寄本勝美編著『公共を支える民―市民主権の地方自治』(コモンズ、2001年)

 

プロローグ 二つの公共性と官、そして民

 

1980年以降のいわゆる『行政改革』の動きには、市民や民間セクターの私的な努力

を強調するあまり、市民の生活問題や都市問題を基本的に公共の問題として理解する

視点に欠けていたきらいがある。『私』と『公共』との関係は、一方が上がれば必ず他

方が下がるシーソーのようなものではない。」(p.2.

 

公共の担い手=官(行政)→公的公共性

民(市民、民間企業)→私的公共性

 

公共政策=「市民、企業、それに行政の役割の分担と組合せの図式を実現」

 

役割相乗型の公共政策の追及

市民、企業、それに行政の活動や役割をどのように組み合わせれば、そこから得られ

る相乗効果がより大きなものになるか。こうした相乗性の世界を問題ごとに具体的に描

いていくことである。」(.2.)

 

「官僚もまた民」「公務員市民」「企業市民」

「官僚化」「民僚化」に注意。