ジョイントを終えて

 

国際研究科社会研究専攻1年 趙経超

私はジョイント合宿という活動が今回初めて参加することです。他大学の先生たち、学生たちと分科会、共通会発表の内容について意見を交換しながら様々な分野の知識を勉強しました。自分に対して、よい経験になりました。

自分も分科会の発表を担当しました。内容としては主に外国人の視点から日本に自転車という交通手段をどのように活かして、「シェアバイク」という公共自転車システムは日本の大都市に実現できるかどうかを分析しました。文章を書くとき、各発表を聞くとき自分の知識不足を深く感じました。最後に、先生の一言を思い出した。研究者としては現地で情報を収集することは大事です。

やっぱり留学生としては日本に来て、様々な活動を参加しながら知識を勉強することがいいだと思います。これからの修士論文も頑張ります。

後輩たちも是非このような有意義な活動を参加しましょう。

                                        

国際研究科社会研究専攻1年 孔凡旭

グル―プでは分科会において、「都市における公共自転車(シェアバイク)導入の課題について」として、発表を行いました。

グル―プは私と趙君二人だけで、分科会を準備する同時に宇都宮市まちづくりの準備も精一杯になって、締め切りに間に合うのかといった不安が強くなりました。レジュメ・パワーポイント作成を目指し、一週間ぐらい中村先生の資料室で朝3ぐらいいました。また、毎週の月曜日のゼミにおいて、皆でアイディアを出しあい、不足箇所を相互補完していくことで完成に辿り着くことができました。

当日の発表においては、意外に全然緊張しなかったです。発表後の学生からの質問、およびそれに続く先生方からの講評においては、調査不十分であった点など、多くの質疑・指摘を頂きました。合宿中は非常に様々な知識を得ることができました。個人的にとても収穫が大きかったです。三日間短いですが、一生忘れない思い出になると感じました。

                                        

国際社会学科4年 吉田正絵

今年のジョイント合宿は現役ではなくサポートとして参加させてもらった。早稲田大学の参加が今年からなくなってしまったのは残念なことであったが、今年から新しく山梨県立大学の参加が決定しうれしくおもった。参加者が集まらなかったということで、来年度から集まったらいいなと感じた。

 現役でない分、後輩のサポートをできる限りしようと、準備の段階からコミュニケーションをとるように努力してきたが、前日の発表練習で多く指摘してしまい、もっと前か伝えられればと後悔する場面もあった。しかし後輩がそれを柔軟に取り入れて当日の発表に反映させくれ、うれしかった。

 分科会はサポートに回っていたので他の大学の発表をあまり見ることができなかった が、共通会ではすべて見ることができ、とても勉強になった。「地域の中の外国」という難しいテーマを大学ごとに真剣に考えて発表しているなと感じた。

 結果がすべてではないにしろ、年によっては出ないこともあるグランプリに見事後輩が選ばれたことは大変うれしいことであり、感動する出来事であった。調べてきたことをまとめ、発表するところまでキチンと手を抜かずに頑張ってきた姿を見ていたので、なおさらホッとした気持であった。

                                        

国際社会学科4年 佐川琴美

 今回のジョイント合宿では、まじめな発表が多くあり、面白かった。事前の調査やヒアリングなど、綿密に行ったと分かるチームがいくつもあったため、聴くだけでも十分知識が得られたし、分からない部分を質問し易かった。

特に共通テーマを「地域の中の外国」にしたことで国際色豊かな発表になった一方、前年参加した身としては、繊細な部分もあり調べるのは簡単ではなかっただろうと思う。

その中でグランプリを取れたことは本当に素晴らしいと感じた。お疲れさまでした。

                                        

国際社会学科3年 芹澤由佳

今回初めてジョイント合宿に参加しました。場所は去年までと同じ館山で、景色のよいすてきな場所でした。

 今まで人前でプレゼンする機会があっても授業内での発表でした。そう考えると、他大学の人とプレゼンし合うこと、他大学の教授からコメントがもらえるというのは自身にとってとても新鮮な機会でした。また、共通会においては発表時間と質疑応答時間が長く、それらを30分間行うことも初めての経験でした。特に教授からのコメントはものすごく的確で、気づかされたことが非常に多かったです。

 この合宿に参加するにあたり、準備期間は1ヶ月ほどで、その間はほとんどの時間を合宿の準備にあててきました。それだけ一生懸命になれたのも、「他大学と行う」という点が大きかったのではないかと思います。自分自身で満足のいくものをメンバーと作りたいという思いももちろんありましたが、恥をかくような発表はしたくないという気持ちが大きくありました。実際に合宿にいった際にこの準備に1年ほどかけている大学もあることを知ったので驚きました。

 頑張った甲斐もあり、共通会の発表でグランプリを獲得することができました。しかし結果を残せたことに満足して終わるのではなく、私たちが発表内で提案したことの重要さを訴えて、実行してもらえるよう行動に移していきたいです。

 そして何より一緒に活動した2人、応援とアドバイスをしてくださった先輩方、先生に感謝です。ありがとうございました。

                                        

国際社会学科3年 小瀬理恵

例年そうだが、3年生の後期(10月)から本格的にゼミが始まるという大学のカリキュラムのため、ジョイント合宿には研究室に入りたての3年生が参加する。そのため、ジョイント合宿の雰囲気などが全く分からないまま準備をするのは、相手が分からない試合に臨むくらい大変だった。

後期の3年次のゼミ活動に取り組んだのは今回3人だったが、ジョイント合宿の共通会、分科会と、まちづくり提案という3つのテーマを抱えていたため、11テーマで代表者を振り分けるしかなかった。私は共通会を受け持った。

内容は全員で共有しながら、現地調査もほとんど全員で行ったが、最終的に1万字近くの論文を書き上げ、発表用のPowerPointをある程度準備するのは1人での作業となった。

夏休みに現地調査等は少しずつ行き始めていたが、まちづくりと並行していたため、ジョイント合宿に本腰を入れて取り組み始めることができたのは合宿の約1か月半前であり、時間にも限りがあった。そんな状況の中で、いくつも現地調査に行き、ヒアリング調査を行い、その調査結果を考察しながら新たな提案を練るのは大変だった。また、皆アルバイトやサークル活動もしており、その中でのゼミ活動だったため、特に11月は「11月ってあったんだ」というくらいの早さで過ぎていった。

実際に行ってみるまでは謎に包まれていたジョイント合宿だったが、行ってみると良い経験ができた。共通会は、約100名を前にしての30分の発表に加えて、50分の質疑応答の時間があったが、質疑応答に対応するのは初めてだったため、最初は非常に不安だった。

 しかし、皆で共有しながら進めてきたこともあり、互いにフォローし合いながら対応出来たのは良かったと思う。反省点もいくつかあったが、最終的には2年間出なかったというグランプリも頂くことができ、チームの2人や、アドバイスをくれた先輩、先生をはじめ、関わってくれた全ての人に感謝の思いを伝えたい。

                                        

国際社会学科3年 神林泰暢

私にとって、このジョイント合宿とその準備は、非常に得るものが多かった。限られた時間の中で、授業やその課題をこなしながら、まちづくり提案と分科会、共通会の準備をするというのは、簡単ではなかったが、その分密度の高い時間を過ごすことができた。 

長い時間をかけて「まちづくり」について考えることができ、初めは興味半分だったものが、より深く学びたいと思うようになった。中でも、実際に篠井地区に足を運び、現状を目の当たりにしたことは、地域の抱える「リアル」を知ることができ、本気で取り組みたいと思わせてくれた。

 結果は、共通会でグランプリという素晴らしいものではあったが、悔しさも残った。自分が担当していた分科会が選ばれたわけではないからである。しかし、そこからもまた、大きなものを得た。発表後に、法政大学と四日市中央大学の先生方からコメントをいただき、自分が何を考えられて、何を考えられていなかったかということがわかった。様々な角度から、そのプロジェクトを行う際に何が障壁となるかを検討することの重要性を実感させられた。

 このジョイント合宿で感じた嬉しさや悔しさ、より深く知りたいと思う気持ちは、自分のこれからの大学生活の原動力になることは間違いない。このような素晴らしい合宿に参加する機会をくださった先輩方、常に私たち学生に近い立場にいて支えてくださった中村先生に感謝を伝えたい。本当にありがとうございました。

                                        

宇都宮大学行政学研究室指導教授 中村祐司

 宇都宮大学のジョイント参加はもう20回を超えているので、これまでに参加学生の年齢以上の回数を積み重ねてきたことになる。だからといって飽きが来るかといえばそんなことは全くない。というのは毎回のジョイントに向けた学生の取り組みや報告に向き合う姿勢から、教員も毎回学ぶことが多々あるからである。

 今回のジョイントでは出遅れ感は否めなかったものの、共通テーマにしても、分科会にしても最後はきっちり仕上げてきた。準備の状況が切羽詰まってきてからの追い込み力の発揮が、この研究室の学生の特徴かもしれないし、そのことは教員の特性とも重なるものがあるのだろう。賞どうこうは関係ないとはいうものの、やはりグランプリの獲得は学生の頑張りが宇大のキャンパス外で認められたという意味で嬉しいし、素直に喜びたい。

 同時にジョイントは研究室活動を継続する価値を確認する契機ともなっている。今回はとくに、参加してみなければジョイントの良さは絶対にわからないとういことを前提に、前期の段階から学生に対して多少強引であってもジョイント参加を強く促すことと、研究室ゼミ生の枠にとらわれずに、授業等を通じて2年生にも呼びかけることの大切さを知った。

初めて研究室所属の留学生院生が分科会で発表したことと、研究室に所属はしないものの関心を持った2年生が参加したことの二つは、今後のジョイント参加継続の点でも大きいと思う。

教員の所属組織が国際学部から地域デザイン科学部に変わったことを逆手に取って、これからは「教教分離」(教員の所属学部と教育対象の学部生・院生を分けて考える)の実践として、学年の枠を超えると同時に、学部の枠を超える形で教員側からもさらに積極的にジョイントの価値を呼びかけていきたい。学生の協力も得て、国際学部と地域デザイン科学部との学部横断的な学生・院生参加を目指していきたい。

 ジョイントの前と後とでは参加学生の顔つきが明らかに変わる。若者の成長はこうしたところにも如実に現れるのだ。そのことが年々、年齢の差が開いてくる教員に貴重な活力を与えてくれる。だからジョイントはやめられない。

 最後に年々体力的にきつくなる往復の運転について、行きの大学正門出発は朝6時で十分間に合う。首都高・湾岸線を行き平井大橋下車、辰巳交差点を右折した場合、新小岩駅前を通り、東小松川交差点を左折する。道沿いに行けば京葉道に篠アI.Cから入れる。館山道を出た後は、館山市街方面にではなくその手前で早めに右折し大きめの道路へ入った方がいいように思う。帰りは11時頃にセミナーハウスを出たが、非常にスムーズに宇都宮に帰れた。渋滞を考えるとジョイント最終日にはこの時間帯で宇都宮に向けて出発できればありがたい。