成田空港の航空機離発着数

1日約370便。 貨物量は世界第2位。

 

諸外国が日本国内への乗り入れを要求している実態

タイ、シンガポール、イタリア、香港、マレーシア、ドイツ、フランス、インドネシア、エジプトなど。他、新たな34カ国からの乗り入れの要望がある。

 

東京路線の増便要求(成田暫定並行滑走路の供用開始以降、実施される計画中)

タイ:14便21便

シンガポール週7便➔14便

イタリア:日本航空は週6便➔7便。アリタリア航空は新機材(B777)の導入後、現行の週5便➔週7便以上

香港:両国間双方で週7便追加

マレーシア:マレーシア側航空企業(マレイシア航空及びトランススマイル航空)週9便➔週14便

全日空は週3便➔週7便。日本貨物航空は東京・大阪線の計週6便➔週7便

ドイツ:ドイツ・ルフトハンザ航空は週10便➔14便。全日空は週6便➔7便(東京〜フランクフルト)

日本貨物航空は東京からフランクフルトへの運航を週1便で開始することを計画中。

フランス:双方とも、さらに週4便増やす。(東京〜フランス間)さらに週1便増やす(東京〜ニューカレドニア間)

インドネシア:さらに週5便増やす。

エジプト:週2便➔週3便(成田〜カイロ間)

 

参考文献・インターネット

http://www.narita.com/start/index.htm 成田空港平行滑走路早期完成促進協議会

http://www.mlit.go.jp/ 国土交通省

 

 

青森空港

昭和39年県設置・管理の第三種空港(滑走路1,200m)として供用開始された。その後、高速大量輸送時代に入り、ジェット化に対応した空港の整備が求められ、平成23月に滑走路2,500mの新空港が供用され、現在に至っている。現在は@旅客需要の増大に対応した大型機材就航への対応A国内外との交流促進B冬季間の更なる安全性・確実性の確保のため、滑走路3,000m化の整備を行っている。                              

               

乗降客数:平成11年度には166万人を超える

http://www.pref.aomori.jp/kowankuko/kuukou/zyoukoukyaku.htm

乗降客数のデータ

 

羽田空港国際化について(青森県県土整備港湾空港課で空港整備担当の三橋氏の意見)

@     賛成意見

現在、青森県から海外へ移動する大半の方は、成田空港を利用することを前提として考えています。(韓国・ハバロフスクは青森空港と定期便で結ばれているので除く。)ところが、成田空港へは、青森空港から羽田空港へ移動した後、更に陸路で移動しなければならないため、不便と感じている方は少なからずいるものと思われます。(特にお年寄り等体の不自由な方にとっては、このように利便性の悪さは大きな障害となっていることが想定され、海外旅行を控えている方が結構いるのではと思っています。)羽田空港が国際化されると、利便性が飛躍的の向上するため、上記のようなことがなくなり、結果としてより気軽に海外へ行ける【海外から来日する方にとっては、より気軽に日本を訪れることが出来る。】ということから、青森空港の国内線(東京便)にも好影響を及ぼすと思われます。(利用客が増えるため。)これは、青森空港のみならず、日本全体的にとって当てはまることだと思います。現在、航空産業は多交通機関と比較して順調に発展していると思いますが、羽田空港国際化は更なる航空利用客増加の起爆剤的な可能性をもっているものと思っています。「羽田空港国際化」と併行して「成田空港の国内線充実」にも同様のことが言えると思います。

 

A反対意見

羽田空港の国際化が実現すれば、当然成田空港・関西国際空港の利用客は減少することが予想されることから、羽田空港の一極化が際立つようになり、国土の均衡発展という観点からは好ましくないものと思われます。また、羽田空港の一極化が進むと、万が一羽田空港が使用不能になった際に、代替施設が無くなるわけですから好ましくありません。その他、航空産業が発展するということは鉄道産業等にとっては衰退する懸念が生じるため、社会全般を見た場合、果たして有益と言えるのか疑問が残ります。加えて、既にTV等で報道されていますが、羽田空港の国際化に際しては、地域住民の説得が不可欠です。地域住民の方にとっては大きな犠牲を強いられることが予想されるため、無理をしてまで羽田空港国際化を推進する必要はないとも考えられます。

 

地方と羽田・成田の交通アクセス

 1、鉄道

【成田空港】

京成電鉄(スカイライナーで京成上野より1時間、特急で1時間15分)

JR線(成田エキスプレスで東京駅より1時間、快速エアポート成田で1時間30分)

【羽田空港】

京浜急行(JR線との乗り継ぎで東京駅より30分)

東京モノレール(JR線との乗り継ぎで東京駅より30分)

【成田・羽田間相互アクセス】

京成線・都営地下鉄浅草線・京急線(エアポート快速特急は相互乗り入れ直通運転、標準所要時間1時間45分)

JR線・東京モノレール(1時間30分)

 

 現在では、地方から羽田空港を利用して成田空港へと至る場合、1時間以上を要する。その利便性を向上させるためにも、以下のような計画が立案されている。

まずは東京駅と羽田空港を20分台で結べるようにするため、都営地下鉄浅草線の東京駅延伸計画がある。また、東急電鉄多摩川線と京急線を蒲田駅付近で結ぶ短絡線の計画もあり、渋谷駅から乗り入れができる東急沿線・京王線・小田急線沿線住民にとっても便利になる。更には、成田空港と羽田空港のアクセスも考えると、都営浅草線浅草橋付近での追い抜き線を整備することにより、エアポート快特の時間短縮などを見込む。同時に、北総開発鉄道北総・公団線と成田空港を接続し、京成上野から成田への所要時間を短縮させる。これが実現すれば、京成上野・成田空港間が47と大幅に短縮される(東京都試算)。過去には「成田新幹線計画」も存在していたが、今となっては線路建設費や、それに伴う土地買収などの費用を考え、公共事業縮小の趨勢となっているので実現は難しいだろう。

また、これは私的な意見として、現在は全席指定席となっているJRの成田エキスプレスを、新幹線方式の「指定・自由席併用方式」、或いは立ち席券の発売などを検討してほしい。

 

2、航空

【成田空港】札幌、名古屋、大阪、福岡のみ

【羽田空港】国内47路線

 

成田空港着陸料を、暫定平行滑走路供用開始の来春から国際線は航空機重量1トンあたり現行の2400円から2600円へ値上げし、国内線は同1トンあたり2400円から羽田空港と同額の1800へ値下げする方針。これにより、成田空港は国内線乗り入れ枠を増やす方針である。

 

3、バス

各空港とも都内主要各駅、宇都宮地区、高崎地区、大宮地区、所沢地区、桐生・前橋地区、水戸地区などからのリムジンバス

成田・羽田間にもリムジンバス(標準所要時間1時間15分)

 

各地方都市からの直通リムジンバス網が充実しており、乗り換えも何もなくそのまま空港ターミナルに到着できるため、利用者も多い。しかし例えば栃木県からの利用の場合、東北道はスムーズに流れても、朝晩は首都高湾岸線や東関道が渋滞を起こすため、空港への到着予定時間を多めに考えねばならない。

 

参考文献

杉浦一機 著  『知らないと損する エアライン〈超〉利用術』 平凡社 2001年

東京都都市計画局 『航空政策基本方針』 http://www.toshikei.metro.tokyo.jp/ksk/index.html 2000年

読売新聞 2001年10月18日付夕刊・2001年10月20日付朝刊