2010まちづくり提案感想

“インクリメンタリズム”と大胆な発想力

中村祐司(行政学研究室担当教員)

 

 ひいき目に見ても本番でのプレゼンでは研究室の2グループが断トツであった。とくにメモなしで一度も視線を落とさずに、会場の大勢の聴講者に直接向き合って、これまでやってきたことを真摯に訴える10分間をやり遂げたことに、自信を持ってほしいし、今回の経験はこれからの様々な場面で必ず応用が利くはずだ。

 また、与えられた一定のスペースをはみ出さんとするかのような、ポスターとグッズの展示にも脱帽する思いがした。プレゼンにしても展示にしても資料室での奮闘・格闘のエネルギーや真剣なテーマ追求の情熱は、来場者に確実に伝わったに違いない。

 もちろん、賞は努力の公的認知という性格を帯びているので、一生懸命に取り組んだ分だけ、獲得に至らなかった悔しさも大きいに違いない。しかし、もうそんなことはどうでもいいではないか。力を尽くした結果、当事者のみに与えられる宝物を研究室の3年生誰もが獲得したからである。この宝物はこれからも色あせることは決してない。

こうした貴重な機会を提供してくれたすべての関係者に感謝したい。

 ところで、2グループに共通していたのは“インクリメンタリズム”(=増分主義あるいは漸進主義)であった。考え抜いた末に既存の施策の方向性に小幅な変更を加えることで、実現可能な“+α”の部分での勝負に賭けたのである。提案の一つのあり方としては間違っていなかったと思う。

 そう認識した上で、発表会終了後の講評の際に今後のまちづくり提案に向けての重要なヒントを得た思いがした。それは「既存資源」の延長上での提案の他に、大胆な発想力にもとづく提案の存在である。今回は後者に軍配が上がった。閉塞感の強い中心市街地の復興など、地域が抱える様々な諸課題の突破口になり得るのは、前者の漸進性だけでは十分ではなく、これを前提にした後者の刷新性なのかもしれない。「既存資源」に頼らない、あるいはこれまでネガティブな評価が定着した「既存資源」の価値を180度転換させるような肯定的・積極的かつ逆転の発想力こそが、これからは要請されるのであろう。

 そのようなことを発表会終了後の余韻がまだ残る翌々日にうっすらと考えていると、サッカーのワールドカップ(W杯)開催国がロシア(2018)、カタール(2022)に決定したことをめぐる新聞記事に出会った。開催能力よりメッセージ性、「安全策」「安心感」より「挑戦」「冒険」に傾くFIFA(国際サッカー連盟)の姿勢が明確になったとの指摘であった。これからのまちづくり提案についても同様なことがいえるかもしれない。 

 

 

まちづくり提案の感想

舘野 治信

 3年生の皆さん、お疲れ様でした

人生経験豊かな放送大学生の発表に1位の座は譲りましたが、両チームとも良い発表でした。「プロスポーツ」、うまくまとめられた素晴らしい提案でした。ポスター展示も良かったです。きっと市政の中で活かされると感じました。「妖精のまちづくり」、ユニークな発想と良い提案でした。ポスター会場で配布したリーフレットはとても素晴らしいものでした。作った皆さんのセンスと努力に拍手です。

今回の経験はこれからの皆さんの学習に大いに役立つと思います。どうぞ、残された1年強の学生生活を充実したものにして下さい。

3年生皆さん、お疲れ様でした。

 

 

まちづくり提案発表会感想

院生2年 中山利之

発表者の皆さん、お疲れ様でした。短い発表時間にもかかわらず上手くまとめていて、事前に内容を見ることができなかった私にも理解しやすいものでした。またA、Bの発表のいずれも発表者の技術が高く、とても聴きやすかった(これ、他団体で出来てる人少なかったと思うよ。)のが素晴らしかったと思います。プレゼンテーションは相手に伝わることが重要なわけで、その意味でとても良かったと思いますし、この経験は、社会人になってからこそ活きるものだと思いますよ。

 

 

まちづくり提案の感想

院生1年 陳 懐宇

まちづくり提案を終えた三年生のみなさん本当にお疲れ様でした。

みなさんの約半年間の準備を見て毎週皆さんの研究結果を聞いて本当に感動させました。二つのグループの発表は大変わかりやすいまとまった内容にできているという感想を持った。二つのグループが作ったポスターは非常にすばらしいと思います。この経験を生かしてぜひ卒業論文と就職のほうも頑張ってください。三年生の皆さんの発表の刺激を受けて私は修士論文のほうも悔がないように頑張りたいと思います。

 

 

まちづくり提案感想

白 宝花

今回のまちづくり提案発表会に参加して、宇都宮市大学の学生団体や個人発想の視点のレベルが非常に高いと感じました。

この中で一番印象的だったのが、「光で彩るまちづくり〜」です。宇都宮に来てそろそろ2年たちますが、宇都宮市内では夜のとばりがおりると、街灯が少ない、暗い道で歩けば、思わず怖がってしまいます。たまには道に迷ったりもします。そして畠山健さんの発表を聞いて、共感しました。それで、私はこの提案がまちづくり提案の中では不可欠で、有意義だと思います。灯光があれば、人が歩きやすい、安心安全で生活できると書いています。最初は先生から「まちづくり提案」を聞いて、どんな提案をすれば良いのかと思いました。ただし、私は身近に感じた街灯については思いませんでした。

同じに、12個提案は皆自分の特徴と作用があります、この提案の中から、皆の知恵と宇都宮市まちづくりのための熱心的努力していると感じました。                                 

 

 

2010年まちづくり提案感想

南 勇文

3年生の皆さん本当にお疲れ様でした。

今回のまちづくり提案では、研究室より2グループが参加し、ジョイントからまちづくりまで皆さんの努力を見ました。どっちでも良い発表と思います。

私としては初めて役所で大学生によるまちづくり提案プレゼンを参加し、ポスター説明者を担当しました。最初は緊張感がありましたが、役所で仕事している中村先生の卒業生たちや他大学ポスター担当と意見交換して楽しい雰囲気だった。

中村先生まちづくり提案を参加させていただき、ありがとうございました。

 

 

まちづくり提案の感想

滝田祥子

 3年生の皆さん、まちづくり提案お疲れ様でした!今回は2グループが参加し、どちらも本番前日まで、プレゼンの練習やポスターセッションの準備を夜遅くまで残って作業を行う姿がとても印象的でした。当日のプレゼン発表、ポスターセッション共に、工夫がこらしてあり、見ごたえのあるものでした。このような発表の機会はめったにないと思うので、

この経験を今後のゼミ活動活かしていって欲しいと思います。

また今回、2回目の参加となりましたが昨年とは異なる提案が数多くあり、今年は放送大学の方々も参加されていて、世代が違う方々の提案を聞くことが出来、良い経験になりました。

 

 

まちづくり提案2010感想

国際学部3年 松谷剛

 今回のまちづくり提案で印象に残ったことは、長期に渡り自分たちのやってきたことを他者に伝えることの難しさでした。レジュメ10ページの内容を発表時間10分でいかに分かりやすく伝え、インパクトを与えるかとても悩みました。他の発表団体はそれがうまく制限時間内に収まっていて、とてもうまい発表ばかりでした。

 夏休み明けからまちづくり提案に向けての調査を開始し、レジュメやポスター作りに苦労したりと、一つの発表のためにここまで時間を費やしたことはなかったので、貴重な経験になりました。また中村先生や院生、4年生の方々の協力が無ければ、ここまでの仕上がりにはならなかったと思います。本当にありがとうございました。そして3年生の皆さんお疲れ様でした!

 

 

まちづくり提案 感想

佐々木真美

 

納得がいかない、これが今の正直な気持ちだ。3年生の後期を、ほとんどこのまちづくり提案に時間を費やしただけに、今回の終わり方は腑に落ちなかった。何より、大学生の提案に対するフィードバックの少なさが残念だった。優秀賞の提案が優秀とされた理由や、私たちの提案の疑問や質問、足りなかった部分はどこだったのか、といった行政側からのフィードバックがなく淡々と事務的に進み、賞が贈られ、終わってしまった。質疑応答もほとんどなく、論文・発表・ポスターがそれぞれどのようにして評価されたのかが明確ではなかった。時間をかけて取り組んできたがゆえに、悔しさが残った。

しかしながら、この提案に向けての様々な活動を通して、自分が大きく成長できたのは事実である。また他のチームの魅力的な発表を聞いて、学ぶことは多くあった。今後もこの経験を活かして、学業に励んでいきたい。

来年の3年生には、ぜひ積極的に動いて調査に取り組み、納得のいく提案を作ってほしい。それは必ず自分の成長に繋がるものなので、大変だが乗り越えてほしいと思う。

 

 

大学生によるまちづくり提案 

3年 中村佳代

 

 この度、大学生によるまちづくり提案では、6月から12月までの半年間、努力に努力を重ね、力を注いできた。8月から2回に及ぶインタビュー活動を通し、本格的にメンバー全員で行った。妖精ミュージアムにインタビューに行く前までは、テーマを追求し、やがて発展していくまでの間、楽しかったことと反面、何度も挫折を味わった。宇都宮市のまちづくりに貢献していくためにはどのようなことを具体的に行っていけばいいのかという目的意識を持って、主にインタビュー活動に取り組んできた。

代表としてメンバーをどのように引っ張っていけばいいのか悩んだ挙句、1つの道を作り、何もないところから基盤創りに励んでいった。正直言って、この半年間の努力は並みのものではなかった。「妖精」という目に見えないものをどのようにしてマップに表し、説明を加えていくのか、何度も試行錯誤を重ねた。責任感が強いせいか、自己嫌悪に落ちいった時もあったが、明るいメンバーの笑い声がいつも心の支えや励みになった。中村祐司先生にも大変お世話になり、温かくご指導して下さったことに心から感謝している。本当にありがとうございました。

発表前日までメンバー全員で何度もリハーサルを行い、1つにまとまった時は、喜びと感動の嵐だった。メンバー一人ひとりに感謝しているのでここでありがとうと伝えたい。そして、私たちを応援して下さった井村君江先生にも感謝している。当日は、新しく創り上げた栃木妖精マップの他、井村先生からお借して頂いたクリスマスフェアリーの展示や、自分たちで作成した宇都宮妖精マップを来場者に手渡した時には、本当にこのメンバーでまちづくりに望めたことに喜びの涙が溢れた。

結果は、自分たちの最高のものを創り出せたと感じている。なぜなら、熱心にマップの説明を聞いてくれた来場者や様々な質問を投げかけてくれた市の職員の方々と意見交換をすることができたからだ。このまちづくり提案を切り口として、反省点を生かし、今、現在の状態で足りない点を大いに克服していくために、今までの活動やそこから学んだ行動力を次のステップに繋げていきたい。新三年生に伝えておきたいことは、何よりも早めのうちから行動を起こすことだ。そうすれば、結果はどうであれ、後悔せず、これからも更なるステップを踏めることであろう。最後に、これからはまちづくり提案の悔しさをばねにして、のびのびと今まで以上に活動を続けていきたい。

 

 

「まちづくり提案を終えて」

3年 秋山果歩

 まずは3年生の皆さん発表お疲れ様でした。夏休みから少しずつ始めたまちづくり提案についての調査でしたが、他のメンバーに頼ったことが多々ありメンバーにはとても感謝しています。

ジョイント合宿後の今回のまちづくり提案では合宿の経験を活かしたいと思い、工夫の無かったパワーポイントを一から見直して作りました。発表時間が10分と短く、ジョイントとはまた違ったいかに簡潔にうまく伝わるようにまとめるかという難しさとの戦いでしたNZまた、先生に助言を頂き行ったパンフレット製作はパソコンの扱いにあまり慣れていない私にとってとても難しく感じました。しかしその分出来上がった時には達成感を感じることができました。今回のまちづくり提案を通して徹底的に調査することや初めてのことに挑戦すること、そして仲間と協力していくことの大切さを学びました。

最後にアドバイスをくださったり作業を手伝ってくださった中村先生、大学院生、四年生の皆さん、ご協力ありがとうございました。

 

 

「まちづくり提案を終えて」

3年 黒川佳美

 後期のゼミでは「ジョイント合宿」と「まちづくり提案」に向けて、みんな論文や発表練習などに一生懸命に取り掛かっていました。三年生の皆さん本当にお疲れ様でした。

 宇都宮市を「もっと愉快なまち」にするためにはどうすれば良いかを考え、意見を出し合ったり、インタビューを行ったりもしました。正直論文を10枚書き上げるのは大変でしたNZパワーポイントや発表はジョイント合宿での反省を踏まえて一から手直しをし、わかりやすい発表を心がけました。今まで多くの人の前に立ち発表をする機会がなかったので、発表当日はいい経験になりました。他団体の提案内容も素晴らしいものばかりで驚きました。まちづくり提案を通じて、多くのことを学べました。今振り返ると大変なこともたくさんありましたが無事に終わってよかったです。

 指導してくださった先生をはじめ、四年生、大学院生のみなさん、ありがとうございました。

 

 

「まちづくり提案を終えて」

3年 酒井理恵

約半年間、4人のメンバーでまちづくり提案に取り組んできました。この半年間、本当に苦労の連続でした。取り組み始めた頃は、メンバーと打ち合わせする回数が少なかったせいもあり、中間発表では「現実性がない」、「根拠が不明瞭」などの指摘を受けました。それからは何度も何度も試行錯誤を重ねて、少しずつ完成度を高めていきました。12月に入ってからはほぼ毎日のようにメンバーと集まり、論文・パワーポイント作成、練習に取り組みました。10分以内の発表にまとめるために、論文を簡潔に要約したり、パワーポイントを工夫したり、とても時間と気力のいる作業の繰り返しでしたNZしかし大変だった一方、「論文10枚」というこれまで書いたことのない量を、メンバーと協力し書き上げた時、パワーポイントが完成した時、そして本番の発表を終えた時の達成感は忘れられません。自分一人では絶対に味わうことのできない大きな達成感を得ることができました。新三年生のみなさんにも、仲間と一緒に一生懸命努力し、大きな達成感を味わってほしいと思います。

最後に指導してくださった先生、先輩方、3年生の皆さん、本当にありがとうございました。

 

 

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