就職日誌
<就職活動歴>
04年 8月 初めてのインターン参加。他のセミナーも含めプレゼンの機会を約10回経験した。就活を一緒にする仲間とも出会う。「自分はどんな仕事をしたいのか」社会人、学生問わず語り合った。
9月 とにかくアルバイトをしてお金を貯めた。三つ掛け持ちしていたので、体力的に厳しいものがあった。合間を縫って説明会にも参加した。
10月 説明会15社。自己分析系のセミナーに意識的に参加するようにした。各業界の経営者が書いている本を週3冊ペースで読んだ。企業の見方を教えてもらった。
11月 ベンチャー企業を中心に15社回る。少人数で社長と話せる機会があって
楽しかった。エントリーシートを書き始める。社会人に何度も添削してもらってどこでも使えるようにした。
12月 説明会20社。夜遅くに宇都宮に帰ってくると寒い。大学で就職勉強会を主催した。
05年 1月 説明会15社。内定先の企業との出会い。社長秘書インターンに参加。
2月 15人の仲間と宇都宮で内定の達人塾を開催。2次、3次選考ラッシュ。
3月 就職合宿に参加。選考を2社に絞る。
4月 3日に第一希望の企業から内定をもらう。その場で即決。
5月 月一回の内定者ゼミナールが始まる。都内で就職合宿を主催した。
6月 内定先の社長が経営している私立中高一貫校でのインターンに参加。
7〜8月 内定先から紹介されカンボジアでのボランティアに参加。
9月 内定先の農業インターンに参加。全国の内定者と知り合う。
10月 内定先のベンチャーキャピタルインターンに参加。各種インターンの報告会ラッシュ
06年 2月 問題解決能力発掘インターン参加予定。
僕の就職活動
就職活動歴にもあるように、僕の就活はインターンが異常に多い。それは、学生と社会人のギャップを感じないまま就職先を決め社会に出ることにリスクを感じたからだ。自らが就職勉強会を主催することもあった。選考を受けるのとは違う立場に立ち、「視点を変えて見ること」はいい勉強になった。僕が就職活動を始めたのは、3年生の夏休みからで、それ以来、就職関連のイベントを開いたり、仲間と飲み会をして将来を語り合ったりして本当に楽しく過ごすことができた。最終的には、その仲間と『就活論』という本まで出版した。多くの社会人に「学生のうちに色々な企業を見ておいた方がいいよ」と言われ、100社近くの企業を回った。このおかげで、イメージだけで企業を選ぶことはなくなった。僕が志望していた人材業界に興味を持っている学生は熱いやつらが多かったし、若手社員の情熱的で自信に満ち溢れた姿を見て、早く社会人になりたいと思えた。
内定後に見えてきたこと
僕の就職活動は、内定後も続いた。月1回の内定者ゼミで、会社を深く知り、夢を語れる仲間と出会った。アルバイトを経験して、店舗の現状と課題が見えてきた。そこで働く人たちが好きになれた。インターンで高校生や農家さんと触れ合い、会社に関わる人たちの熱い想いを感じると同時に、いかに自分が何もできないかを知った。社長が言っていることが本当か時間をかけて確かめられたし、熱い想いを持ってインターンに取り組んでいる社員と一緒に働きたいと心から思えた。人事の方とどうキャリアプランを作っていくかを一緒になって考えるうちに、今の自分に足りないものが明確になってきた。ここまで企業と自分を深く知ることができたからこそ、内定後も成長する機会を常に求めていく姿勢を失うことはなかった。
入社を決めた理由
単純に会社を大好きになれたから。そこには、思いやりと厳しさをもった優しい人間がたくさんいたから。課題が見えたとき、自分がどうにかしなきゃと思えたから。社員の方は、僕がインターンで何度失敗してもチャンスを与え続けてくれたし、僕一人のために時間を割いてフィードバックをしてくれた。そんな人たちの期待に応えられる人間になりたいと思えた。会社選びの基準としては、@社長が目標達成してきているか・誠実か・浪費家でないかA教育に力を入れているかB社員が働き者かC企業理念が自分の価値観と合っているかDワクワクするかの5点を必ずチェックするようにしてきた。内定先は、僕にとってこの項目を十分に満たす企業だった。
最後に、本当の勝負は、内定後だと思う。実際に社員と働いてみて、言っていることが事実かどうか感じてみるといい。自分が選んで、一生付き合う相手なのだから、良いところも悪いところも、酒癖も知り尽くしてから決めるのがいいのではないでしょうか。
最初の会社の価値観が、自分の仕事観になると言われている。だから、「イメージ」「仕事の楽さ」「給料」「休暇」で選ぶことはしないでほしい。