卒業論文中間発表
2007/07/09
塩崎佳那
郊外の大型店と既存地域の共存について
問題意識
日本中で大型店の郊外進出の影響で中心地の衰退などが問題になっている。この状況を何とかしようと様々な対策がとられている。その中で大型店が地域と共存は可能であるか、またどのように共存ができるのか、地域の中での大型店のあるべき姿を探る。また、そのような状態を維持するために地域や自治体などに何が求められるのか。
・大型店が郊外へ進出することの影響・現状
地域に対してどのような影響が出るのか。大型店の地域に対しての社会的責任、役割の大きさ。大型店の出店状況の現状、今後の傾向を文献、商業統計などから理解を深める。
・ まちづくり3法が制定された背景
(まちづくり3法;大規模小売店舗立地法、都市計画法、中心市街地活性化法)
大型店の郊外進出が活発化してきた背景、それによって地域がどう変化してきたか。それぞれがどのような目的で制定されたのか。どのように運用されているか、されるべきか。
・中心地の現状
郊外の大型店との競争に勝ち抜くために中心地で行われている取り組みについて。そしてその効果や成功要因、問題点は何か。
⇒商店街全体が連携している事例、宇都宮市の事例、産学官連携の事例、先進的な事例などから考察
・まちづくり3法の効果
既に基本計画を提出・実施中の地域を参考に、どのように活用すれば効果的か、地域にとって効果的か、そして問題点、課題、これからに望まれること、改善点などを捉える。
今までのインタビューや事例の研究から、地域と大型店の共存には、自治体、既存の地域の商業者(商店街の人々など)、企業の三者が共通の目標を持ってまちづくりに取り組んでいく姿勢が必要不可欠であると感じている。そのため、この三者の連携がこの論文では重要になるのでは。
研究課題・それを取り上げる理由
近年、大規模小売店舗(以下大型店)の郊外への進出が活発化し、中心地の商業の衰退、空洞化が問題となっている。このような状況を改善するため、様々な取り組みや法の整備が行われてきた。しかし、これらは本当に中心地の商業、そして地域全体の活性化につながるものであるか。
それによって地域にどのような影響が出るのかを考える
今後の大型店のあるべき姿を探る。
地域にどのように貢献すべきか、既存の地域とどのように共存していくべきか。
大型店の出店の際にもとめられるもの。
そもそも既存の商店街や中心市街地と、郊外の大型店の共存は可能なのか?
大型店が問題視されるのはなぜ?
今後の課題
行政の力はどのように地域の商業の発展に貢献できるか
商業の発展に行政は貢献すべきか
まちづくり3法は郊外のスプロール化の歯止めになっているか
既存の地域の商業と大型店が共存することは可能か
どのような状態が望ましいのか
郊外に進出する大型店は地域にマイナスの影響を与えるのか
郊外への出店の規制を強めれば既存の商業の衰退に歯止めがかかり活性化することが可能か
中心市街地活性化法の認定地域ではどのような取り組みがなされているのか、その結果どのような効果や傾向が見られるか。
既に計画を実施している地域での成功例と課題