感想:「大学生による
まちづくり提案」に参加して




ちづくり提案を終えて

 年 藤 沙織


大勢の人の前でプレゼンを行ったまちづくり提案は、とても緊張しましたが、良い経験でした。ジョ イント合宿が終わりひと息ついたのも束の間、まちづくり提案への準備を始めましたが、パワポ作成、ポスターセッションの準備、発表の練習をしていくうちに あっという間に当日を迎えていました。

 当日は自分たちの順番が近付くにつれて、心臓のバクバクが止まらなくなっていましたが、発表中ははっきり 内容を伝えよう、練習の成果が出そうと必死でありあっという間に時間が過ぎていました。提案の内容に関しては、ポスターセッションでも質問されたり手厳し い指摘を受けたりし、つっこみどころ満載だったのかなーとも思いますが、無事に発表を終えることができてほっとしました。また、他の団体の発表を見て感心 したり、参考になることもあったりし、刺激を受けました。残念ながら賞は取るに至りませんでしたが、とても実りある1日でした。

まちづくり提案で今年のゼミ活動が終わったのだなぁと思うとなぜか不思議な感じですが、一安心で す。

 

〈ここでメッセージを☆〉

ジョイントから同じグループとして一緒に頑張ったかおりん。本当にどうもありがとう。かおりん は、本当に頑張り屋さんだから仕事が早くてアイディアもいろいろ出してくれて、あたしが甘えてしまったところがたくさんあったと思う。仕事をたくさん任せ てしまったのではないかと反省しています。かおりんを見てあたしは何度も頑張ろう!って思ったよ。かおりんとまちづくり提案まで一緒にできて本当によかっ た。この約3か月間ほとんど一緒にいたね(笑)かおりんとだからあの提案、そして発表ができたのだなぁと感じています。 これまで大変なこともあったけれど一緒にできて楽しかったよ。

それから、大谷石グループのまだん、久直、よしみ。お互いの研究でいっぱいいっぱいだったけれ ど、このまちづくり提案までの活動を終えて、みんなさらに距離が縮まったように感じます。大谷石の発表聞けなかったことが心残りです…。これからも頑張っ ていこう!


最後になりますが、ご指導くださった先生、提案発表の当日会場までかけつけてくださった4年生の皆さん、OBOGの方々、そして梓澤さんをはじ め、お世話になりましたうつのみや市政研究センターの皆様、本当にありがとうございました。


 

まちづくり提案を終えて

3年 小島 久直

ジョイント合宿、まちづくり提案と12月はなかなか慌しいものでした が、普段学校で習うべきところを改めて勉強した面があると思いました。

例えば、まちづくり提案においては他県の大学が集うジョイント合宿とは違い、「宇都宮を知っている人達」へ のプレゼンなのでどこを省き、何を掘り下げるかということに苦労しました。

更にパワーポイントを使用するに当たっても、文字の大きさや内容の整理、といった見易さへの配慮が必要で す。発表会のポスターセッションはパワーポイントとは少し性格の違うものなので、差別化を図る工夫もしました。

こういった作業は地味ながらも大量の時間が必要で、言いたいことを簡単に伝えるというただそれだけのことで も大変な作業だと知りました。しかし、これらは勉強に限って必要なことではないので、こういった作業の大変さを知っただけでも勉強になったと思います。

提出間際は電算室で半日以上を過ごし、電算室の住人と化して論文を仕上げた時もありましたが、今しかできな い貴重な体験ができたと思います。最後に住民だった皆さん、お疲れ様でした。



 ちづくり提案に参加して

    3齊藤香織


 「さぁ、いぐけ」という題材で高齢者目線から見た中心市街地活性化の提案を発表しました。結果はどうあ れ、この論文の為に半年かけたかいがあったと思います。この発表に行き着くまでに3人(私とさおりん)の足でフィールドワークを行い、論述の流れを考え、 議論を重ね、後半は毎日パソコンとにらめっこしながら一つの論文をまとめあげました。議論は毎回白熱していたと思います。(笑)また、ジョイント合宿と今 回の発表から、人に自分の考えを説明する力も少なからずついたと思います。

 当日は、様々な人が私たちの発表を聞いてくれ、ポスターセッションでは真剣に質問してくれました。このよ うな市民の方との意見交換は稀であるのでとてもいい経験になりました。そしてたくさんの人とのやり取りのなかで自分たちの考えの欠点や考えつかなかったこ とを指摘されたことは今後の自分の糧になると思います。何より嬉しかったことは交通政策課の方や市政研究センターの方が私たちの提案を今後の政策の参考に してくださるといってくださったことです。その日限りの発表ではなく、自分たちの考えが宇都宮市の今後に少しでもつながり、貢献できる。自分たちのやって きたことはきちんと市の力となれているという事を実感しました。


 ジョイントとまちづくり提案を終えて今実感することは、この半年の長い期間で私は一つの論文を作成するこ とがこれほどに大変で、有意義なものであるということを知ることが出来たということです。一つの問題に対してとことん議論し、推敲し、発表練習をし、本番 を迎える。この一連の作業の中からたくさんの力を身に付けられると思います。やりきった後には大きな達成感とともに研究してきたメンバーとの信頼関係も築 けるのではないでしょうか。一緒に研究してきたさおりん、お疲れ様。これからも卒論とかとか…頑張りましょう〜。



まちづくり提案の感想

3中野良 美

 無事に終わって何より、という感じだ。一時はどうなることかと思ったが、論文もまとまり、当日 の発表も自分では合格点である。論文内容はまだまだ未熟であったが、いろいろと勉強になった。

 ジョイント合宿と並行で時間をとられたりして、論文の最終的なテーマが決まるのが非常に遅く なってしまった。論文作成の際、グループで行うことの大変さを感じたが、一方で単独で行うのとはまた違った方法というのも面白く、分担や協力して出来ると いうメリットも知った。私は特にグループの2人に非常に迷惑をかけてしまったが、終電で帰宅する私を笑って許し、そのあとも黙々と論文作成に励んでいた2人に感謝したい。ご迷惑をおかけしました。すみません、そして本当にありがとう。

まちづくり提案への参加は、大変だった。が、得たものも大きかった。宇都宮市に住んでいない自宅 生の私は、宇都宮市についてよく知らない。この論文のテーマにした大谷石についても、大谷地域についても私は全く知らなかった。そんな状況で論文を書くと いうのは不安だったし、最初は正直興味もわかなかった。しかし進めるうちに面白くなってきたし、付随していろいろなことを知った。また、「まちづくり」自 体に興味がわき、行動範囲が広まり、様々な人に出会った。一つの変化は周りに波及するものだと実感した。

先生や先輩方、同じゼミの仲間達、そのほか論文作成の際にお世話になったたくさんの方々、本当に どうもありがとうございました。

最後に、このまちづくり提案が、人々に 対し少しでも民主主義について考えるきっかけになれば…などとカッコよくかつ大それたことを記し、筆を置くとする(パソコンだけど)




まちづくり提案


真玉橋知香

まちづくり提案の発表はジョイント合宿のすぐ後ということもあって、発表へのやる気を出すまでには、正直な かなかの時間がいりました。しかし、伝えたいことを10分という短い時間内に出しきるこ とを考え、より重要な部分を抽出したり、多くの人を前にして伝えたいことをどのように訴えるかという練習をたくさん重ねたりしました。

ジョイント合宿が全国のどの地域にも還元できるような普遍性を重視するものだとしたら、まちづくり提案は宇 都宮市という一地域に特化した特殊性を重視するものです。そのため自分たちの考えたこと・提案したいこと・熱意を伝えきるということに発表の重点をおきま した。

結果的に賞は逃しましたが、提案に向けてチームメンバーと協力しながら活動した時間や体験、発表の対象や性 質を考えて内容を調節することなど、普段の学校生活では体験できないことができた事が財産になると思っています。




「大学生によるまちづ くり提案に参加して

中村祐司(宇都宮大 学国際学部行政学研究室担当教員)


 中央官庁や地方自治体が提供する公共サービスに対する住民や メディア等からの批判や厳しい見方が定番となって既に何年が経過したであろうか。

 公共サービスを対象とする研究に従事する者として、中央政府レベルであれ、地方自治体 レベルであれ、様々な政府活動に対する批判の噴出が継続する中で、敢えて断言できる一つの確実な「行政擁護論」をぶつとすれば、行政という組織は、それが たとえ質的な側面で様々な硬直性や課題を抱えていようとも、「いったん決めた約束は守る」という点にあるのではないだろうか。

 その典型的な事例が、この「大学生によるま ちづくり提案」である。12月の繁忙期にその1年近く前から準備作業を開始 し、参加大学研究室の募集、責任者の決定や仮テーマの提出、報告内容や原稿内容の取り決めなど、いくらそれらがプ ロフェッショナルな仕事だとはいえ、宇都宮市市政研究センターの精鋭スタッフによるハード(会場や器材の提供)・ソフト(諸連絡や助言な ど)両面の「舞台・環境設定」がなければ、参加学生が公の発表という貴重な機会は得られなかったに違いない。

 果たして研究室所属の5人 の3年生はこうしたありがたく恵まれた「原稿の公開・プレゼン発表機会」に 応えたといえるのであろうか。その判断はホームページに公開した2つの報告に目を通してくださる方々の評価にかかっているのだろう。

しかし、ここまでに至る教育活動のプロセス も加味した上で担当教員から一言いわせてもらえば、2つの報告とも「足でかせいだ情報」をもとに、提案施策内容をぎりぎりまで具体的な側面に絞り込んだと いう点で、また、初稿段階の研究報告原稿提出の締切を守ったこと(残念ながら原稿の修正については迷惑をかけてしまった)、プレゼンの時間を厳守したこ と、聞き手の誠心誠意訴えかける発表スタイルを貫いたこと、さらにはポスター掲示内容をめぐる詰めの工夫をぎりぎりまで行ったことなど、前向きにかつ熱く 取り組んだという点において5人とも胸を張っていいと断言できる。

 担当教員の今までの経験から、地域政策をめぐる若者の必死な「知的格闘」がこれからの 卒業研究や卒業後の様々な局面で効いてくることは間違いないと確信している。