行政学演習A 020513
国際学部国際社会学科3年 前田佑介 000145X
<教育行政について>
今年(平成14年)4月から公立学校において完全実施される学校週5日制は、平成4年9月から月1回、平成7年4月からは月2回という形で段階的に実施されてきた。これは「子どもたちの生活全体を見直し、ゆとりのある生活の中で、子どもたちが個性を生かしながら豊かな自己実現を図ることができるように」(文部科学省http://www.mext.go.jp/index.htm)、実施されたものである。
・ このような授業時間の大幅削減から生じる学力低下への不安、総合的学習の時間の創設など新しい試みへの関心が高まっている。
これらが盛り込まれ一般的に「ゆとり教育」といわれる、新しい学習指導要領のねらいとは何なのか。
・ 海外の教育の状況や教育改革とはどのようなものであるのか。ブレア首相が「政府の主要な政策は教育、教育、教育の3つだ」と強調したイギリスの教育改革
・ テキサス州知事時代にブッシュ大統領が成立させたチャーター法(州や学校の認可を得れば学校をつくれる)とは。→学校間の競争。州独自に教育政策を掲げ、連邦政府にほとんど頼らない(学校教育費に占める連邦支出の比率は7%)性質からのフットワークの軽さ。
・ アメリカで急増しているホームスクーリングの実態
「ホームスクーリングとは何か? 一言でいうなら、「家庭を拠点とした学習」です。あるいは「家庭を基盤とした教育」。いじめ・体罰・学級崩壊、テスト・選別・人間破壊の管理統制型「学校」の呪縛から、家族そろって離脱し、「家庭」をベースに、ともに成長していく。家族による・家族のための・家族の学び――それがホームスクーリングです。子どもの好奇心を奪ってしまう「学校教育」の行き詰まりのなかで、1980年代から、先進国を中心に、世界的な運動に発展しています。とくに先進地のアメリカでは、ホームスクーリング中の子ども(ホームスクーラー)の数が100万人を突破し、「教育革命的な状況」(ワシントンポスト紙)を生み出しています。ハーバードなど各大学もホームスクーラーの子どもを学生として受け容れ始めるなど、新たな教育のかたちとして、すでに市民権を得ています。脱学校から、さらに一歩進んで、ホームスクーリングへ……。それは、この日本においても、確固たる新しい流れとして定着しようとしています。」http://homepage2.nifty.com/irer/ 教育改革情報IRERより抜粋
・ 教育改革国民会議-教育を変える17の提案のなかで提案される「コミュニティースクール」は機能するのか。
ここでの提言内容→「(1)私立学校を設置しやすいように、設置基準を明確化し、施設・設備の取得条件を緩和する。親の教育費負担の軽減に加えて、新しいタイプの教育を実現するための私学振興助成を充実させる。
(2)研究開発学校を地域指定できるように拡充し、地域との連携を図りながら新しい試みを実施する。
(3)地域独自のニーズに基づき、地域が運営に参画する新しいタイプの公立学校(“コミュニティースクール”)を市町村が設置することの可能性を検討する。これは、市町村が校長を募集するとともに、有志による提案を市町村が審査して学校を設置するものである。校長はマネジメント・チームを任命し、教員採用権を持って学校経営を行う。学校経営とその成果のチェックは、市町村が学校ごとに設置する地域学校協議会が定期的に行う。」
http://www.kantei.go.jp/jp/kyouiku/index.html 首相官邸ホームページより
・ 「フィラデルフィア教育革命」と「米国最大の公立校請負企業のエジソン・スクール社」
市の教育委員会に代わって、公教育システムを運営する「学校改革委員会」は4月17日、市内公立校の4分の1以上にあたる42校について、民営委託先を決定した。その半数近い20校については、米国最大の公立校請負企業のエジソン・スクール社が「受注」し、残りを他の教育企業、大学、NPOが引き受けるというもの。http://homepage2.nifty.com/irer/ 教育改革情報IRERより抜粋
データに関するサイトhttp://www.nicer.go.jp/ 教育情報ナショナルセンター
予定参考書 『チャータースクールの胎動−新しい公教育をめざして』青木書店
『チャーター・スクール アメリカ公教育における独立運動』勁草書房