備したいと考えております。」と、述べていました。

A県の財政について

県の財政について県民は、心配になっている。借金が多く、大変悪い状況だというウワサが流れているからだ。この事について、「決してそんなことはない。都道府県別の財政の健全度は本県はトップクラスです。無駄を省き、効果的な実施に努めた結果、県の貯金は県庁舎整備の基金を除いても900億円近く確保してあります。このうち財政調整基金は234億円と全国一の規模となっています。一方県の借入金にあたる県債の残高は、平成12年末で9千億円が見込まれてますが、県民一人当たりでは、全国で少ない方から10番目と低い水準です。また、借入の目的も県の景気対策のためと那須の災害復旧への取り組みのためであり、この事業効果で、県の景気回復のテンポは全国でもトップクラスです。また、県債も残高の半分程度が後で国から補償されるもので、全く心配ない。」ということだ。しかし、このような県側からの回答と県民側の反応が正反対になってしまっているのには、理由があるのではないだろうか。私がまだ県政に興味を持っていないこともあるだろうが、あまりにも形になってきていないということが言えると、私は思う。栃木に住むようになってまだ一年も経っていない私ですが、県側に要求したいと思う部分が多くある。一つあげてみると、交通状況の問題だ。私が栃木に来てからまず初めに思ったのがこれだ。とにかく悪いの一言だ。路は狭く、いつ事故が起きても不思議ではない状況にあると思う。実際私も、何回か事故に遭いそうになった。この状況をなんとかしてもらいたいものだ。

このように、渡辺知事は自らの考えを述べていた。一見、私のような素人の目からみると、完璧に見えたりもした。しかし、渡辺知事が落選したのにはどのような意味が含まれていたのだろう。このことについて、「それは、違うだろう!!」と言われてしまいそうで恐いのだが、私なりの意見を述べたいと思う。今、とても話題となっているニュースに、長野県知事のことがある。栃木県と同じように、現役が敗れ、新しい政権になった。ここで考えた事は、田中知事に票を入れた人の内、何%の人達が本当に田中知事に賛成して入れたのだろうかということだ。実は、ただずっと続いてきたものに「飽き」を感じたのではないのだろうか。新しい風をふかせたかっただけなのではないのだろうか。しかしそれは、間違ってはいないと私は思う。このように、今回栃木県にもその波が押し寄せたのではないだろうかと私は考える。

最後に、有権者の立場から一言いわせてもらいたい。はっきり言って、今回の選挙については、直前になるまで、ほとんどわからなかった。何人の人達が候補になっているのかということや、どのような政策を持ち上げているのかとか、インターネットで調べなければ、まったく分からないものだった。果たしてこれでいいのだろうか。選挙演説など、耳にすることなど一切なかった。このままの状態を続けている限り、選挙率が上がることはないと思う。まずは、選挙に関心をもたせるための案を、国全体で思案していく必要があると思う。

<参考>

http://www.w-fumio.com/fsn_qanda.html (ふみお 政策へのQ&A)

http://www.city.moka.tochigi.jp/senkyo.htm (選挙の知識)